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飲んでばっかり


酔っぱらっているときは
書かないことにしているので、
毎日酔っぱらっていると
全然書けない。

先週の木曜は、
鹿児島で
南日本放送の
陶山さん、田上さん、
そして山縣さんと飲んでいた。

陶山さんと山縣さんが
キャスターをしている
「陶山賢治の時の風」は
とってもまっとうな報道番組だ。
こないだ
放送人による放送人の賞、
「第4回放送人グランプリ」で
番組スタッフが特別賞を贈られた。
放送の仕事をしている人達が
よく頑張っているよねぇ、と
認めてくれたようなものだ。

山縣さんは
元南日本放送のアナウンサーで、
一度退職した後
福岡で私と一緒に仕事をし、
今また鹿児島で働いているのだが、
現報道部長の田上さんは
山縣さんと同期だそうだ。
だから
「たのぴょん」とか
「けんちゃん」とか
「ぴょん様」とか
山縣さんが昔のまま
適当に呼んでいるのが
初対面の私からすると
ものすごくおかしい。

番組の上映の相談だから
わざわざ鹿児島に行かなくても
いいのだけれど、
こういうことは
直接会うのが
一番良くて一番早いから
そうした。
たまたま仕事も無かったし。

田上部長は
「そんなことで
 わざわざ来てくれるの?」と思って
わざわざ
夜会う機会を作って下さったそうだ。
飲みながら
私と山縣さんが
以前どんな仕事をしていたか、を
話していたら、
しばらくして田上さんが
「あなた達の関係がわかった。
 それは戦友だな」
とつぶやいた。

言われてみればそうかもしれない。
そして
それをわかってくれる
田上さんも陶山さんも
ものすごくまっとうだ。
「鹿児島に来ない?」と
誘われたが、
東京にやることが無ければ
本当に行くかもしれない。
志がある人、
まっとうな人と仕事をするのが
いちばんいい。

金曜の夜は
藪本さんの出版打ち上げ。
呼んでもらうほどのことは
特別していないのだが、
呼んでもらったので行ってみた。

「女子アナ失格」という
刺激的な名前の本ではあるが、
やぶが伝えようとしていることは
とても大事なことだ。
もっとスマートに、
あるいは
もっと要領良くやれる人は
いるだろう。
でも、
やぶだからあの本になったんだなーと
新潮社の皆さんや
出版のきっかけを作った
テレビ朝日の田中さんと話しながら
改めて思った。

やぶが
「こころみ学園」のスパークリングワインを
差し入れてくれたのだが
これがおいしかった。
もちろん料理も。
おいしいというのは大事だな。
とても暖かい会になったもんなー。

帰りにやぶの家に寄って
DORAのCDを借りて帰る。
なんで借りたかというと
次の日のかつしかFMに
出てもらうことになっていたからだ。

ラジオのいいところは
(テレビでもできなくはないけど)
気軽に電話で出演してもらえることだ。
そういや
ランディさんには
お会いする前に
かつしかFMに出てもらったんだった。

土曜日。
やぶには
女子アナ時代の話も
してもらったが、
ハンセン病の話もちゃんとした。
終わった話ではないし
他人事でもない、ということは
伝えられたかな。

葛飾区の人しか
聞けないんだから
それで何がどうなんだと言われると
困るのだが、
かつしかFMの私の番組は、
100%私がやりたいことをやっている。
内容に関して
局からは何も言われない。
だから
バカ番組だが
たまにはこういうこともする。

やりたいことができる場所があるって
その場所の大小を問わず
精神衛生上いい。
もちろん、
はなまるでも
やりたいことはやっているが、
関わる人と
見ている人の数が多くなるほど
やりたいことをやれる度合いは
100%から離れていく。

言葉を飲み込まなくていい場所が
一つあるだけでも
気持ちが違うというのが、
ここ3年
かつしかで番組をやっていて
わかったことだ。

DORAの歌については
やぶ本人が
「歌はひどかったわね~」と
言っていたが、
かけて聴いてみたら
ほんとに下手だった。
そりゃ1枚で終わるよなー。
アハハ。

かつしかFMのあと
前日山王丸さんに誘われた会へ。
さんちゃんが
かつて担当していた番組の
プロデューサーの家に
木原さんや町さんが集まるというので
声をかけてもらったのだが、
そのプロデューサーの方は
全然面識が無い。
いいのかなーと思ったが
あの人達が集まるんだから
いい会に違いないと思って
行ってみた。

さんちゃんや町さんと
やぶの本の話をしつつ、
やぶのような人は
女性アナウンサーの中でも
かなり珍しいんだと
改めて思った。

こないだやぶが
テレ朝の「スーパーモーニング」に
出演したのだが
(なんでテレ朝かなーと
 思ったのだが
 田中さんが売り込んでくれたそうだ)
スタジオにいた
女性アナの反応が
なんとなく
突き放した感じだと思った。

別に
手放しで褒める必要は無いけれど、
あの本を読んで
一番印象に残るのは
ハンセン病という
感染症としては
ちっとも怖くない病気の人を
国が法律のもとに
延々と隔離し、
命さえも奪ってきたことへの
憤りと無念さだと思う。

「女子アナ失格」という本だから
女子アナの話が出ても
仕方が無いのだけれど、
キャスターの赤江さんは
少なくとも
本を読んだようだった。
だったら、
おそらくは本を読んでいない
コメンテーターの話題が
つまらない女子アナ談義にずれた時に、
本の意図の方向に
ちょっと修正してやればいいのにと
思った。
本を読んだ人間からすると
言い方は悪いが
ものすごく軽く見えてしまった。

でも、
あとで思ったのだ。
赤江さんは
テレビ朝日の番組に出てはいるが
実際には
大阪の朝日放送の局アナだ。
そして
リポーターの女性は
元北海道テレビのアナだったそうだ。
つまり、
2人とも
キー局の女子アナではない。

私自身が
ローカル局のアナウンサーだったから
わかるのだけれど、
彼女たちからやぶを見て
「あー、わかるわかる」という部分は
たぶんほとんど無いであろう。
それほどに
キー局とそれ以外の局は
仕事の質が違う。

赤江さんも
リポーターの女性も、
様々な経験を経て
今は2児の母となり、
こうして本を出したやぶのことを
やぶと同じ気持ちでは
きっと伝えられない。
悪気があったんじゃなく
たぶんそういうことなんだと思う。

じゃあ
キー局のアナならわかるか、というと
そうでもない気がする。
同じ日本テレビのアナウンサーでも
やぶと、同期の笛吹では違うし、
後輩のさんちゃんとも町さんとも
古市さっちゃんとも違う。

辞めていない人には
辞めた人の気持ちはわからないから、
今でも局にいる
先輩や後輩から見たら
やぶの生き方は
やりたいことをやって
ぱっと去っていったように
思えるのかもしれない。

やぶは
決して立ち回りがうまくないし
生き方も不器用なのだけれど、
結果的に
やってみたいことは
結構やれていたりする。
やったことのない人からしたら
「やれただけいいじゃん」
ということになるが、
やった人はやった人で
うまくやれたかどうか、という
やった人だけが直面する問題に
悩んだりするのだ。

本当に、
人生は人それぞれだ。
誰と比べようと
何を恨もうと、
人生という列車は
自分だけの列車なので
簡単に乗り換えるわけにはいかない。

このことについては
また最近
しみじみと考えたのだが、
ずいぶん長くなったので
きょうはこの辺で。

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