« 2005年4月 | トップページ | 2005年6月 »

2005年5月

おいしい野菜の通販

以前イズミさんに教えてもらった
元SKIPの金子さんが
広島に開いた八百屋さんが、
きょうから
通信販売を始めたそうだ。

「べネスティー」のサイトを見ると
http://www.venesty.net/
あちらこちらに
SKIPの匂いがする。
そして
SKIPより
人間味というか
暖かさがある気がする。

大きいところから
始めるのも
一つの方法だけれど、
私は最近
何を始めるにしても
スタートは
実際に見合ったものの方が
あとあといいんじゃないかと
思うようになった。

実際に見合った、というのは
宣伝だけが
大きくなりすぎない、ということだ。
宣伝は大事だけれど
もっと大事なのは中味だよな、と。

金子さんのお店が
小さく始まったのって
それだけでなんか好きだな。
応援したくなる。

私は
永田農法の野菜は
おいしいと思っているけれど、
永田農法でなければ食べない、とは
思わない。
スーパーに行けば
毎日野菜が買える、
そのことだけでも
ありがたいことだと思っている。
作ってくれている人がいるんだから。

高山なおみさんの
「野菜だより」という本の撮影現場に
おじゃましたことがある。
こないだ出たばかりの
この本には、
高山さんが1年にわたって
季節の野菜とじっくり向き合って、
野菜のことを一番に考えたレシピが
いろいろ出てくる。

台所に持っていって
汚れてもいいようにと
ビニールのカバーがかけられていたりして、
本を作った丹治さんの
丁寧な思いが伝わってくる。

私が一番気に入っているのは
表紙の写真だ。
「かぶの厚切り焼くだけ」
という
本当にシンプルな料理の写真。
http://www.fukuu.com/html/4honn/011/index.html

かぶを切って
オリーブオイルで焼き、
塩と黒こしょうでいただく、
ただそれだけの料理なんだけれど
とってもおいしそう。

高山さんは
SKIPの仕事もしていたけれど、
この本で使っている野菜は
高山さんが
近くで買ってきた
普通の野菜だそうだ。

ごく普通の野菜を
おいしく食べること。
それができたら、
べネスティーの野菜は
それだけでごちそうになるのだと思う。

どっちがいいとか悪いとかじゃなく
どっちもおいしくいただけばいいのだ。

今度
べネスティーの野菜も
食べてみよう。
呉に行くことがあったら
寄ってみよう。

落語のオンエア

金曜日は

はなまるで「落語」のオンエア。

前日の打ち合わせのあと

VTRを手直しすることになり、

当日まで

あまり細かい打ち合わせができなかった。

しかもその後は

ピンクレディーだったので

落語について調べる余裕が無かった。

普通、翌日がはなまるだと

あまり予定を入れないのだが、

今回は先にコンサートが決まっていた。

だったら

コンサートのあと

すぐに帰ればいいのだが、

盛り上がってしまったので

ビールを飲まずにはいられなかった。

お腹も空いたし。

とはいえ

12時で先に帰り、

落語のサイトを検索したり

手ぬぐいや足袋の準備をして

2時前に寝た。

はなまるのオンエアの日は

目覚ましを4時半にセットするが、

起きたのは5時前。

眠かったー。

この日は

いつものオンエアとは

いろいろ違うところがあった。

きものを着たり、

セットも寄席風になっていたり。

一番考えていたのは

しゃべり方をどうしようかな、

というところであった。

私は落語家じゃないし、

落語を聞いたのもまだ数度なので

とてもじゃないが

落語はできない。

でも、

きものを着て座布団に座り、

幕が開くとともに

生のお囃子で登場、というような

スタジオの演出があった。

この演出で

いつもの話し方だと、

せっかく作った落語の空気を

壊してしまう。

ちょっとだけでも

落語の空気を出したいと思った。

でも、台本は普通の言葉だから

あまりに落語調になると

聞きづらい。

うーむ。

結局、

考えても仕方が無いので

出たとこ勝負でやることにした。

リハーサルでやってみて、

周りの意見を聞いて

調整すればいい。

んでもって

リハーサルをやってみたのだが、

学習院大学落語研究会の

お囃子隊の皆さんとの

タイミングを合わせるのに

時間がかかったり、

幕を上げるタイミングが

難しかったり、

幕に隠れてしまうと

画面が見えないので

原稿が読めないことが発覚したりと

いやまぁ

中味をどうこうする前に

考えることが山ほどあった。

大きな問題がもう一つ。

この日の

はなまるカフェのゲストが

泉ピン子さんだった。

はなまるに限らず、

生放送では

コーナーごとに

予定の時間が決められているが、

きょうは特に

後がピン子さんなので

押すわけにはいかなかった。

(押す、というのは

 業界用語で

 時間が延びるという意味)

他の方だったら

押していい、というわけでは

もちろんない。

でも

ピン子さんの話は

面白いに決まっているので

その時間を食ってしまってはいけない。

今回のロケは

きく姫さんやいっ平さんが

出演してくださったり、

藤吉久美子さんと一緒に

寄席に行ったりと

豪華な内容だったのだが、

泣く泣くいろんなところを

削ってあった。

それでもVTRが長めになって

スタジオの時間が

きつくなってしまった。

リハーサルをやってみたら

スタジオ部分に

結構時間がかかった。

でも伸ばすわけにはいかない。

ということは

もっと削るということだ。

削りつつ

面白さを残すにはどうするか。

でも、これも

岡江さんや薬丸さんや藤吉さんが

本番で何を言うか

わからないので、

考えすぎても仕方が無い。

ということで

出たとこ勝負でやることにした。

いろいろ考えた挙句

結局は出たとこ勝負になってしまった。

でも、

同じ出たとこ勝負でも

考えて腹をくくるのと

考えずにぼやーんと出るのは

結果が違うというのが

これまでの経験でわかっているので

別にいい。

本番をやってみたら

なんとなく

「ちょいと」とか

「ございます」なんていう

普段使わない言葉が出てきて

自分でも面白かった。

あれ、きものを着てなかったら

多分出なかっただろうな。

ピンクのきものは

どうだかなーと

自分では思っていたが、

はなまるの掲示板とか

メールで

「似合ってますよー」と

何人かの方に言っていただいたので

よかった。

反省会でも

岡江さんや海保さんが

似合ってたと言ってくれたし。

いろんな意味で

今回の取材は面白かったな。

落語も

もっと行ってみようと思えたし。

難しくない趣味が

また増えた。

皆さんも

一度寄席に行ってみよう。

あと

「タイガー&ドラゴン」は

面白いです。

ピンクレディーのコンサート

木曜日、

はなまるの打ち合わせを終えてから

東京国際フォーラムの

ピンクレディー復活コンサートへ。



誘ってくれたのは

M嬢こと(違うって)みずえさんで、

ランディさんと3人で行った。



みずえさんに以前

ケイちゃんの「あこがれ」という自伝を

貸したことがあるのだが、

それを読んで以来

みずえさんは

ピンクレディーが気になるようであった。

その後たびたび

私がカラオケで

「サウスポー」を振り付きで歌っていたら

(サウスポーだけは

 とあるライブの余興のために

 真面目に練習したので踊れる)

ピンクレディーはいいねぇ、ということになり、

数日後

「イープラスで

 プレオーダーがあるけど

 申し込んでみる?」と

メールが来たので

乗っかったのであった。



私が子供のころ、

ピンクレディーは

テレビをつけたら

当たり前にそこにいた。

みんな知っていて当たり前だったし、

振り付けを覚えるのも当たり前だった。

好きか嫌いかとか

そういうことを超越していた。



だから、

ピンクレディーのファンかと聞かれると

よくわからない。

みずえさんが

チケットを取ってくれなかったら

きっと行かなかっただろう。



かつしかFM仲間のりよんちゃんなんかは

ピンクレディーが本当に好きで、

復活コンサートツアーが始まった途端に

行っていた。

その話を聞いたときにも

「へぇ~」ってな調子で、

実のところ

ピンクレディーの復活には

そんなに興味が無かった。



ところが、

先日「スーパーテレビ」で放送された

今回のコンサートツアーの

ドキュメントを見たら、

30年近くの時を経て

ピンクレディーが

バージョンアップしているのに驚いた。

歌も踊りも

すごいことになっている。

これはぜひ見ておかなければ。



というわけで、

かなり楽しみにしつつ

東京国際フォーラムに行った。

会場は

大変なことになっていた。



なにせ5000席もあるので

入場するのにも行列ができるのだが、

行列の途中に

ミーやケイの格好をした人がいるし、

中に入ると

トイレから

やはりいろんな格好の人が出てくる。

なんだか

コンサートにかける意気込みが

私とは全然違う。



みずえさんが

イープラスでとってくれたチケットは

2階席の

最後列から2列目であった。

席からステージを見ると、

まるで

山の上から見下ろしているような感じ。



ツアーのファイナルだから

チケットが取れただけいいのだけれど、

ランディさんが直前に

仕事で対談した方は

ケイちゃんのマネージャーさんと

お知り合いだとかで

1階席の前の方で見るらしく、

ランディさんは

「くやしい~、

 代わって欲しい~」と

嘆いていた。

気持ちはよくわかる。



2階席の上だったから

会場全体の様子がよくわかったのだが、

始まる前から

なんだかみんな高揚していた。

「サウスポー」のイントロとともに

ミーとケイが登場した途端

場内総立ち。



サウスポーなら踊れるとはいえ

一番最初だったので

気分が乗らなくて

踊らなかった。

踊らなくていいんだけど。



でも、

途中の「渚のシンドバッド」で

全員で振りを練習したあたりから

2階席の人もどんどん踊りだし、

最後の「ペッパー警部」は

本当に全員で踊っていた。

ミーとケイも含めた

5千人が

一斉に同じ動きをしているのって、

なんだか

新興宗教の集会のようであった。

もちろん

私もすっかり信者に。



コンサートは本当に楽しかった。

47歳のミーとケイが

2階席の私でもわかるくらいに

激しく踊っている。

昔よりもずっと大きく踊っている。



疲れるので

2~3曲ごとに

休憩が入るのだが、

その休憩すらネタにしつつ進める

2人のトークも面白い。

年はとってるし

やるだけやってるし

もう何も怖いものは無い、という感じ。

「ホント大変なのよ~アナタ、ねぇ」が

ケイちゃんの口から何度も出てきて

おばちゃん丸出しなのだが、

曲が始まると

ピンクレディーに戻る。



観客の多くは

三十代から四十代だが、

ほんの小さな子供から

おばあちゃんまで、

男女を問わず集まっていた。

こんなコンサートは

他には無いであろう。



ピンクレディーって、

それだけで一つのジャンルという気がする。

アイドルとかスターとか

そういう括りに入れても

もちろんいいんだけれど、

大衆性っていう部分が

飛びぬけている。

活動期間が

たったの4年7か月なのに

25年経って

こんなコンサートができるのって

後にも先にも

ピンクレディーだけだろう。

モーニング娘。の

25年後なんて

全然考えられない。



いやぁ、行って良かった。

体力的に

再度の復活は無いのかもしれないが、

それでいいと思う。

最後に大輪の花火を挙げて

美しく夜空に消えていく方が、

小さい花火を

くすぶったように挙げ続けるより

ずっといい。

こんなことが起こるだなんて

ランディさんのブログによると

http://blog.ameba.jp/randy/archives/000978.html


ショウガを活用してくれているようで

なにより。



紙袋にショウガを入れて

渡したときに

「わたしショウガ好きなのよー」と

言っていたのだけれど、

ジンジャーエールを作るくらいだから

本当に好きなんだなー。

もっと差し上げればよかった。





今週の金曜日に

はなまるで落語を特集するのだが、

取材中

貴重な経験をした。

浅草演芸ホールで

林家いっ平さんと一緒に

舞台裏を取材していたのだが、

高座に上がっていた

三遊亭歌武蔵さんが

「おーい、いっ平くーん」と

いっ平さんを呼んだ。

呼ばれたいっ平さんは

高座へ出ていき、

「きょうは何してんの」と

尋ねられて

「きょうは

 はなまるマーケットの取材で、

 おーい」と

私を呼んだ。



えええ、と思ったが

ここで躊躇すると座がしらけるので

ぱっと出た。

なんかこう、

何も考えずに反射的に。



わぁ~、とか

あら~、とか、

きっと中には

「誰?」も混じっていたと思うが、

とにかく

きものを着た私が出たら

客席がどよめいた。



それから先のことは、

あまりに急なことだったので

何を言ったのか

何をしたのか

実はよく覚えていない。



覚えている

高座からの眺めは、

お客さんがものすごく近くて

客席が明るくて、

とにかく

思っていたよりいろいろ見えた。



司会として

大勢の人の前に出たことは

何度もあるし、

そのことでは

あまり緊張しないのだが、

「ここに来ている人達は

 みんな笑いに来ているのだ」と思ったら

そこから真っ白になった。



ちょっと話は脱線するが。



子供の頃から

何になりたいとか

あまり真剣に考えたことが無かった。

夢も別に無かった。



うちにはお金が無いんだな、とか

あんまりわがまま言っちゃいけないな、とか

そういうのは

子供なりにわかるもので、

現実味の無い夢は見なかった。

これが永ちゃんだったら

ハングリーになって

成り上がっちゃうわけだが、

実のところ

ハングリーになるほど

親とか環境が嫌いじゃなかったし

大変だった覚えも無い。



あんまり大変だった記憶が無いのは

大変な夢を見なかったから、

かもしれないけど。



アナウンサーになるのが夢、という方には

大変申し訳無いのだが、

私は

夢にも思わずに

この仕事に就いた。

そのことだけで

自分の人生にとっては

思いもかけない出来事であった。

なので、

それ以上のことが起こることなど

想像もつかなかった。



予想外のことに対する

経験値が低いというか、

予想外のことが起こると

それだけで

「生きてて良かった!」と思える。

何もかも当たり前じゃないので

何もかも

ありがたくて楽しいのだ。



で、話は戻るのだが。



落語はやっちゃいないが

(当たり前だ)

高座に上がるだなんて

まさに

「自分の人生に

 こんなことが起こるだなんて!」

という感じであった。

ほんの一瞬のことで、

だから何だというわけでも

ないのだけれど、

高座に上がって正座をし、

手をついて

お客さんに頭を下げている自分が

緊張しつつも

本当に面白かった。

「あたしゃ

 なんでまた

 こんなところにいるんだろうねぇ」

ってな感じだ。



あの時の映像を

まだ見ていないので、

自分がどんなだったのか

全然わからない。

明日打ち合わせなので

見ることになると思うが、

その貴重な体験が

映像で残るというところも、

アナウンサーをやっていて

良かったなという気がする。



もちろん

失敗も残っちゃうんだけどさ。

ショウガはえらい

こないだ 

ショウガの取材をしたあと、

たくさんショウガをもらった。



あまりにたくさんもらったので、

オンエア後に会ったランディさんに

「ショウガいります?」と

有無を言わせず分けてしまったが

(喜んでもらったけど)

それでもまだある。



ショウガは

間違いなく体にいいので、

このところ

何にでもショウガを入れている。

豚肉のショウガ焼きは

もちろんだが、

鶏の照り焼きとか

豚肉とアスパラのオイスター炒めとか、

そんなものにも

いちいち入れているのだ。



ショウガって

香りと辛みはつくけれど

基本的に味を左右しないので、

何に入れてもだいたい大丈夫だ。



使って余った分は、

スライスしてコップに入れ

はちみつを

ショウガの半分まで注いで

しばらく置いて出てきた液を

いろいろ使っている。

水で割って飲んだり

紅茶に入れてもいいのだが、

きょう

少量をビールで割って飲んでみた。



ビールとジンジャーエールを割ると

シャンディ・ガフという

カクテルになるのだが、

あんな感じ。

ビールの量が多いので

アルコール度数を下げずに

甘くて飲みやすくなる。



ちょっとヘンな使い方としては。

こないだ

何故か家にあった

カップ焼きそばを食べたのだが

(たぶん

 酔っぱらった勢いで

 買ったんだと思う)

お湯を入れて麺を茹でるときに

しょうがのみじん切りを

たっぷり入れてみた。

お湯を捨てるときに

しょうがの香りが立ち、

(それで

 しょうがの辛みが

 ある程度抜ける)

焼きそばは

ほのかにスパイシーになった。



カップ焼きそばに

それ以上の手をかける人は

あまりいないだろうけれど、

もしショウガが

冷蔵庫に余っていたら

お試しを。



金曜日にやっていた

ポン酢活用術も

面白かったなー。

家でそんなに野菜を食べないので

ドレッシングは

買わずに毎回

適当に作っているのだが

(酢と油を同割で混ぜて

 塩で味を調えたら

 一応ドレッシングだから)

ポン酢と油を合わせたら

確かにラクだな。



はなまるって

自分の生活には

とっても役立っている。

そのことだけで

仕事を続ける意欲が湧くから

ありがたい。



ショウガもポン酢も

どんどん活用してくださいねー。

レッサーパンダの風太くん

直立する

レッサーパンダの風太くんが

大人気だ。

例えばこちら。

http://www.sponichi.co.jp/society/special/futa/KPhotoNormal20050520001_p.html


確かに

四本足の動物が

すっくと立つ姿は

なかなか見られない。

風太くんの場合

顔がかわいいからなおさらだ。

でも私は、

風太くんのおかげで

あることにとても納得してしまった。

以前、佐分さんが

腹黒い人を形容するときに

「レッサーパンダ」と言ったことがあった。

私も一応

レッサーパンダのお腹は黒いというのは

知っていたので

その表現に笑ってしまったのだが、

レッサーパンダの腹が

実際どのように黒いのかは

見たことが無かった。

風太くんは

顔はかわいいんだけれど、

お腹は本当に真っ黒だ。

四本の足で歩いているときには

目立たないのに、

直立したら

首から下が真っ黒。

いやー、

確かにレッサーパンダって

お腹が真っ黒だなーと思った。

そして、

真っ黒だなーと思った瞬間

風太くんも

この人気をどうにかしようと

狙ってるんじゃないか、とか

すごくくだらないことを考えた。

こんなことを考えてしまうのも、

風太くんがウケているのも、

立ち姿が

本当に人間っぽいからだ。

なんでまた

あんなに普通に立てるんだろう。

きっと

あんなにかわいいくせに

自分の人気のことがわかっていて、

ずっと直立する技を磨いてきた

腹黒いヤツなのだ。

風太恐るべし。

……いや、ウソですよ。

そう考えたら面白いなーっていうだけで。

和敬塾

通崎さんの展覧会が開かれたのは 

目白にある

「和敬塾本館」というところだ。

http://www.wakei.org/




鬱蒼とした木々の間を抜けると

大きな洋館がある。

ここは旧細川侯爵邸で、

昭和初期の代表的な華族の邸宅だそうだ。



そしてその周りは

学生寮になっている。

首都圏のさまざまな大学に通う

男子学生のための

学生寮、なのだそうだ。



和敬塾のサイトを見ると、

寮は

東西南北の4つあって、

それぞれまた別にサイトを作っている。

体育祭とか山の手一周ハイクとか

イベントがいろいろあるし、

留学生もいる。

なんだか毎日すごそうだ。

いろんな大学の人がいるってのがいい。



国会図書館に勤めていたころ、

独身寮に入っていた。

部屋は狭かったが個室で、

何より

大学に自転車で行ける距離だったので

便利だった。

寮生活といっても

洗濯場と風呂が共同、ってくらいで

そんなに不自由は無かった。



きっと、

実際の寮生活は

いろいろ不自由なんだろうけど、

そういう不自由さって

長い人生のある一時期には

あってもいいと思う。

不自由だからわかる自由ってのがある。



私とみずえさんが

今からでもいいから入りたい、と言ったら

ランディさんが

「今から学生になればいいじゃない」と

言った。

まぁ現実的には無理なのだが

どうせ学生になるなら

こういう場所で

勉学に励むのもよい。

とはいえ

年齢が違いすぎるよなー。



「話が合わなくて

 友達できなかったりして」

とランディさんに言ったら

「大丈夫だよ、

 悩み多き学生の相談に乗って

 飲み代おごったりしてるって」と

笑われた。



うーん、確かに

毎晩酒飲んでる気はするなー。

それで

他の学生の勉学意欲を

失わせてしまうかもしれない。

それじゃ

ダメな大人の見本だ。



今思い出した。

中学のとき、担任から

函館ラ・サール高校を受けたら、と

言われた。

公立が第一志望だったので

念のため私立も、ということだったのだが

ラ・サールに受かって

公立に落ちたとしても

どっちみち

経済的に私立には行けないと思って

受けなかった。



その後、

ラ・サールに行った人から

「寮生はみんな

 お風呂で水虫がうつる」と聞いて

驚いた。

ほんとかなぁ。



でも、

大人数でみんな男だし

和敬塾でもその可能性はある。

水虫はイヤだなぁ。

どうしよう。

って悩んでどうする。

通崎睦美さん

きのう、

マリンバ奏者の通崎睦美さんの

「通崎好み」という展覧会に行った。

通崎さんのきものの展示や、

通崎さんと親しいアーティストの

インスタレーション、

また

通崎さんプロデュースのきものや小物、

アンティークきものの販売など

内容盛りだくさんの展覧会で、

さらには

通崎さんのコンサートもあった。

2年前にも

展覧会とコンサート、という

イベントがあり、

その時は

通崎さんの本が好きだという

堤ノンさまを誘って

ご紹介した。

その後、

通崎さんプロデュースのゆかたを

堤さんがオンエアで着たりと

親交が深まったようであった。

もともと通崎さんとは

「ダ・ヴィンチ」の取材で

お知り合いになった。

取材のときに

田口ランディさんが好きだ、と

聞いたので、

通崎さんのメールアドレスを

マネージャーのみずえさんに伝え、

去年の春に

京都で会う機会を作った。

たまたま

堤さんも京都にいたので

みんなで集まって楽しかったっけ。

というわけで

今ではみんなお知り合い。

きのうは

ランディさん、みずえさん、ノンさまと私で

展覧会に行った。

私は

浅草で落語のロケがあって

朝からきものを着ていたので

そのまま行った。

ランディさんもみずえさんも

きものだったので、

ノンさまは

「時間があれば着てきたのに」と

悔しそうであった。

アンティークきもののところで

それぞれに物欲が湧き、

翻弄されているのがおかしかった。

最初にランディさんが

半幅の帯を買って

スッキリしていたが、

ノンさまは

「もう、ちょっと、いまちゃ~ん」と

意味不明のことを言ったり

柱にもたれかかったりしながら

悩みまくっていた。

結局、ノンさまにとても似合う

夏物のきものがあって、

みんなで似合うと言ったら

買っていた。

みずえさんは

そんな2人を眺めつつ

自分でもいろいろ悩んでいたのだが、

先に他の2人がスッキリしたので

「こないだ小千谷ちぢみ買ったし」と

きっぱり財布を閉じていた。

これはこれで潔い。

いろいろ見たあと

通崎さんのコンサート。

一部が木琴(シロフォン)、

二部がマリンバ。

同じような形の楽器だが

音の響きや余韻が違う。

木琴にしろマリンバにしろ、

叩くところは打楽器のようだけれど

きちんと音階があるところは

ピアノのような鍵盤楽器と同じだ。

だから

鍵盤打楽器、というらしい。

マリンバを演奏している通崎さんは

とてもかっこいい。

女性に「かっこいい」っていうのも

どうかと思うが、

かっこいいんだから仕方がない。

叩く、という行為と

音階が明確だ、というところ、

このキッパリとした感じが

通崎さんにとても似合っている気がする。

通崎さんに

どうしてマリンバを選んだのか

聞いたことがある。

子供のときに

「人と違うのがやってみたい」と

思ったのだとか。

でも、

ピアノでもバイオリンでもなく

マリンバが

通崎さんに合っていたんだろうな。

私は子供の頃から

ピアノが弾いてみたかったので

演奏の合間に

「ピアノ習いに行こうかなぁ…」と

つぶやいた。

するとランディさんが

「ウクレレやろうよウクレレ」と

言った。

私のイメージでは

ウクレレは南の島なので

自分には全然合わないと思った。

あとでランディさんが

「これから楽器なんかやる余裕は無いなぁ」と

言っていたけれど、

それもそうだな。

時間はあっても限られているんだから、

これからやるなら

集中してやった方がいい。

それは

飽きっぽい私には無理だろう。

何かを続けられるのは

その何かが

「好きで好きでしょうがないから」

ではないかと思っている。

私は

毎日ドタバタ生きているのが

しょうがなく好きかもしれない。

面白そうなことに首を突っ込み、

あちらこちらで酒を飲み、

お金はちっとも貯まらない。

そんなのが好きだから

これだけは続いてるんだな。

でもそれって

ただお調子者で酒飲みってことだけど。

やぶの記事のこと

きのうのスポニチに

やぶの記事が出ていた。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2005/05/21/03.html


先週やぶに会ったときに

いくつか取材を受けたが

スポニチのライターだけ

事前に渡したゲラを

読まないまま

取材にやってきた話を聞いた。

読んでいないのだから

話は当然かみ合わない。

というか

何を言っても

「いやーそんなことはないでしょう」

といった調子で

(そんなだったことを書いたのに)

会話にならなかったそうだ。

やぶの本には

清原選手のことも書いてあるが

「こんなことなら

 押し倒しておけばよかった」と

書いてあるくらいで、

本全体の内容からすると

どうってことの無い部分だ。

そこだけつまみ上げても

記事になるってことか。

やぶのブログには

>まあ、いいか。記事に間違いはない。

>取り上げてくれるだけ、ありがたいわ!

と書いてあった。

アハハ。

そうそうその調子。

金曜日、ラジオが終わったあと

やぶとこんな話をした。

ちょいと汚い例えで

申し訳ないのだが。

自分のウンコなんて

およそ

人に見せるものではない。

でももし

30センチぐらいを

一度も切れずに同じ太さで出したり、

まるで絵に描いたように

美しいとぐろを巻いて出したら、

せっかくだから

人に見てもらいたい、という気持ちに

なるんじゃないだろうか。

直接見せはしなくても

自慢話のタネにはなりそうだ。

なんでまた

こんな話になったかというと、

自分の過去を書くのは

やぶにとっては

とても恥ずかしいことだろうけれど

頑張って形にしたんだから

そりゃ見てもらいなよ、と

そういうことが言いたかったのだ。

やぶには

言わんとすることは伝わったんだけど

やっぱり

もうちょっとキレイな例えの方が

良かったかもしれない。

この話を

ランディさんにしたら

「そうするとねー、

 『でかいウンコですねー』とか

 『あいつのウンコでかいんだぜー』とか

 言う人が出てきて

 それはそれで大変なのよー」と

言われた。

なるほど。

どうせなら

「あいつのウンコ美しいんだぜー」とでも

言われてみたいものだが、

基本がウンコなので

無理か。

何の話だったっけ。

きもので子守りと落語

金曜日は
朝からラジオ日本へ。

薮本さんが
さっちゃんのラジオ番組に出るので、
見学がてらおじゃまして
やぶがスタジオにいる間
赤ちゃんのお守りをするよ、と
言ってあったのだ。

11時から
新宿の末広亭で
はなまるのロケがあって、
きもので来てほしいと言われていたので
朝から
きもので子守りに行くことになった。

やぶは
「ラジオって初めてだし
 ちゃんとしゃべれるかしら~」と
何度も言っていたが
「別にちゃんとしゃべらなくても
 いいんじゃない?
 司会じゃないんだし」と言ったら
「そうだよねー」とうなずいていた。

したやぶは
「ニュースはJチャンネルを
 見ることが多い」とか、
誰もそんなこと言ってないのに
「笛吹とは仲悪くないのよ」とか、
まぁいつもの調子で
面白かった。

時間があったので
四谷で一緒に朝ごはんを食べ、
それから
新宿末広亭に行った。

はなまるで来週金曜放送、
テーマは「落語」だ。
寄席は初めて、という
藤吉久美子さんと一緒に、
林家きく姫さんに
寄席について教わるという内容の
ロケであった。

私が初めて
生で落語を聞いたのは、
柳家花緑さんの独演会だ。
「浅草ギンコ物語」という芝居を
観にに行ったとき、
花緑さんの体の動きが
あまりにいいのに驚いて、
打ち上げの席で
いろいろお話させてもらった。

それで、
この人はいったい
どんな落語をやるんだろう、と思って
銀座の博品館劇場で開かれた
花緑さんの独演会に行ったのだ。

きく姫さんは
花緑さんの婚約者なので、
その話をしたら
とても喜んでくださった。

しかしまぁ
花緑さんもきく姫さんも
腰が低くて優しくていいなぁ。

藤吉さんは
相変わらず楽しい方で
ロケ中ずっと面白かった。
岡江さんもテレビのまんまだが
藤吉さんも
ほんとにあのまんま。

合間に「温泉へ行こう」の
入浴シーンの話になったのだが、
長く入っていると
のぼせるし顔が赤くなるし、
かといって
源泉が熱いと
水で埋めてもまだ熱いので、
周りに氷を浮かべながら
撮影をしていたんだそうだ。
大変だなー。

落語をやっている間は
見る以外にやることがないので
私も藤吉さんも
普通に楽しんでしまった。
しばらく見たあとで
外に出たら、
きく姫さんが花緑さんに
電話してくださったそうで
「その節は
 ありがとうございましたって
 言ってましたー」と
ニコニコ笑っておっしゃった。

なんだか
仕事をした気がしないまま
ロケ終了。
まぁ、こういうネタは
あれこれ考えるよりも
まず自分が楽しむことが大事なので
いいや。

家に帰って着替え、
夜は福マス会。

福マス会、っていうのは
たぶん「福岡マスコミ会」とかの
略だと思う。
同じ年に
福岡のマスコミに入社した人が
なんだか集まる会であった。
テレビとか新聞とか広告代理店とか。

今でもやってるんだろうなー。
最近の学生って
昔よりもずっと
集まるのが好きだし、
連絡の手段が増えて
集まりやすくなったってのも
あるだろうし。

私は
最後のバブルっ子なので
(勤労学生だったので
 とりたてて
 バブルの恩恵は受けなかったけど)
やたらと人数が多かったのを
覚えている。

代理店や局の営業は
普段の仕事も一緒になることが多いし、
ゴルフなんかをやることも多い。
なので、
最初はたくさん集まるけれど
話と時間が合うヤツが残り、
段々と減っていった。

私はアナウンサーで
報道記者でもあったので、
ゴルフもやらなかったし
あんまり飲みにも行けなかったのだが、
福マス会の中に何人か
バカさ加減が合う人達がいて
時々
なんにも考えない
バカ飲み会をやっていた。

そのうち
地元の人と
東京の本社に戻る人に分かれ、
なんとなく
縁が薄れていったのだが、
何人かに
結婚式の司会を頼まれたり、
私が会社を辞めて
東京に来たりで
なんとなく縁が続いている。

今回は
日経新聞の米山くんが
アメリカに留学するというので
集まったのだが、
ここ2年会っていなかったので
幹事の太田くんは
私の連絡先がわからず、
普通に
私のサイトを検索して
メールを送ってきた。
なんでも
2年大阪にいて
この春に戻ってきたのだとか。
知らなかった。

そんなことも知らないくらいだから
特別に仲がいいってわけじゃないんだけど、
お互いに近況報告をすると
バカな話のオンパレードで、
男6人で飲んでるのに
最初っから最後まで
大笑いであった。
あんまり笑いすぎて
耳の後ろが痛くなった。

このくらいに
ゆるーい繋がりの方が
長続きするのかもしれない。

全員
もうそろそろ四十だってのに
あんなにバカなんだから、
きっと
一生バカなんだろうなー。

ポレポレでイベントをやろう

050519




25日発売のやぶの本。

詳細は

この下とその前のブログをどうぞ。



きのう

ランディさんと会ったときに、

ポレポレ東中野にできた

新しいイベントスペースで

イベントをやる、という話を聞いた。

http://blog.ameba.jp/randy/archives/000946.html


私も、

ポレポレでやってみたいことがあった。

東京では放送されていない

山縣さんのドキュメンタリーを

どこかで上映したいと

去年からずっと考えていたのだが、

ポレポレにイベントスペースができると聞いて

そこでやれたらいいなーと思い、

とりあえず

VTRを送ってあったのだ。

本橋監督が

このところ忙しそうだったので

連絡を控えていたのだが、

ランディさんが

「明日本橋監督のところに

 行くよ~」というので

一緒におじゃますることにした。

そしてきょう。

10時過ぎに携帯が鳴った。

見覚えの無い番号だな、と思って出たら

「ポレポレの本橋ですー」というので

ビックリした。

ランディさんが

連絡してくれたのかなーと思いつつ

「ご連絡が遅くなって…」と始まった

本橋監督の話を聞いていたら、

監督は

私がきょうおじゃますることを

ご存知無いようであった。

話をちょっとさえぎって

「実はきょう、

 ランディさんと一緒に

 お伺いするつもりなんです」と言ったら

監督は

「えっ」とちょっと驚いていた。

私だって

きょう監督から電話が来るなんて、と

驚いた。

VTRを送ったのは

2月の終わりで、

ずっと連絡が無かったからだ。

こういうことは

偶然だと片付ければいいのだが、

幸先がいいと考えたら

明日からやることが楽しくなる。

だって、

きのうでもおとといでもなく

きょう監督から電話が来るって

面白いよねぇ。

ポレポレ東中野は

東中野駅のホームから

線路を挟んですぐのところにある。

1階に新しくカフェができて、

その奥に

気持ちのいいスペースがあった。

まず、

ランディさんのイベントの話を詰め、

それから

私の上映会の件を相談した。

スペースを使うことには

問題はないとのことだった。

ランディさんも監督も

番組を気に入ってくれたので、

上映だけじゃなく

山縣さんに来てもらって

ランディさん、本橋監督と

いろんな話をしたい、とお願いして

快く承諾していただいた。

ありがたい。

近いうちに鹿児島に行って

山縣さんと話を詰めよう。

これは

私がやりたくてやることで

仕事じゃないしギャラも出ないが、

やりたいことがあって

やれる場所を

提供してくれる人がいて

やりたいことに

賛同してくれる人がいたら

あとは

たくさんの人が来てくれたら

もう何もいらない。

決まったらお知らせするので

しばしお待ちを。

わー楽しみー。

ポレポレを出てから

やぶの家へ。

出来上がった本を

見せてもらった。

雑誌の取材も

ちょくちょく入っているようだった。

私がランディさんの話をしたら

「あれ?

 田口ランディさんの本って

 同じ頃に出るような気がする」と

やぶが言った。

本に挟まっていた新刊案内を見たら

そうだった。

この前に書いた

元日テレアナウンサー薮本雅子さんの

「女子アナ失格」は

5月25日、

田口ランディさんの

「世界に抱かれるために。」は

5月31日、

ともに新潮社から発売です。

…と

頼まれてもいないのに

宣伝してみたりして。

明日のロケの発時間が

ちょっと遅めだったので、

ラジオ日本に見学に行くことにした。

やぶは

「今ちゃんも喋ればいいのにー」と

言ったけど

そうもいかないであろう。

というわけで

見学プラス

赤ちゃんのお守り。

大体8時過ぎぐらいだそうなので

ラジオが聞ける方は

1422khzラジオ日本をどうぞ。

薮本さんの本

このところ

同期のアナウンサーのことを

たびたび書いているが、

日本テレビの私の同期アナは

4人いる。



今でもアナウンサーなのは

河村亮アナ。

スポーツ実況をやっている。

金子茂くんと笛吹雅子さんは

報道局に異動したが

画面で見ることができる。

金子は昼ニュース、

笛吹は夕方の「プラス1」で

それぞれキャスターをつとめている。



もう一人、

薮本雅子さんが同期だ。

私と同年代の人なら

DORAというグループは

記憶にあるんじゃないだろうか。

日テレの女子アナ3人が

ユニットを組んで

CDを出したのだが、

やぶは

そのうちの一人であった。



その後

「きょうの出来事」担当をきっかけに

報道局に異動して、

記者として取材活動にあたり、

結婚を機に退職して

今は2児の母だ。



やぶとは

研修の頃から

わりと仲が良かった。

ウラオモテが無いというか

すっとこどっこいさ加減が

似ているのだ。



新人研修のカリキュラムの中に

メイクの研修があった。

私はやぶと同じ班になった。

同じ班といっても

テーブルが同じというだけで、

男も女もそれぞれに

自分でドーランを塗りゃいいのだが、

一通りやってみたあと

やぶと私は

「トニー田中でーす」とか言いつつ

お互いの顔をメイクして遊んでいた。



やぶの顔は

メイクを濃くすると

どんどんアジアっぽくなるので、

濃い目のアイシャドーを

じゃんじゃん塗った。

やぶは

全く必要ないのに

私の唇に

濃い赤の口紅を塗ったりしていた。



お互いの顔を見て

笑っているうちは良かったのだが、

やぶが私に塗った口紅は

当時流行っていた

「落ちない口紅」であった。



落ちない、ってくらいだから

本当になかなか落ちない。

何度クレンジングクリームを塗って

拭いてみても、

私の唇は

うっすらと紫色のままで

みんなに大笑いされた。

まぁ、私もやぶも

新人のころから

そんな調子であった。



その後、

それぞれに仕事が忙しくなったが、

私が上京したときも

やぶが出張で福岡に来たときも

時間を作って

ちょくちょく飲んでいた。



やぶの結婚式で

私はなれそめVTRのナレーションを

頼まれた。

それでダンナとも仲が良くなり

以来たびたびやぶの家を訪れては

はなまるで紹介した

パン作りを教えたり、

うどんを茹でたりしている。



そんなやぶが

本を出すことになった。

タイトルは

「女子アナ失格」だ。



出版社から話をもらって

本を書いている、というのは

もうずいぶん前に聞いていた。

しかし

小さい子供がいたのと

自分の過去のことを書くのが

どうにも大変で

なかなか進まないとも言っていた。



こないだ、

ようやく書き上げたというので

ゲラを読ませてもらった。

思いもよらなかったことが

たくさん書いてあって

ビックリした。



画面を見るかぎり

やぶはいつも楽しそうであった。

普段から面白い人だから

その面白さが画面で出せるのを

とてもいいと思ったし

うらやましかった。

同じように思っていた同期は

多かったと思う。



本を読んだら

実際の彼女は全然違っていた。

あの面白さの裏に

こんなに葛藤があっただなんて。



本の後半は

やぶが放送人として一番力を注いだ

ハンセン病の取材のことだ。

もちろん前半の

女子アナ時代の話も面白いのだが、

後半が

やぶが一番伝えたかったことだ。



本の冒頭に

こんなことが書いてある。



「最初、私がこの本を書くにあたって、

 悩んだのは、私の取材動機は、

 決して正義感でも人助けでもないことが

 薄々わかっていたからだ。

 私は、自分のために取材した。

 私は取材先の皆さんに、

 多くのことを学ばせてもらった。

 人として自立させてもらった。」



自分のために取材した、と

はっきり言えるのは

やぶだなぁ、と思う。



たとえどんな人であれ

「取材されなければならない理由」など

ほんとうは無い。

取材は

みんなが知りたがっている、という

大義名分のもとに

結局は

自分が知りたくて行くのだ。

もちろん、

事件や事故の場合には

個人的興味ではなく

仕事として行くことになる場合も

多々あるが、

それにしたって

取材というものは

あくまでもこっちの都合でしかない。



この「こっちの都合」に

気がついていない人は結構いる。

JR西日本の記者会見で

罵声を浴びせていた読売新聞の記者が

厳重注意という処分を受けたそうだが、

きっとその記者も

気がついていないのであろう。



私は、

やぶが悩んだ

「自分のために」という取材動機を

まっとうなものだと思った。

そしてその取材から

彼女はたくさんのものを得たのが

読んでいてよくわかった。



本の発売は

今月25日だそうだ。

いわゆる「女子アナ本」とは全然違うので

読んで欲しいな、と思う。

詳細は

やぶのサイトに書いてあります。

http://yabumoto.net/




そして

日本テレビの古市アナが

毎週金曜日の朝に

ラジオ日本で担当している番組に、

明日やぶが出演することになった。



こないださっちゃんと会ったときに

やぶの本の話をしたら

「ラジオに出ていただけないかなぁ」と

言っていたので、

私が読んだゲラを渡して

間を取り持ってみたのだ。

どの地域まで聞けるのか

わからないのだが、

ラジオ日本は1422khz、

番組は「いってらっしゃ~い」

朝6時半から9時までです。

拍手が欲しい

きょうのはなまるは

ショウガがテーマであった。



先日高知で取材した分だが、

きょうは

伊達公子さんの最後のオンエアで

岡江さんや薬丸さん、海保アナと

テニスをしたVTRが

かなり面白いというので、

いつもよりも

時間が短くなってしまった。



伝えたいことは

もっとあったのだが、

伊達さんのコーナーのディレクターは

2日徹夜して

VTRを編集したと聞いたし、

伊達さんは最後だし、

実際内容も面白かったので

仕方が無いと思った。

生放送って

時間が限られてるんだもの。



朝、局に行くと

お弁当が置いてある。

サンドイッチのこともあるが、

若いスタッフが多いので

おにぎりや揚げ物が入った

お腹にたまるもののことが多い。



今朝は

おにぎりもから揚げも

口に入れる気がせず、

何も食べないまま

本番に臨んだ。

終わったあと

もったいないので食べたのだが、

冷えたおにぎりと

冷えたから揚げは

決しておいしいものではなかった。



なんとなく食べ終えたところで

携帯が鳴った。

ランディさんからであった。

お昼を食べよう、という

お誘いだったのだが

たった今食べたばかりだ。

うーん。

しかし

「今どこですかー?」と尋ねたら

「赤坂~」というではないか。

TBSのすぐそばだ。



お腹はいっぱいだが

たまたま近くにいるのだし、

仕事も終わったので

出かけていった。

ごはんもお茶もできるところ、というので

近くのホテルのラウンジにした。



ランディさんは

ジュースとサンドイッチ、

私は

生ビールを飲んだ。

だって

今朝4時半起きだったし

仕事終わったしー。



ランディさんとは

ちょくちょく会うが、

2人で会って話すことは

考えてみればあまり無い。

ランディさんは

人が多ければ多いなりに

その場向けの話をするし、

どちらかというと私もそうだ。

みんなで飲むのも

それはそれでもちろん楽しいけれど、

何かをじっくり話すなら

できれば2人の方がいい。



2人で話すのが

久しぶりだったので、

ちょっとお茶のつもりが

バカバカしいことから

ちょっと疑問に思っていることまで

いろいろ話していたら

止まらなくなってしまった。



ランディさんはきのう

ヨーヨー・マのコンサートに

行ったのだそうだ。

それで、

ヨーヨー・マが登場したときの

会場の拍手に

感動してしまったのだとか。

ランディさんはしきりに

「拍手っていいよねー」と

言っていた。



ランディさんが言いたいことは

なんとなくわかった。

たまたま

同じようなことを考えていたのだ。



きのう、

はなまるの打ち合わせを終えたあと

友人の

キムカヨさんこと

サックスプレイヤーの

木村佳代子さんが出演する

ライブに行った。



キムカヨさんとは

山王丸さんの家で知り合った。

年齢が同じというのもあり

最初から

えらく盛り上がって
仲良くなったのだが、

今まで

酒を飲んでいる姿しか

見たことがなかった。

しかも

キムカヨさんは

飲みっぷりがいい。



そんなキムカヨさんが

サックスを吹く姿は、

飲みっぷりの良さの数倍

カッコ良かった。

もちろん演奏にも震えたが、

初めて見る

カッコいいキムカヨさんが

お客さんから

大きな拍手を受けているのを、

不思議な気持ちで見ていた。

そのときの私を傍から見たら

羨望の眼差し、という感じじゃ

なかっただろうか。



私の仕事は

自分が働いている姿を

比較的簡単に見てもらえる。

ただ、

それで拍手をもらうことは無い。

大体にして、

もし誰かが

テレビの前で

「あらー今泉さんじょうずー」と

拍手をしてくれたとしても

(あり得ないけど)

スタジオにいる私には

聞こえない。



ランディさんも

同じだという。

家で長時間パソコン向かって

頑張って小説を書いても、

書きあがったときにも

書店に並んだときにも

拍手をしてもらうことなど無い。



当たり前だと思われるかもしれない。

でも、

以前にも同じようなことを考えた。

山縣さんのドキュメンタリーが

地球環境映像祭で上映されたとき、

たくさんの人が

同時に番組を見ながら、

笑ったり、泣いたり、

そして

終わったときに暖かい拍手を贈るのを見て

感動すると同時に

気付いたことがあったのだ。



私は

私の番組を見ている人を見ることが無い。

拍手をもらうこともない。

それが当たり前だと思っていたけれど、

自分の仕事を見ている人の心や思いを

声や拍手で直接受け取る、というのは

とても素晴らしいことであった。



本であれば読者カードがあるし、

私にしても

メールで暖かい感想をいただくことはある。

それはとても嬉しい。

でも、

拍手や歓声という形で

言葉にならない気持ちを

まっすぐ受け取るのとは

ちょっと種類が違うのだ。



あんな拍手、されたことがない。

されてみたいなぁ。

幸せだろうなー。



私にしてもランディさんにしても、

拍手をしてくれ、と

大真面目に思っているわけじゃなくて、

まぁ

無いものねだりなんだけど。



……とこんな調子で

いろんな話をしていたら、

ホテルのラウンジで

ちょっとお茶、のつもりが

気がつけば

ランディさんもビールを飲んでいて、

私に至っては3杯も飲んでしまった。

全くビアガーデンじゃないんだから。

しかも

中途半端にお腹が空いたので

場所を変えて

また飲んでしまった。



でもまぁ

たっぷり話して大笑いしたので

スッキリしたな。

たまたま近くにいて良かった。

ランディさんに

「自由業の友達がいて良かったー」と

言われたが

ホントにそうだな。

昼からビール飲んでくれる人って

なかなかいないもんなー。

偶然つながりの日

050515




おみくじをひいた直後の

久保田アナ。

詳細は以下をお読みください。



土曜日、

バレエのレッスンに行ったあと、

浅草で落語を聞くことになっていた。

きもの好きで落語好きの

はなまるの女性ディレクターと、

このごろきものを着るようになった

久保田アナが

「きもので浅草で落語」を

企画し、

私も誘われたので乗ることにしたのだ。



というわけで

朝からきものを着て

レッスンに出かけたのだが、

最寄り駅に着いたところで

シューズを忘れたことに気付いた。

帰ろうかと思ったが、

近くにチャコット(バレエ用品の店)が

あるのを思い出し、

きもの姿で飛び込んで

シューズを買った。

「日本舞踊もなさるんですか?」と

尋ねられて

とても恥ずかしかった。



買ったはいいのだが、

買ったシューズは

足首のゴムを

シューズに縫い付ける形のものだった。

つまり

そのままでは履けない。

というわけで

100円ショップを探して

裁縫道具を買い、

ずいぶん遅れてレッスンに行った。



遅れて、しかも和服で登場しただけで

「ええー」と

たいそう驚かれたのだが、

その後スタジオの隅で

針と糸を持って

縫い物を始めたので、

笑われるやら呆れられるやら。



結局、振り付けの確認をしただけで

また慌てて着替えて

浅草へ向かった。

神田駅で銀座線に乗り換えたのだが、

改札の前で

神輿を担いでいる人がいた。

神田明神のお祭りであった。



浅草演芸ホールは

満員であった。

スタッフ3人と久保田さんは

2階席の一番前に座っていた。

遅れて入った私は

立ち見席に座って

(座っても高座が見えたので)

落語を聞いた。

今度、落語の取材をすることに

なっているので、

その予習でもあったのだ。



おじいちゃんおばあちゃんばかりかと

思っていたら、

若い人が結構いるのに驚いた。

確かに

一度行ってしまえば、

寄席はとても気楽な場所だ。

ビール片手に見ててもいいし。



寄席を出たあと、

喫茶店でお茶をしてから

手ぬぐい屋さんの

「ふじ屋」さんに行った。

ディレクターは

以前ここで取材をしたことがあって、

そのおかげで

手ぬぐいを買ったら

おまけの手ぬぐいをいただいた。



「ふじ屋」のご主人も奥さんも

歯に衣着せぬ

気持ちのいい物言いをする。

同じ浅草の

「ちどり屋」のご夫婦と同じ感じだ。

東京の下町の人の

きっぷのいい話しっぷりというか。



その後、仲見世をゆっくり歩いて

浅草寺に行った。

おみくじをひこうとしたら

外国人に

「英語は話せるか」と

英語で尋ねられた。

返事をしようと思ったら、

おみくじをひこうとする

久保田さんが目に入ったので

「久保田ちゃーん」と呼び寄せた。

なんたってバイリンガルだ。



久保田さんは

おみくじの棒が入った筒を

回しつつ、

おみくじとはどういうもので

どうやればいいかというのを

テキパキと英語で説明していた。

さすがー、と

みんなが感心していたのだが、

説明しながらひいた

久保田さんのおみくじは

凶であった。

せっかく国際親善に貢献したのに凶。

久保田さんは

「ああ、ひかなきゃよかったー!」と

ちょっとへこんでいた。



みんなでごはんでも、と思ったが

久保田さんには用事があり

ADのみさきちゃんは

友達が出ている芝居を観に行くという。

芝居の場所を聞いたら

「円形劇場です」と言われて

ひっかかるものがあった。

私の友達も

円形劇場で芝居をやると

言っていたような。

「どこのお芝居?」

「KAKUTAっていうんですけど」

「ええ!? KAKUTAの人と友達なの?」



KAKUTAの

まんちゃんこと佐藤滋くんから

熱い手紙とともに

案内をもらっていて、

そろそろだよなーと思っていたのだ。

劇場に電話をしたところ

席はあるというので、

みさきちゃんと一緒に

観に行くことにした。

偶然だがありがたい。



KAKUTAの芝居を観るのは

3回目なのだが、

私はここの芝居がとても好きだ。

どんなお芝居でも、

どこかに引っかかったり

こうじゃなきゃいいのにと思ったり

そうはならないだろうと思ったりするところが

一つぐらいはあったりするが、

KAKUTAの芝居で

一度もそんな気持ちになったことが無い。

今回もいいお芝居だったな。



もともとは

ペテカンの芝居を観に行って、

その繋がりで

KAKUTAを観るようになったのだけれど

どっちも好きだなー。

観ると気持ちが優しくなる。



芝居のあと、

役者さんや関係者が

飲みに行くというので

顔を出すことにした。

ペテカンの大治くんや長峰さんと一緒に

居酒屋に行ったが、

時間が早くて

まだ誰も来ていなかった。

大治くんも長峰さんも

劇団の人なので、

まるで自分のところの飲み会のように

てきぱきとビールを頼んでいた。

KAKUTAの人誰もいないのに。



同じテーブルになった人が

どこかで見たことあるなー、と思ったら

メガネをかけた

笹峯あいさんだった。

笹峰さんはペテカンが好きで、

ペテカンの芝居に客演したこともあり、

ペテカンの人とはお知り合いであった。

「あぐり」観てたなー。

笹峯さんは

女優の宮内知美さんと

(三代目ミニスカポリスだったそうだ)

FICTIONという劇団の多田明弘さんと一緒に

観に来ていた。



というわけで

私以外は

皆さん役者さんだったのだが、

笹峯さんに

水戸黄門の話を聞いたり

宮内さんに

ミニスカポリスの話を聞いたり

(あの衣装は

 ちゃんとサイズを測って

 それぞれに作ってくれるのに

 終わったあと返却させられたとか)

楽しく飲んだ。



終電が近くなったので

解散したのだが、

笹峯さん達が家の近所で飲むというので

ついていくことにした。



笹峯さん行きつけの

夜中までやってる

お好み焼き屋さんに入った。

店に入ってすぐ笹峯さんが

「ここで

 友達のNHKのアナウンサーの

 送別会やったんですよー」と言ったので

誰ですか、と尋ねたら

「高市さんっていうんですけど」と

言うではないか。



笹峯さんは以前

NHKの「アナウンサーにQ」という番組を

やっていて、

その縁で

高市くんと知り合ったのだそうだ。

笹峯さんに、

高市くんと友達だ、と話すと

笹峯さんも

とても驚いていた。

その場で早速

高市くんにメールを送ってしまった。



不思議な接点があるものだなーと

驚きつつ飲んでいたら、

多田さんが

「室井佑月さんと

 この辺でよく飲むんですよー」と言った。

室井さんなら

ついこないだご一緒したばかりなので

へぇ~と思って聞いていたら

「こないだ映画の試写会があって

 僕もちょっと顔を出したんですけど、

 その後も飲んで」と

言うではないか。



「それってfemaleっていう映画ですか?」

「そうですそうです」

「あの時、僕司会してたんですよ」

「ええ!?」



お互い気付いていなかったが、

多田さんとは

何度もすれ違っていたのだ。

多田さんは

客席ではなく

舞台袖にいたので、

司会の私の声は聞いていても

顔はちゃんと見ていなくて

気付かなかったらしい。



「エロスについて何度も聞いてましたよね?」

「そうですそうです」

そこはちゃんと聞かれていたのか。

恥ずかしい。



なんでも、

多田さんと室井さんは事務所が同じで、

やはり同じ事務所の

枡野浩一さんとも

よく飲むのだそうだ。

あの時、控え室に枡野さんが来ていたので

「おひさしぶりですー」と

ご挨拶をしつつ

どうしてここにいるのかなーと

思っていたのだが、

枡野さんも多田さんも

室井さんに会いに来ていたのだ。



お客さんが少なくなったので

途中から

お店のママと一緒に飲んだ。

ちょっと付き合いで飲むんじゃなくて

本気で一緒に飲むのだ。

面白い。



私がアナウンサーだと話すと

「うちには

 テレビ東京のニュース読んでる人が

 来るわよ」と

ママが言った。

「それって

 金沢さんですか?」

「そうそう、知ってるの?」



金沢寿一さんは

以前所属していた事務所の先輩で、

事務所に入りたての私は

金沢さんのナレーションの現場に

度々見学に行ったのであった。

金沢さんは声優さんで

アナウンサーではないから、

アナウンサーで

金沢さんを知っている方が

珍しい。



きょうは

知っている人繋がりで

盛り上がる日だねー、などと言いつつ

どんどん飲んでいたら、

THE SHAMPOO HATという劇団の

野中さんが

呼び出されてやってきた。

宮内さんや多田さんと一緒に

こないだ舞台をやったのだそうだ。



野中さんとはラジオの話になり、

かつしかFMで

好き勝手な番組をやっているなどと

話していたら、

「すごく好きなDJの人がいて、

 斉木洋子さんっていうんですけど」

と言うので

また驚いた。



斉木洋子さんは

以前TFMで

アフタヌーン・ブリーズという番組を

やっていた。

元々は札幌テレビのアナウンサーで

私と同期だ。

元気かなー。



きょうは

みさきちゃんが

KAKUTAの話をしたところから

始まって、

別に私から話を振ったわけでもないのに

出てくる人が

みんな知っている人だった。

こんなこともあるんだなー。

宮内さんだけ

全然繋がりが無かったのだが

普通それが当たり前だろう。



みんな初対面なのに

お店の人までひっくるめて盛り上がり

気がつけば5時を過ぎていて

外に出たら明るかった。

みんなに手を振ってもらって

タクシーで帰ってきた。

さすがにへろへろであった。



あのお好み焼き屋さんはいいなぁ。

また行こう。

でも朝まで飲むのは

ほどほどにしよう。

超巨大ローソン


この巨大ローソンは
高知で取材中に発見し
思わず撮ってしまったもの。

ちょっと前まで
「洋服の青山」だったそうだが
たしかに
そういうたたずまい。
それにしても
青山→ローソン、って
すごい業態転換だな。
もともとの店のうち
4分の1ぐらいしか使ってないし。

というわけで
高知に行ってきた。
来週水曜のはなまるで放送する
「しょうが」の取材だ。
金曜の朝から
しょうが農家などを回る予定で
木曜のうちに
高知入りしたのだが、
夜は何も仕事が無かったので
高知にいるアナ仲間に連絡をした。

アナウンサー志望の学生の集まりで
知り合った、
NHK高知の岡くん、
高知さんさんテレビの
五十嵐くんと新人の寺島さん。
忙しい中
みんな集まってくれることになった。

みんなに連絡をしたところで
高知放送の
石田佳世アナのことを
思い出した。
石田さんは
一緒に新人研修を受けた同期で
時々ズームインの中継で
顔は見るのだけれど、
研修以来会っていなかった。

高知に行く機会もめったにないので
できれば会ってみたいなーと思った。
それで、
高知放送に電話をして
FAX番号を聞き、
高知に行くということと
連絡先を書いて送ってみた。

同期だから
電話をしてもいいのだけれど、
もう14年も会っていないので
いきなり連絡をしたら
さすがにビックリするだろう。
そう思ってFAXにしたのだ。

木曜の昼間、ロケをしていたら
石田さんから
携帯にメールが入った。
夜10時まで仕事だけれど
その後なら会えるというので
もちろん会うことにした。

岡くんが予約してくれた
「くろそん」という店に行った。
高知といえば
カツオのたたきだが、
ここのたたきは
塩とわさびでいただく。
表面だけさっと炙ってあって
水で冷やしていないので
水っぽくない。
こんなカツオのたたきは
初めてであった。

私以外は
みんな飲まない人だったので
ひたすらに食べた。
全部おいしかったなぁ。
また行きたい。

それぞれの仕事の状況を聞いたりして
楽しく話した。
岡くんは
仕事があるというので局に戻り、
五十嵐くんと寺島さんも
翌日が早いというので帰っていったので
みんな
わざわざ集まってくれて嬉しい。

店を出たところで
仕事を終えた石田さんから
電話がかかってきた。
局の前で合流し
バーに連れていってもらった。

なにせ
会うのが14年ぶりだったので、
FAXには
自分が地方ロケのときに
同期に会うようにしていて
毎回会って良かったと思うこととかも
書き添えておいた。
石田さんはそれを読んで
「文章がそのまんま
 今泉くんだなー」と感じて
会おうと思ってくれたそうだ。

どこで同期に会っても
思うことだけれど、
同じ年に同じ仕事を始めた人とは
何年会っていなくても
同じ話ができる。
石田さんは
仕事に対する考え方がちゃんとしていて
話が盛り上がった。

バーなのに
おいしい高知のお酒があって、
微炭酸のにごり酒だったので
「空けたものは
 気が抜ける前に飲みきる」と宣言して
石田さんやマスターに
「よっ男前!」と褒められた。
10時半に会ったのに
気がついたら3時であった。
大盛り上がり。

思いきって連絡して良かったなー。
これで
あと10年会わなかったとしても
ちゃんと話ができるというのがわかる。


翌朝はちゃんと起きて
取材へ。
出会った高知の人は
皆さん明るくて楽しい。
やっぱり
気候がいいからなのかなぁ。
一日中
ずーっと笑いながら取材をした。

順調に取材を終え、
おみやげを買って帰ってきた。
家に着いたところで
タンちゃんから電話があった。
会うほどの用事でもなかったのだが
わりと近くにいるというので
出かけていっておみやげを渡した。

懐かしい友人に会って
おいしいものを食べて
楽しい取材もできて
いい日だったなー。
取材が毎回
こんなにいいことばかりじゃないけれど、
たまにとてもいい事があるから
余計にありがたいんだろうな。
ぜいたく言っちゃいけない。

あ、高知の取材クルーに
ばんそうこう問題について
尋ねてみたところ
「カットバン」であった。
このまま続けていくと
ばんそうこう地図ができそうだな。
作らないけど。

その後のばんそうこう問題

ロケの空き時間に更新。

「ばんそうこう問題」について

(そんな問題ないけど)

沖縄の方からメールをいただいた。

なんでもこの方は

10歳まで東京で育ち

その後沖縄に引っ越したそうなのだが、

沖縄のおばぁは

ばんそうこうのことを

「リバテープ」と

呼んでいたそうだ。

確かにあるねぇリバテープ。

調べてみたら

リバテープは

リバテープ製薬、という

熊本の会社が作っていた。

昭和35年、

国内初の救急絆創膏の開発に

成功したのだそうだ。

熊本の会社だから

九州や沖縄では

当然シェアが高かったであろう。

福岡にいた頃

買っていたかもしれない。

ちなみに

さっきのメールの方は

「都会っ子」だったので、

東京では

「バンドエイド」と呼んでいたとか。

確かに

バンドエイドって

都会っぽい響きがある。

ほんとか。


バンドエイドのサイトによると、

バンドエイドは

ジョンソン&ジョンソン社の社員の

アイディアで

1921年に誕生したそうだ。

そそっかしく

料理のたびにケガをする妻のために

妻が一人で

手当てができるように、と

バンドエイドを思いついた社員は

その功績で

のちに副社長になったというから

すごい。

そそっかしい妻に感謝だ。

サビオは

もう売られていないらしいから

よくわからないのだが、

サビオを検索すると

北海道の人のサイトがよく出てくる。

北海道では今でも

絆創膏のことを

サビオと呼ぶ人が多いらしい。

青森はどうだったっけか。

ナンシー関さんはサビオだけど

うちの母はカットバンだしなぁ。

ちなみにカットバンは

祐徳薬品工業の製品。

祐徳薬品は

佐賀県の会社だ。

リバテープといい

カットバンといい

九州は絆創膏に強いのか。

となると

福岡にもカットバンがあったはずだが

全然覚えてない。

大体にして

母がカットバンと呼んでいたものが

本当にカットバンだったかどうかも

わからない。

うちにあったのは

何だったんだろうなぁ。

というわけで

ばんそうこう問題は

結局よくわからないままなのだが、

ここまで書いてみて

正直どうでもいいという感じだな。

アハハ。

単にヒマなんです今。

すいません。

female

きょうは

「female」という映画の

舞台挨拶の司会をした。

この映画は

映画化を前提として

5人の女性作家に短編を書いてもらい、

その小説を

注目の5人の監督が映画にする、という

企画であった。

そんなわけで

今までに無いぐらいに

たくさんの方が登場した。

作家の方は

姫野カオルコさん、室井佑月さん、

唯川恵さん、小池真理子さん。

映画監督は

篠原哲雄さん、廣木隆一さん、

松尾スズキさん、西川美和さん、

塚本晋也さん。

そして、主演女優のうち

長谷川京子さん、高岡早紀さん。

これだけの方が

いっぺんに舞台に立つわけだ。

緊張はしなかったが

いろいろ間違えないようにと

いつもの司会のときよりも

いろいろ下準備をした。

でも

これだけたくさんの方に

一度に話を聞く機会も

なかなか無いわけなので、

台本通りに進行しつつ

個々の質問に

私が聞いてみたいことも

なんとなく足してみた。

それぞれにお話が面白くて、

時間が限られているのが

とても残念だったのだけれど、

それはそれとして

いろいろ話していただけたような気がする。

面白いことはいろいろあったが

松尾スズキさんが

自分の映画について

「とにかくセックスシーン」と

何度も言うので

高岡さんが照れてしまったり、

人前で話すのが苦手そうな

姫野カオルコさんに

最後に一言、とお願いしたら

自分の書いた作品ではない

「女神のかかと」に出ていた

子役の森田直幸くんがいい、と

言いだしたりとか、

舞台の上で

私もとても面白かった。

映画のテーマが

「女性とエロス」だったので、

主演女優のお二人にも

「エロス」について聞く、

という台本になっていた。

確かに

女優さんにそんなことを聞く機会も無いので

いいかな、と思って聞いてみたのだが、

長谷川京子さんに

とても大きな目で見つめられながら

エロスについて尋ねる、という状況が

どうにもこうにもおかしくて、

途中で

「いや、これ台本に書いてあるんで」とか

言い訳しつつ聞いた。

何を照れているんだろう、と

自分でも思ったけれど、

ほとんど言葉も交わしていないのに、

長谷川京子さんに向かって

エロスについて尋ねる、って

ものすごく大変なことだってば。

ほんとに

あんなに清楚でキレイな人に

「エロスって…」って

なんという質問なんだろう。

一方高岡さんは

そのあたりをカラッと答えて下さって

さすがという感じであった。

しかしまぁ、

女優さんってのは

どなたも細くてキレイだねぇ。

控え室では

室井佑月さんと

「お互い青森県出身」という話をした。

室井さんには

気を遣ってもらって

度々話しかけていただいた気がする。

すいませんー。

映画はそれぞれ面白いです。

小説を読んでから観ると、

あー、ここがこんな風に広がるのねー、と

余計に面白いです。

小バエのこと

風邪はほぼ治った。

プライベートの予定を

2つあきらめたのは

残念だが

(きものまつりは

 行きたかったんだけどなー)

仕事に支障が出なかったので

よしとしよう。

風邪であきらめたといえば、

去年のマツケンリサイタルを

風邪で断念したんだっけ。

その後の

マツケンの盛り上がりっぷりを

見るにつけ

かえすがえすも残念。

風邪だったので

出かける以外は寝ていたのだが、

台所の残飯を

寝ている間そのままにしていたら

早速小バエが発生していた。

んもー。

でもまぁ

小バエが出るくらいに

暖かくなったんだなー。

それにしても

あの小バエは

一体どこからやってくるんだろう。

カビの取材をした時に、

地球上で

カビの胞子が存在しないところは

まず無いと聞いて

驚いたが、

小バエの卵も

いろんなところにいるのだろう。

ちなみに

一般的に小バエと呼ばれているのは

ショウジョウバエだ。

ショウジョウバエは

生物の授業で必ず出てくる。

遺伝の研究には

欠かせないハエだ。

そんな

実験生物として重宝されるハエだが

台所に何匹もいたら

やっぱりイヤだ。

きょうのところは

殺虫剤をかけておいたが、

一番いいのは

消毒用エタノールをスプレーすることだ。

食器や食べ物にかかっても

すぐに揮発するし、

なにせ消毒用なので

少量なら人体に害は無い。

ちなみにカビも、

エタノールをスプレーして

カビの胞子を殺してから

ふき取るのがいい。

「小バエ」で検索してみたら

困っているという話が

たくさん出てきた。

生ゴミだけでなく、

コンポストだとか

ベランダ栽培だとか

クワガタの飼育だとか

いろんなところで

小バエに困っている方が

いるらしい。

念のため

「ショウジョウバエ」でも

検索してみたら、

今度は

役に立っている話が

たくさん出てきた。

中には

「生命現象の仕組みを探る研究は、

 今やショウジョウバエを抜きにして

 考えることはできない」

とまで

書かれているところもあった。

すごいなーショウジョウバエ。

それだけではない。

あんなに簡単に発生するハエなのに

研究用や

ペットのカエルのエサとして

ショウジョウバエを売る店すら

あった。

これまで

小バエのことを

ちゃんと考えたことは無かったが、

あんなに小さい割には

なかなかあなどれない生き物だ。


でも

私は今のところ

研究もしていないし

カエルも飼っていないので、

台所に小バエが発生したら

始末させていただく。

それが

我が家の掟だ。

申し訳無いが

ショウジョウバエには

あきらめてもらおう。

何言ってんだか。

イカすオヤジの可能性

喉の具合は

だいぶ良くなったのだが、

昼間の用事は

大事をとって断念。



本当は

「浅草きものまつり」に

行くつもりだったのだけど、

夜に披露宴の打ち合わせがあって

それは

大事な人の披露宴なので

万全を期したのだ。

ちょっと大げさだけど。



いつもなら

ビールを飲みながら

楽しく打ち合わせをするのだが、

きょうは飲まずに

打ち合わせ。

途中で

友人が近くで飲んでいることがわかり

そっちにも顔を出したが、

店がうるさかったので

本当に

顔を出しただけで帰ってきた。





アメリカに住んでいる方から

メールをいただいた。

というか、

アメリカで

こんなブログを読んでいる方がいるなんて

驚き。



この方はきょう

ニューヨークのギャラリーに

ふっと気が向いて足を運んだのだそうだ。

最初のギャラリーでは

写真展をやっていて、

その写真に生命力や共感を覚え

「日本人の方の作品かも」と直感が働いて

名前を見たら

「RINKO KAWAUCHI」とあったそうだ。

つまり、ニューヨークで偶然出会ったのは

川内倫子ちゃんの写真なのであった。



>今泉さんのブログで

>川内さんのお名前は知っていたので、

>なんか、知り合いの知り合いに

>お会いできたような気分になって

>(今泉さんにもお会いしたことはないし、

>  川内さんにも作品にしかお会いしていませんが)

>うれしくなり、

>どうしても伝えたくてメールさせて頂きました。




これは嬉しいなぁ。

倫子ちゃんのことを知らないまま

写真を見たときにも

いろんなものを感じたのだろうけれど、

それを見たのが外国で、

撮った人がちょっとでも知っている人だったら

きっと嬉しいだろうな。

倫子ちゃんも嬉しいと思う。

知らせていただいて

ありがとうございます。





さっき「情熱大陸」に

LEONという雑誌の編集長の

岸田さんという方が出ていた。



シャツのボタンの空けっぷり、

シガー(タバコじゃなくてね)の

吸いっぷり、

デニムのジャケットの

羽織りっぷり、

日本に3頭しかいない犬との

散歩っぷり。



どの瞬間を切り取っても

雑誌の上をいく

イカすオヤジっぷりだ。

(放送では

 モテるオヤジ、と

 言っていたけれど)



そして

そのどの瞬間も

一生私に訪れることは無いであろう。

いや、

無いと断言できる。



岸田さんのことを

どうこう言うつもりは全くない。

ただ単に、

自分はそういうものに

興味が無いんだなーというのが

35歳を過ぎてから

実感できるようになってきたのだ。

服を買うのも

オシャレをしたいからというより

まとめ買いをして

ストレス発散、みたいな要素が

大きくなってきたし。



今後、自分が

どんなオヤジになるんだか

さっぱりわからないが、

モテるオヤジでも

イカすオヤジでもないことは

確かだ。



見た目はともかく、

私としては

お茶目なオヤジになりたい。

具体的に

どういうオヤジかと聞かれると

自分でもよくわからないけど。



なんか話題が散漫だなー。

寝ます。

ちょっと風邪ぎみの母の日

朝の5時ぐらいまで

きょうのかつしかFMの準備をして

とりあえず寝たのだが、

寝るときに

寒いなーと思った。

何日か前に

布団を薄手のものに替えたのだが

やっぱり薄かったか。



夏のように暑かったり

冬の終わりのように寒かったり

この季節は難しいなぁ。

とりわけ明け方で冷え込んだこともあって

起きたら

喉の調子がいまひとつだった。



アナウンサーじゃなかったら

どうってことないのだけれど、

きょうは2時間ラジオで喋るので

夜に誘われていたカラオケは

断念。



ラジオも

出だしはなんだか

口が回らなかった。

喉と舌は関係無いと思われるだろうが、

鼻の通りがちょっと悪かったり

喉がちょっと腫れているだけで、

空気の通り方が変わってくるので

いつもよりしゃべりづらくなる。

自慢できることじゃないけど。



なまじ

「サタデーマンスリーゴールデン

 ファンタスティックアワー

 どうにもとまらない」などと

無駄に長い番組名にしているので、

調子が悪いと

番組の最初で噛むことになる。

トホホ。



でも、しゃべりだすと

どんどん調子が良くなるから

不思議だな。

しばらく乗っていなかった自転車に

乗っているうち、

ギアとかチェーンに

だんだんと油が回っていくような感じ。



とはいえ

無理しちゃいけない。

いつもなら

終わったあと飲みに行くのだけれど、

きょうは

普通に食事をすることにして

もんじゃ焼き屋さんへ。



お茶を飲もうと思っていたのだが

明太子もんじゃを頼んだら

やっぱりビールだな、という気がして

つい生ビールにしてしまった。

でも2杯だけ。

2杯も飲めば充分か。



家に帰ってきて、

母の日のことを

すっかり忘れていたことに気付く。

いや、覚えていたのだが

後回しにしていたら

もう当日ではないか。



うちの母は花が好きなので

贈り物には迷わなくていい。

とりあえず

花キューピッドのサイトを見たら

きょうでも申し込める

「母の日遅れてごめんねギフト」

というのがあった。

インターネットって便利だなー。

本当は

何か鉢植えの花にしたかったけれど

無かったので

おまかせのアレンジメントにした。

どんなのが届くかなぁ。



明日も昼と夜に約束があるのだけれど

用心して

夜だけにしようかなー。

昼間の約束も12時からだから

ゆっくり寝て

明日考えよう。

明日は明日の風が吹くのだ。

モノの名前

050506



タケノコは


頑張って食べきった。


左上から時計回りに


タケノコと豚肉の味噌炒め、


(地主の奥さんが作ってたのを


 ちょっとアレンジ)


若竹煮、


タケノコチャーハン。


(風の谷で作ったのを


 ちょっとアレンジ)





さて、


ちょっと指先にケガをしたとき、

誰かに

持ってないかと尋ねるアレのことを

皆さんは

何と呼んでいるだろうか。



私は「ばんそうこう」と呼ぶが、

「バンドエイド」と呼ぶ人も

多いであろう。

うちの母親は

「カットバン」とか言ってたような。



ナンシー関さんと

リリー・フランキーさんの対談を

読んでいたら、

ナンシーさんが

ばんそうこうのことを

つい「サビオ」と呼ぶ話があって、

笑ってしまった。

あったなーサビオ。



そういやこないだ

おかおさんやりよんちゃんと

掃除の話をしていたら、

りよんちゃんが

「サッサでさ」と言ったので

懐かしさに大笑いしたっけ。

あったよなーサッサ。



サビオは

もう売られていないらしいが、

サッサは

金鳥のホームページに

ちゃんと載っている。

でも最近は

クイックルワイパーに

負けているのかもしれない。



アナウンサーになって

「へぇ~」と思ったことが

いくつかあるが、

そのうちの一つに

「モノの名前」の呼び方がある。



モノの名前、というのは

たとえばこういうことだ。



「セロテープ」と「セロハンテープ」。

「ポリバケツ」と「プラスチックバケツ」。



同じモノじゃないかと

思われるかもしれないが、

前者は登録商標で

後者が一般的な名称。

ニュース原稿などでは

登録商標は使えないので、

言い換えることになる。



とはいえ、

それまでの人生で

セロテープのことを

いちいちセロハンテープなどと

呼んだことは無い。

ポリバケツもしかり。

というわけで

普段から気をつけて

言い換えるくせをつけることになる。



この、

登録商標なんだけど

一般名詞化しているものは

結構あってややこしい。

例えば、

「宅急便」はヤマト運輸だけなので

「宅配便」と言い換えるし、

「エレクトーン」はヤマハだけだから

「電子オルガン」と言い換える。



このあたりなら

言い換えてもわかるのだが、

中には

言い換えると

何だかわからなくなるものもある。

アナウンサーになって

ビックリしたのが

「波消しブロック(消波ブロック)」だ。

これは

岸壁に置いてある

テトラポッドのことなのだが、

あれを

波消しブロックと言われても

ピンとこない人のほうが

多いと思う。



ニュースでは

めったに出てこないので

私も言い換えたことは無いが、

「ホッチキス」も登録商標だ。

これは

英語名の「ステープラー」が

一応一般的な名称なのだが、

ステープラーと言っても

なんだかわからないぐらいに

「ホッチキス」が定着しているので、

普通の放送の中では

言っても仕方ないということに

なっている。



こないだ

NHKの「オンエアバトル」を

なんとなく見ていたら、

革ジャンを着た5人組が

いろいろ商品名を入れた

コントをやっていた。

コントとはいっても創作物だから

手を加えないようになったのだろうか。



昔、山口百恵さんの

「プレイバックpart2」を

NHKで歌うときに

「緑の中を走り抜けてく

 真っ赤なポルシェ」の

ポルシェ、が商品名だからと

「真っ赤な車」に

換えて歌ったのは有名な話だが、

今はそんなことはないらしいし。



というわけで

特にオチは無いのだが

「サビオ」と「サッサ」が懐かしかったので

書いてみた。

ゴールデンウィークに

こんな話題もどうなんだか。

トネリコに行った

きのう

さんちゃんこと

山王丸さんからメールが届いた。



「ところで

 お元気ですか?

 明日トネリコ行きますよー」



トネリコのことは

以前にも書いたが、

簡単に言うと

さんちゃんの弟夫婦が

国分寺でやっているお店だ。



さんちゃんの弟は

吉祥寺にあった

kuukuuというお店にいて、

高山なおみさんのもとで

働いていた。

開店のときに行ったが

国分寺はちょっと遠くて

なかなか行けないでいたので、

誘ってもらってよかったな、と思った。

というか、

文面からは

誘われているのかどうか

怪しかったのだが、

まぁ行ってみることにしたのだ。



はなまるの打ち合わせが

早く終わったので

さんちゃんにメールをしたら

「きょうは秋田の父母もいるので」

と返事が返ってきた。

どんな集まりなんだか

さっぱりわからなかったが、

とりあえず

国分寺に向かった。



行ってみたら、

お店には

さんちゃん夫婦と子供と

さんちゃんのご両親がいた。

簡単に言うと

「息子夫婦の店に

 姉夫婦と両親がやってきた」

ということになる。

そこに

なんでまた私が混ざるんだか

よくわからないが、

まぁ来ちゃったんだから

ご一緒させてもらった。



さんちゃんのご両親とは

もちろん初対面だったのだが、

お父さんもお母さんも

さんちゃんの出ている番組を

ずっと見ていたので

「初めての気がしない」と言われた。

私の親が

堤さんのことを

とても親しい人のように思っているのと

おんなじ感じ。



それよりも驚いたのは

お父さんが何故か

このブログを読んでいらしたことだ。

自分でわざわざ書いているくせに

「読んでますよ」と言われると

ものすごく恥ずかしいのは何故。

あー。



さんちゃんの子供は

赤ちゃんの頃から大きかったのだが、

久々に会ったら

まるで3歳児のようであった。

でもまだ

2歳にもならない。



小さいから

まだしゃべれないのだけれど、

体が大きいので

とにかくよく動く。

隣の席のお姉さんを

じーっと見つめたり、

酸っぱいレモンを

酸っぱい顔をしながら食べたり

(酸っぱいんだから

 食べなきゃいいと思うんだけど

 酸っぱい顔のまま

 最後まで食べるのだ)

見ていて飽きなかった。



さんちゃんの子供がいて、

それは

その場にいる大人からすると

まず一番に気を遣う人だ。

気を遣うというより

目が離せないというか。

そのおかげで

他の大人同士が

余計な気を遣う必要が無かった。

そうでなくても

お父さんもお母さんも

全然気を遣わせない方だったので、

ごく普通に

飲んだり食べたりしてしまった。


楽しかったなぁ。



そういえば

さんちゃんの弟も、

気を遣っている感じも

遣っていない感じもしない、

いい感じの人だ。

この感じは

さんちゃんの家の感じなんだな。



帰り際、

「秋田にいらっしゃるときはぜひ」と

言っていただいたが、

あのお父さんとお母さんになら

すっかり甘えて

たくさん飲んでしまいそうだ。

明日早いんだけど

出かけてよかった。



あ、帰りの車の中で

顔がすっきりするローラーについて

さんちゃんに教わったのだが、

かなり気になるので

今度改めて聞いてみよう。



こうやって飲んで帰った翌日のオンエアって

どうしても

顔がぼんやりする。

自分の顔がどう映るかなんて

どうでもいいことなのだが、

自分が話していることよりも

「あらこの人目の下にクマが」などと

思われるのが残念というか。



さて寝なくては。

明日のはなまるのテーマは

「はちみつ」です。

ハニーフラッシュ。

« 2005年4月 | トップページ | 2005年6月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ