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2005年7月

ロシア行きの準備

 イベントの準備をしたり、バレエの合宿の手配をしたり、もちろんその間に仕事もちゃんとあったりして、毎日何かをして何かを考えているのだが、実は来週ロシアに行く。

 取材で行くのだが、行くということだけわかっていて、行って何をするかとかが、現時点ではよくわかっていない。いつもならもっとちゃんと事前に調べたり聞いたりするのだが、やることが多くてなかなかそっちに頭がいかない。

 昨日はずっと9月4日のイベントのチラシを作っていた。今度、同じポレポレ坐でランディさんがイベントをやるので、そこで配ってもらおうと思ったのだが、わざわざ印刷屋さんに頼むほどの枚数でもなかったので、自分で作ることにしたのだ。
 チラシが作れる、というソフトを買ってきたのだが、使い方がわからなくてなんだかんだで3日かかった。うまくできたとは思わないが、必要なことは書けたのでまぁいい。

 きょうはずーっとうちのプリンターでチラシを刷っていた。刷っている間に打ち合わせに出かけたり、帰ってきてからは明日のオンエア用に調べものをしたり。

 明日のはなまるオンエアを終えたら空くはずだったので、そこでロシア行きの準備をしようと思っていたら、突然特番の仕事が入ってきた。空いていたので引き受けてしまった。
 この調子だと、あまりロシアについて知らないままロシア行きの飛行機に乗ることになりそうだ。

 今これを書きながら、気温ぐらいは調べておかないとマズイな、という気になって調べてみた。ここ1週間のモスクワは、25度から30度ぐらいだから、東京よりちょっと涼しいぐらいだろうか。何を着ていったらいいんだろう。やっぱり夜は冷えるのかな。

 そういえば、ボロットさんがやってきたときに、ちょっとぐらいロシア語で話そうと思って本を買ったんだった。あれ、どこにやったっけな。

 まいったなー、わからないことだらけだ。まぁなんとかなるか。

野菜のナレーション

 永田農法の野菜の作り方をDVDにする、というプロジェクトが進行している。
http://www.1101.com/yasai_tsushin/2005-05-26.html

 このプロジェクトには、にしもっちゃんや丹治さんが加わっているので、どんなことをやっているのかはなんとなく知っていたのだが、そのDVDのナレーションを担当することになった。

 火曜日に4巻分の収録をしたのだが、1本45分程度のものを4本分録ったので、ものすごい分量であった。普通のテレビ番組であれば、大抵誰かがしゃべったり動いたりしているので、ナレーションの分量は番組全体の3分の1程度だろう。しかし今回は野菜が相手だ。当たり前だが、野菜も畑も何もしゃべらないし動かない。ほとんどがナレーションということになる。

 ひとつの野菜につき5分程度で、それが6つで1巻分になるのだが、それを4巻分録音するのにどれだけかかったかというと。

 午後2時半にスタジオに入り、全部終わったのが夜中の1時であった。途中、ちょっとした休憩と食事を挟んだが、それでも10時間近くナレーションブースにこもっていたことになる。

 プロデューサーの諏訪さんも「こんなの無いよねぇ」と言っていたが、私も経験が無い。単純に読むだけならもっと早いだろうが、映像にタイミングを合わせたり、声で聞いてみてわかりにくい文章を修正したり、という作業があるので時間がかかるのだ。その上分量が多い。
 だんだんと顔の筋肉が疲れて口がまわらなくなり、「育てる」というなんでもない言葉が言えなくなったりした。大変な仕事だったことは確かなのだが、私はちっともイヤにならなかった。

 ここ数年の、たくさんの人との出会いのきっかけを作ってくれたのは、この野菜だった。この野菜のおかげでイズミさんと知り合い、にしもっちゃんと知り合い、田中さんと知り合い、糸井さんと知り合い、ランディさんと知り合い、丹治さんと知り合い、みずえさんや倫子ちゃんやみかちゃんや、とにかくこの日記に登場するたくさんの人と知り合った。
 田中さんは私の友達と結婚したが、私が野菜に出会っていなかったら、田中さんの結婚だって無かったことになる。私だって、バレエをやることになどならなかった。

 そういうことを、待ち時間にずっと考えていた。この仕事が私にまわってきたのは、とても感慨深いことだった。

 私よりナレーションが上手な人ならたくさんいると思う。でも、画面の野菜に感謝しながら読むのは私ぐらいだろう。この野菜のことを知って欲しい、と心から思いつつ読んだ。
 ただ読むだけじゃなかった。一番最後に読んだのはほうれん草のブロックだったが、その最後のコメント「サラダで味わってみてください」に、生で食べられることを強調するために「ぜひ生で」をつけ加えたらどうでしょう、とか提案していた。午前1時の終わる直前まで、そういう気持ちで仕事をしていた。

 諏訪さんはNHKエンタープライズの方なので、ナレーションを私に、という話が出たとき、どんな声の人なのか確認するために、3月まで教育テレビで担当していた「暮らしQ&A」のVTRを借りたそうだ。対応してくださったのはQ&Aで2年間お世話になった香川さんだったそうだが、香川さんはVTRを渡すとき「どうぞ今泉さんをよろしく!」と言ったのだとか。
 よろしく、というのは「今泉さんにどうぞよろしくお伝えください」のよろしくじゃなくて、「今泉さんをどうぞよろしくお願いします」といったニュアンスだったらしい。ありがたくて笑ってしまった。

 香川さんは「暮らしQ&A」が終わるときに、なんとか次の番組でも一緒に仕事ができるよう尽力してくださった。私のほうは、番組が変わるのだから出演者が変わるのは当たり前だと思っていたのだが、香川さんには「今泉さんには本当にお世話になったのに、力になれずすみません」と何度も言われたものだった。今でも私のことを気にしていてくれるなんて、本当に嬉しい。

 香川さんが貸してくれたVTRを見て、諏訪さんは私の声がこのDVDに合うと判断してくれた。いくら私が、糸井さんやにしもっちゃんや丹治さんと知り合いでも、声が合わなければこの仕事はやれなかったのだ。ありがたいめぐり合わせだとしみじみ思った。

 収録はあと2回あって、2回ともたぶん大変だと思うのだが、大変でもやっぱりありがたい。

意外な質問

 おとといの「とくまる」のテーマはわさびとからしであった。

 岡江さんや薬丸さんは、放送中疑問に思ったことはなんでも聞いてくる。後で話すつもりのことを先に聞かれたりするし、話す予定ではなかったことも聞かれる。それには臨機応変に対応しなければならないし、何を質問されても答えられるように準備をしておくのだが、おとといの薬丸さんはすごかった。

 刺身を買うと、花形のニンジンの上に載ったわさびが一緒に入っているが、あの花形のニンジンはなんというのか、と聞かれたのだ。

 レンコンの回で、岡江さんにレンコンの穴の数を聞かれたときにも驚いたが、そのときはたまたま読んだ資料の数字を覚えていたので答えられた。しかしわさびの回にニンジンの話を聞かれるとは思わなかった。

 知らないんだからしょうがないし、知らなくても今日伝えたいことには影響が無いのだが、あまりに予想外の質問だったので「そこ来ましたか!」と声に出して驚いてしまった。驚く私を見て、薬丸さんは大笑いしていた。

 ちょっとしたいたずらなのだが、答えられなくても内容に影響が無いとか、私だったら振っても大丈夫だろうとか、そういうことをわかっていてやっているんだと思う。だいたいにして、私ですらあまりに意外だったので笑ってしまったし。

 CMに入ったところで「ビックリしましたよー」と薬丸さんに言ったら「白い顔が真っ赤になってたよねぇ」と笑って言った。海保アナも「すごい質問でしたねー」と笑っていた。

 段取りはあるんだけれど、段取りにとらわれないのが「はなまるマーケット」のいいところであり、大変なところだと思う。段取りを考えることは必要だし大切だけれど、いつも段取りどおりにすんなり終わるとなんだかつまらない。とはいえ、段取りをはずすためには、はずれた段取りをさりげなく戻すというそれなりの力量が要る。

 はなまるに出るときには、多少段取りがはずれても戻すぞ、という覚悟と同時に、あの場所を一緒に楽しむという心の余裕も大事だな。自分の喋ることだけ考えていてもうまくいかないし、やっていて楽しくないし。

 問題の花形のニンジンについては、きのうのはなまるのオープニングで紹介していた。放送後、わざわざ買いに行ったらしい。そういうところもはなまるのいいところだな。

湯滝

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 はなまるのロケで奥日光に来ている。湯滝といってもお湯ではありません。

 日光は修学旅行で一度来ているのだが、全然覚えていない。確かいろは坂でバスに酔い、ひたすら気持ち悪かったんだっけ。「日光を見ずして結構というな」というけれど、見ても覚えてないんじゃしょうがない。

 朝から3時間かけて来て、ちょっと風呂に入ってちょっと食べて、ちょっと景色を見たら帰る。ロケっていつもこんな感じで、いつかプライベートでまた来ようと思うのだけど、もう一度行けた試しがない。それでも、行ったことがないよりはいい。

 アナウンサーって、いろんな意味でちょっとだけの仕事だな。広く浅くちょっとだけ。とりあえずやってみたいという私の性格には、それはそれで合っているとは思うんだけど。

悔しい

 昨日、スパリゾートハワイアンズに行ったときに、同じ歌がエンドレスで場内に流れていた。

 ♪ゆこう、ゆこう、湯の国へ~
  ゆこう、ゆこう、ハワイアンズ
  湯の国湯の国湯の国湯の国~
  ハワイアンズ♪

 これが「はこう、はこう鬼のパンツ」のメロディーで延々とかかっている。着いて3分で「これは絶対に耳に残るなぁ」と思ったので、周りのスタッフにも同意を求めたら、ディレクターの南くんが「じゃあ、ロケ中この歌を口ずさんだら罰金にしましょう」と言いだした。

 くだらないと思いつつも、面白いので乗ることにして、罰金じゃ色気が無いので、なんでもいいのでみんなにプレゼント、もしくはおごる、というルールを決めた。あとは誰が最初に歌うかだ。

 残念ながら昨日は誰も歌わなかった。

 きょうは朝7時半発で福生までロケに行き、すぐ都内に戻って霞ヶ関でロケ。一旦抜けて13時から16時までこども放送局リハーサルその後TBSに戻ってインタビュー、というなかなかハードなスケジュールであった。

 昨日のことは覚えていたが、スケジュールが厳しかったせいもあって、半分ぐらいどうでもいいような気になっていた。インタビュー取材をしている途中で、みずえさんから携帯にメールが届いた。

 「池袋西口広場でバレエイベント、無料なので行ってみます」

 バレエを習っているのだが、なりゆきでそういうことになったので、実はバレエなんか全然知らない。生で見たのはたったの2回だ。
 もっと見たいとは思うのだが、なにせバレエやオペラはチケットが高い。高い理由もわかるのだが、やっぱりそんなにしょっちゅうは行けない。だから、どんな人だかわからないが「無料」というのは大きかった。

 とはいえロケ中なので「終わった時間次第で行けたら行きます」という返事をして、インタビューを続けた。
 取材は順調に終わり、終わった時点でまだ間に合いそうだったので、みずえさんに「行きます」というメールを出し、飲みかけの「午後の紅茶」のペットボトルをカバンに入れて帰る支度をした。

 カバンに「午後の紅茶」を入れているとき、そんなつもりはこれっぽっちも無かったのに、私の口からは「ゆこう、ゆこう」のフレーズが、明確なメロディーを伴って出てしまった。池袋に「行こう」と思った瞬間、つい出てしまったのだ。もう本当に「つい」としか言いようが無い。

 歌った瞬間に「あっ!!」と思い、3秒ほど言い訳を考えたが、どう考えても言い訳の余地がなかった。ふと南くんを見ると、南くんはこれ以上無いほど嬉しそうな顔をしていた。ちっきしょう。

 南くんには「こんなに嬉しいことって無いですね」と言われたが、私の方はこんなに悔しいことがいつあったか思い出せないほど悔しかった。あまりの悔しさに、手元にあったお菓子を南くんに投げつけてしまったほどであった。

 どうでもいいことなのに、本当に悔しい。この気持ちをどうすりゃいいのか。とりあえず、自分以外の誰かが口ずさんでくれないものかと思い「ゆこう、ゆこう」と何度も歌っているのだが、私があからさまに歌ってしまったので今のところ誰も歌わない。

 くっそー。もう寝る。

カメハメハー

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 きょうはハワイに行ってきた。上の画像はカメハメハ大王。

 まぁハワイといってもご存知福島のハワイ。スパリゾートハワイアンズでロケだった。正確には「スパリゾートハワイアンズへの行き方」のロケだったので、泳いだりスパに入ったりすることは無かった。

 自他ともに認めるスパ好きなので、できれば入りたかったのだが、考えてみたらテレビでお見せできるような体じゃないので、入らなくて正解であった。
 局アナ時代はたびたびお風呂からの中継があり、腰にタオルを巻いただけで(念のため黒い水着を下に履いていたが)テレビに出たことが何度もあった。新しくできたプールから、競泳パンツのみという格好でリポートしたこともある。博多祇園山笠のときには締め込み(ふんどしのようなもの)で生中継をしたが、あれも今になって思えばほとんどお尻丸出しであった。いやはや。

 昔だって別に自慢できる体じゃなかったのだが、今よりはまだマシだった。脱ぐことに躊躇が無かったし。

 自分のお腹に肉がつくだなんて、あの頃は考えたことも無かった。自分は太らない体質なのだと思っていた。

 肉がつくようになった原因も理由もわかっているのだが、今週は何故か毎日朝が早くて、明日も7時半からロケだ。ということで、私に肉がつくようになった原因や理由はまた今度。まぁ誰も知りたくないでしょうが。

面白い繋がり

 今発売中の「クロワッサン」の「着物の時間」に、浴衣姿の堤ノンさまが載っている。

 この取材、通崎睦美さんの着物の展示会とコンサートに、ランディさんやみずえさんと一緒に行ったときにたまたまクロワッサンの方と会い、そこで堤さんをご紹介したら実現したものだ。
 堤さんのおかげで知り合った服部真湖さんの紹介で私が「着物の時間」に載り、私の紹介でランディさんが載り、そのご縁で堤さんが載る、という面白い繋がりになった。

 ここ数年、私はこの「繋がり」で生きている気がする。きょう、9月4日に東中野のポレポレ座でやるイベントについて、電話で山縣さんと打ち合わせをしたのだが、繋がりの話がどんどん出てきて面白かった。すごく楽しいイベントになるというのがわかった。まだやっていないのに、わかった、というのもヘンなのだけれど、当初自分が考えていた以上にどんどん人が集まることになって、結果的に一番やりたいことに勝手に近づいていく感じ。

 今月中にはちゃんとお知らせしますが、とにかく面白いイベントになるので、とりあえず9月4日は空けておいてくださいね。ふふふ。

コレ、やってみよっ!

050718


 前日の疲れが出て(前々日からか?)夕方まで寝てしまった。台所がしっちゃかめっちゃかなのだが片付ける気力も起きず、とりあえず生ゴミだけ片付ける。

 家事はやる気がしなかったが、やるべきことはあったので、資料を読んだり調べものをしたりメールの返事を書いたりしていたら夜になった。そういや何も食べてなかったな、と思って買い物に出かけ、帰ってきて郵便受けを見たら本が届いていた。

 ノンさまこと堤信子さんの本「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」(実業之日本社)であった。

 堤さんから「本を書くことになってね」と聞かされたのは去年だったと思う。あの忙しい堤さんが、いったいどんな本を書くのかと思ったら、とても堤さんらしい本であった。仕事から得た暮らしの知恵がいっぱい。

 私にも、「本出したらいいのに」と言ってくれる人は何人かいたのだが、出版社の人ではなかったし、自分自身にもその気が無かった。アナウンサーという仕事は、誰かがやっていることを教えてもらってそれを伝える仕事だから、誰かのことで本を出したりするのはなんだか申し訳無いような感じがあったのだ。
 でも、堤さんの本を読んでいたら、伝えたあとに実践して「これはいい!」と思えたら、それは充分に情報だと思った。仕事をきっかけに出会った方から、放送では出せないようなことを教わることがある。そしてそれは、ひとつひとつがささいなことだから埋もれてしまうのだけれど、ちゃんと実践して確信を持って出せれば「自分のこと」になるというのがよくわかった。

 それにしてもまぁ、ノンさまは本当に働くのが好きなんだな。労働という意味だけじゃなく、いろんなことをちゃんとやるのが好きなんだと思う。

 こないだ、元はなまるスタッフの家で食事をすることになったのだが、それぞれ料理かお酒か、何かを持っていくことになっていたらしかった。私はそのことを知らなかったのだが(たぶん男なので料理に関しては遠慮してもらったんだと思う。その辺は大丈夫なんだけどなー)当日ノンさまから電話があった。熱が出てしまったので行けなくなったのだが、今ちゃんがもし行くのなら、一応野菜のマリネを作ったから、持っていってもらえると…ということであった。

 熱があるのにマリネって! と驚いたが、ノンさまはそういう人なのだ。そして、寝ていたらずいぶんラクになったから、最初だけ顔を出して帰ろうかと言うのだ。
 翌日のスケジュールを聞いてみたら終日ロケだというので、マリネは取りにいくのでその代わり寝ててください、と言った。そうでもないと本当に顔を出しそうであった。

 そんなところもひっくるめて、私はノンさまのことが大好きだし、福岡で仲良くなって、今こうして東京で同じ番組をやっていることを、とてもありがたく思っている。

 しかしまぁ、暮らしからファッションから美容から、この本はアイディアだらけなのだけれど、それはすなわちノンさまが日々、これだけのことを気にしながら仕事をしているということだ。
 アナウンサーという同じ仕事をしていても、女性というだけで日々の手間がずいぶん多いと思う。ましてや主婦だし、大変だなぁ。

 本に添えてあった手紙には「今ちゃんのこと、書かせていただきました」とあったので、気になって一気に読んだのだが、私は「抜群に座持ちがいい」人で「私自身も忘れているようなドジ話を覚えている」とあった。

 座持ちのことはよくわからないが、ドジ話を覚えているのは本当だ。だってノンさま面白いんだもん。局アナ時代、ノンさまがあんまり面白いのでノートをつけていたくらいだった。そんなことをしたのはノンさまとテレ朝の龍円さんぐらい。

 上大岡トメさんの「キッパリ!」よりも、細かく実践的な本だという感じかな。面白いのでご一読を。

 たっぷり寝たので全然眠れず、3日分の日記を書いてしまった。今4時半だが、朝いちの新幹線で奈良に行くのでもともと4時半起きの予定であった。新幹線で寝よう。

ゆるいパーティー

050716


 前の日食べ過ぎて、なかなか寝付けなかった。胃がずーっと食べ物を消化し続けている感じで、吐き気ももたれも無かったのだが、とにかく朝になるまでお腹いっぱい、みたいな。

 お腹いっぱいでよく眠れないまま朝になった。みかちゃんはきっとお腹いっぱいのままぐっすり眠っているのだろう。心の底からうらやましい。

 早く起きてしまったので余裕を持ってバレエに行けた。人数が少ないこともあって、バーレッスン無しでひたすら振り付け。
 バーレッスンは本当に汗をかく。走っているわけでも踊っているわけでもないが、正しい姿勢で立つだけでも汗は出る。
 振り付けは、また違った汗をかく感じだ。体を動かしながら頭も使う。みっちりやったので本当にたくさん汗をかいた。500mlのヴァームウォーターを全部飲んでしまっても、まだ足りないぐらい。

 いつもなら、終わったあとみんなでランチに行き、もれなくビールを飲むのだが、きょうはやることがあったのでまっすぐ帰った。番組スタッフの家でホームパーティーをやることになっていて、私は料理をいくつか作って持っていくことになっていたのだ。あと小さいテーブルも。

 疲れていなかったといえばウソになるが、料理は料理でまた違うところを使うからいい。暑かったからゴーヤーチャンプルーと、あと豚の角煮風(肉を炒めてから煮る)、それとこないだはなまるで紹介したキュウリの甘酢炒め。

 肉を煮込んでいる間に他のことができるから余裕かな、と思っていたけれど、結局ギリギリにできた感じだった。6時スタートで、6時よりちょっと遅く着いたのだけれど、みんなまだ来ていなくてホッとした。

 このパーティーは、もともとは某映画会社W辺さんの転職祝いと、スタッフが買ったというプラズマテレビとテレビ台のお披露目というゆるい会であった。しかしその話を聞きつけた女優のOさんが「あたしも行くー」と言いだしたので、始まってみないとなんだかわからない会になってしまった。

 しかしOさんは本当にあのまんまの方で、むしろOさんのおかげでよりゆるい会になった。しばらくドラマの撮影が続いていて、明日が久しぶりに休みだというので、心置きなく飲んでいた。一緒に番組をやっていても毎度毎度面白くて笑ってしまうのだが、普段のOさんもとても面白い。

 9時になったところで、Oさんが「あたしあのドラマ見たい~」というので、みんなで「女王の教室」を見た。話題になっているドラマだったが見損ねていて、昼間料理を作りながら再放送を録画していたのだが、ちゃんと見るのは初めてであった。Oさんも初めてだったそうだ。

 これは面白い。この役がやれるのは天海祐希さんしかいないだろうな。他の役の人がかすんでしまうほどの存在感だ。ドラマの内容には賛否両論あって、サイトの掲示板は大盛り上がりだそうだ。日テレのサイトのアクセスランキングでは、あの「伊東家の食卓」を抜いてここのところずっとトップだ。

 ドラマをみんなで見たあと、Oさんが昔出ていた「連想ゲーム」の話になり、そこから男女に分かれて連想ゲームをやった。ちょうど一人余った私が司会になって、キャプテンのヒントで全員が正解するまでの時間を計った。もちろん短い方が勝ちなのだが、さすがOさんチームはいろんな意味で要領が良かった。
 酔っぱらっているうえに、やりながらゲームのルールを決めていったのだが、酔っててもこういう段取りをやっちゃうところが、あぁ自分ってアナウンサーだよなー、と思った。面白かったけど。

 Oさんから聞いた「連想ゲーム」の話で面白かったのは、座る席のことであった。「あたしの席はねー、あたしがやめた後も座る人がみんな結婚したんだよねー、でもふみちゃんの席は縁がなくて、っていうかずっとふみちゃんだったからさー」だって。
 ふみちゃんってのは、言わずと知れた壇ふみさんだ。アハハハハ。

 盛り上がって楽しい会だったが、テーブルを抱えて帰ってきたらどっと疲れが出た。そりゃそうだよなー。

くいしんぼうズ集会

 くいしんぼうズ第2回集会。

 今回はみずえさん行きつけの中華料理店だ。私はもう何度も行っているが、タンちゃんとみかちゃんは初めて。

 ここの料理をどう表現したらいいんだろう。マスターはとにかく自分がおいしいと思うものを作る以外には興味がない。みずえさんが「中華オタク」と言っていたがまさにそんな感じだ。店のたたずまいとか掃除のされ具合とかトイレの狭さなんかは、その辺のラーメン屋の方が上かもしれない。でも出てくる料理は間違いなくおいしい。特に山椒のきき具合がたまらない。

 「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という諺がある。ずいぶんと大人になるまで、山椒といえばうな重の上にかけるものだったから、ことわざのいう「ぴりりと辛い」というのがよくわからなかった。ここの料理を食べると、山椒は本当に辛くて、でも唐辛子の辛さとは全然違って、舌が痺れるようなものだというのがよくわかる。
 辛い、という味覚は実は味ではなく、舌の上の痛点を刺激しているのだそうだけれど、唐辛子が「痛い」だとすれば、山椒は「痺れる」のだろう。

 そして私達は今宵も痺れっぱなしであった。みかちゃんは舌なめずりこそしなかったものの(きっと私の前では二度とやってくれないだろうけれど)口を開けば「おいしいねー」であった。もちろんタンちゃんも。

 私達くいしんぼうズは、おいしいものを食べたときには躊躇なく「おいしいねー」という。何度でも。そしておいしいものをほったらかしになんかしない。寿司のネタが乾くのも忘れて話に夢中になるだなんてあり得ない。話はちゃんとする。でもおいしいものはちゃんと食べるのだ。

 タンちゃんはとてもお腹が空いていて、いろんなものが食べたいというのでどんどん注文し、それを普通にお腹が空いていた私も一緒に食べていたら、食べ過ぎてお腹が痛くなった。ムカムカするとかもたれるとかじゃなくて、単純にお腹が膨れて痛かった。こんなの久しぶりだ。

 そんな私を尻目に、みかちゃんは「わたし、胃がもたれるとか食欲が無いとかほんとに無いんだよねー。寝るときも眠くなったら3秒で眠れるし」と堂々と言い放っていた。みかちゃんにはウソ偽りってものが無いから、本当にそうなんだと思う。
 それはもう、食べることと眠ることが得意っていう一種の才能だ。そこだけ取り上げると、図太いとか丈夫とかっていうことで片付けられそうだけど、みかちゃんは図太いわけじゃなくて、食べることと眠ることが大好きで、それが得意なんだと思う。それしかできないわけじゃないし。

 4時間以上滞在して、お腹が痛くなるまでさんざん飲み食いして、それでも一人5千円もいかなかった。あの店の勘定はよくわからない。でも、私達が好きな店って、何故かそんな感じのところが多い。一つ一つの食べ物の値段がよくわからないんだけど、トータルでおいしかったからいいやーみたいな。そしてそういうときには大抵トクをしている。値段の根拠はわからなくてもそれだけはわかる。

 集まって食べるだけで充分なんだけど、みずえさんとはイベントの相談をして、タンちゃんやみかちゃんとは今度やる仕事の話をした。なんて有意義なんだろう。すばらしい。

社交エネルギー


 昨日書くまでしばらく日記を書いていなかったが、実は先週今週と、なんにもやる気が起こらなかった。なーんにも。

 なーんにも、といっても仕事はあるので、それはちゃんとやった。でも仕事だけでもう手一杯で、他のことは全て面倒であった。風呂に入るのも面倒、食事をするのも面倒という感じ。

 それだとあまりにぐうたらだし、仕事をやる気も失せていきそうだったので、人と会って食事をする約束をしたりしていたが、それは「出かけるために風呂に入る」とか、「食事」を「仕事」のレベルに持っていくようなもので、そうでもしないと食事そのものが面倒になってしまうからであった。

 私は、私以外の他人の四六時中をちゃんと見たことが無いので(家族だって24時間一緒にいるわけじゃないし)世の中の人がどの辺でぐうたらなのかわからない。起きている間は常にルックアットミーエブリバディ、という人もいるかもしれない。

 この、ぐうたらにならず社交的でいられる力のことを、仮に「社交エネルギー」と呼んでみる。私は比較的、このエネルギーがある方だと思っていたのだけれど、それはたまたまこういう力を使いがちな仕事に就いているから使っているだけで、もともと持っている社交エネルギー量は案外人並みなのかもしれない。

 このエネルギーは、休むことによって回復する。っていうか、休んでいると仕事がしたくなる。エネルギー量はともかく、基本的にぐうたらよりも仕事が好きなんだと思う。

 昨日ぐらいから気分が復活してきて、きょうはだいぶいいなぁと思ったら、仕事の電話がどんどんかかってきた。午後は手帳を見ながらスケジュールをやりくりしてばかりいた。

 エネルギーが回復すると仕事がやってくるのは面白い。本当にそんな感じなのだ。実のところ、先週今週とわりにヒマであった。エネルギーが無くなるとヒマになるのか、ヒマだからエネルギーが無くなるのかはよくわからないのだが、仕事が少なくなると何もする気が無くなって、そのうち仕事がしたくなってきて、そうすると仕事が入ってくる。この繰り返しのような気がする。

 何かが増え続けるとか、いい方に動き続けるとか、それはそうなったら素晴らしいことだと思うけれど、人生にも体調にも波があるぐらいがいいんじゃないか。波ってのはたゆたっているけれど決して止まっていないし、止まっていないってのはとりあえず動いているってことで、動いている限りは少なくとも経験だけは増えていく。

 着実に増えていくのは年齢と経験だけでいいか、という思いがどんどん強くなっていくのだけれど。お金だって増え続けはしないし、知識とか記憶だって減っていくけれど、経験が増えていればいいか、って。

実験の日


 学研の本社で打ち合わせ。

 学研の本社は「へぇ、こんなところにあるんだぁ」というようなところにあった。最寄り駅が東急池上線の長原という駅で、しかもそこから徒歩12分。
 こないだの打ち合わせは学研の別のビルでやったのだが、そのビルも東急目黒線の不動前という地味な駅の近くにあった。打ち合わせに行く前に、銀行に行ったりいろいろ用を足していて、さあ行こうかな、と改めて地図を見て、長原駅が池上線であることに気付いて慌てた。てっきり目黒線沿線だと思い込んでいたのだ。

 そんなわけで打ち合わせには20分ほど遅刻してしまった。トホホ。

 打ち合わせをしている部屋に恐縮しながら入っていったのでしばらく気がつかなかったのだが、後ろの棚には過去の「学習」や「科学」の付録がたくさん置いてあった。思わず「…ここは夢のような部屋ですね?」とつぶやいたら、ディレクターの田嶋さんも部屋に入るなり全く同じことを言ったと聞いて笑った。

 きょうは、今度収録する科学の実験の番組の内容を、学研の科学インストラクターの方と打ち合わせたのだが、どんなことをやるのかわからないのでとりあえずやっていただくことになった。
 この番組はウェブで放送されて、契約すると実験キットが送られてくるのだが、そのキットがよく出来ていて、一つの実験を発展させていけるようになっている。

 本当に単純な実験ばかりなのだが、いい大人が「おおー!」とか「へー!」とか驚いてばかりであった。打ち合わせの段階で充分に面白かった。実験キットが欲しくなったくらいだ。

 ひと段落したところで、置いてある実験キットを見ていたら、見覚えのある顕微鏡があった。1980年の「6年の科学」の付録であった。80年といえば私は12歳、ということは小学6年生だから、やっぱり私はこれと同じ顕微鏡を持っていたのだ。
 レンズをはめかえることで、100倍と150倍になるという、今考えてもよくできた顕微鏡だった。いろんなものを見た。ついてきたプレパラート(ああなんて懐かしい響き)があっという間に無くなり、仕方が無いので髪の毛とか脱脂綿とかそんなものを見たりしていた。

 学習は途中でやめてしまったが、科学は小学校卒業まで続けた。パン作りセットとか日光写真とか、毎月届くのが本当に楽しみだったっけ。あの頃は算数と理科が得意だったのに、どこから文系人間になったんだか。

 きょうは楽しくて、仕事をした気が全然しなかった。仕事をした気がしないのに仕事、って一番理想的だ。この仕事はできるだけこんな感じでやっていきたい。こども向けの科学実験チャンネルなんだし。


はじめての仕事


はなまるオンエア。

……の前に
亮ちゃんのデビューを見た。
そもそも
彼がテレビに出ているのを
数度しか見ていないので、
カチンコチンの亮ちゃんを見て
こっちが緊張してしまった。

誰だって
そういう大変さを
ちょっとずつ乗り越えていく。
やって良かったと
心から思える仕事になるはずだから
頑張れよー。

そう思いつつ見守っていたら
家を出るのが遅れた。
いかんいかん。

はなまるのスタジオで出した
キュウリのレシピは
どれも好評で、
「止まんない~」と言いつつ
みんなぽりぽり食べていた。
結果的に
皆さん口数が少なくなってしまったのは
残念だけど、
手をつけないよりはいいか。

前からやっていて
きょう改めて思ったことだけれど、
自分でスーパーを回ったり
事前に料理を作っておくと
いろんな意味でオンエアがラクだな。
「キュウリ5本使い切りました」って
自信を持って言えるだけで
言いたいことが絶対にぶれないというか。

昨日香り漬けに
昆布を入れておいたのだが、
1日経ったら
みょうがの香りが減った分
昆布のうまみが増えて
おいしかった。


午後は
初めての仕事へ。

よく一緒になるディレクターが
たまたま出してくれたプロフィールが
そのまま通って
知らない間に決まっていたという
珍しい仕事。
科学の実験を
ウェブサイトで放送するというものだ。

放送がせまっているので
きょうは予告を撮りましょう、
ということで
出かけていったのだが、
その予告で伝えたいことが
ちょっとわからなかった。

私は
わからないことを
わからないまま話すというのが
どうしてもできない。
結果的に
わかる前とわかった後で
話す言葉が同じだったとしても、
わからないものは
うまく話せない。

初めてお会いする方ばかりだったが
皆さんいい方、というか
もの作りに対して真摯なのは
話していてよくわかった。
締め切りも迫っているので
周りの細かいことから
いろいろ決めていっているのだが、
何か真ん中のことを決めたら
あとはうまくいくような気がした。

それで、
もし時間があるなら
もう一度芯の部分を考えたい旨を
伝えたところ、
VTRの納品を1週間遅らせて
構成を立て直すことになった。
カメラも照明機材も
用意してあったのに、
結局きょうは
何も撮らずに帰ってきた。

わざわざ来ていただいたのに、と
謝られたが、
こちらこそ申し訳ない感じであった。
でも、
きょうボンヤリと撮影するより
来週ちゃんと撮影した方が
絶対にいいものになる、と
皆さんにわかってもらったので
話し合って良かった。

仕事の大小よりも
同じ気持ちで仕事ができるかの方が
自分には大事だな。
全国ネットで
ゴールデンタイムの番組でも、
スタッフがバラバラで
空気が悪くて
意志の疎通が取れなかったら
やっててつらいだろうし。

今回の仕事相手の皆さんは
なんだか面白い仕事ができそうな気がする。
ちょっと楽しみ。


亮ちゃんのデビュー


明日のはなまるマーケット、
とくまるは「キュウリ」がテーマ。

打ち合わせのあと
近所のスーパーに寄った。
最寄り駅の近くに
スーパーが3つあるのだが、
食べ物のオンエアのときには
前日に
3か所を回ってみる。
1か所でもいいのだが、
特売のときは
やたら安かったりして
相場の値段がわからないからだ。

きょうは
家に一番近いスーパーが
5本で140円と安かった。
他は、
3本で98円と3本で150円。
高いところは
ちょっと高級なスーパーなんだけど。

もちろん
5本140円のを買ってきて
明日紹介するものを
3種類ほど試作したのだが、
スーパーの肉売り場に
豚肉とキュウリの味噌炒めのレシピが
置いてあったので、
豚コマの少量パックを買って
それも作ってみた。

レシピではキュウリ4本のところを
1本で作ったので
調味料は適当に加減したのだが、
おいしくできた。
キュウリと味噌ってやっぱり合うな。

堀江先生レシピの
ミョウガとシソで漬けた香り漬けも
さっぱりしておいしかった。
まだ残っているので、
昆布の端っこを細く切って入れて
もう一日漬けてみることにした。
明日はどんな味になるかなー。

とにかく
明日紹介するレシピは
全部簡単なので
ぜひお試しを。
もちろん、
キュウリだけじゃなくて
キャベツの端っことか
一緒に入れて漬けてもいいです。


はなまるオンエアの日は
5時前に起きる。
テレビと目覚まし2つ、
時間をずらして
携帯のアラームもセットする。
起きるときにセットする番組は
テレビ朝日の
「朝いち!やじうま」だ。
http://www.tv-asahi.co.jp/asaichi/

TBSの仕事をしているのに
テレ朝の番組で目覚めるのには
理由がある。

私が初めて
メインのニュースキャスターをやったのは
テレビ朝日の
「ラジ朝アットモーニング」
という番組だったのだが、
「朝いち!やじうま」は
その続きの番組なのだ。

「ラジ朝」は
その後「N&天トップ!」と
名前をかえて
1年半やらせてもらったのだが、
それまでの仕事の経験が活かせたし
そこでの経験が今の仕事に活きているし
心から
やらせてもらって良かった、と
思える番組だった。

番組は変わっても
出ているアナウンサーや
制作スタッフには
仲のいい人が多いので、
自分にとっては今でも
大事で気になる番組だ。
「小松くん元気かなー」とか
「佐分さん髪伸びたなー」とか
「龍円さん大人っぽくなったなー」とか。

去年から、
木曜と金曜のキャスターを
中丸くんが担当するようになった。
中丸くんと龍円さんは同期なので
なかなかいい空気の番組になっていたのだが、
中丸くんが
報道に異動することになった。

急な異動だったので
後任を誰にするかを決めるのは
大変だったらしい。
スタッフからは
私が戻ったらという話もあったそうで
それは
ものすごく嬉しいことだったが、
社内事情的に
そう簡単にはいかないのも
わかっていた。

結局、
入社2年目の佐々木亮太アナが
担当することになった。

佐々木くんは
アナ志望で相談を受けた学生の紹介で
彼がまだ学生の時に知り合った。
同じように
TBSの赤荻くんとも
学生の時に知り合ったのだが、
たまたま
佐々木くんと赤荻くんが仲良しだったのと
年は離れているが気が合うので、
時々3人で飲むようになった。

赤荻くんとは
半年はなまるで
一緒に仕事をすることになって
「なんか不思議な縁だよねー」と
話していたのだが、
今回佐々木くんが
朝いちをやることになったのも
なんだか不思議な縁だという気がする。

明日が
佐々木くんの最初のオンエアだ。
なんだか
番組が始まった途端
パッと起きてしまいそう。
というか
いつもより3分ぐらい早めにセットして
最初からちゃんと見ようかな。
そうなると
最初から正座して見てしまいそうだけど。

とにかく
最初はいろいろ大変だと思うけど、
いい番組だから
亮ちゃん頑張れよー。
そして
日頃早起きの皆さんは
佐々木くんをよろしくお願いします。
2年目でメインってのは
本人が一番大変なので、
どうか
暖かい目で見守ってやってください。



のだめ大人買い


夜、買い物に出たら
近所の書店が開いていた。
今って
スーパーでもなんでも
遅くまでやってるよねぇ。

というわけで
「のだめカンタービレ」
3巻から12巻まで
まとめて買ってきて一気に読んだ。
こういうのも
「大人買い」って
いうのかなー。

主人公の"のだめ"ちゃん
(本名野田恵)は
ガラスの仮面でいえば
北島マヤなんだけど、
マヤがどんくさいのに対し
のだめは心底すっとこどっこいだ。

最近のマンガ事情には
ちっとも詳しくないけれど、
こういう
ゆるいキャラが多くなったのって
いつからなんだろう。
音楽マンガといえば
私の中では
「いつもポケットにショパン」で
止まってるんだけど、
「のだめ」ほど
バカっぽいマンガじゃなかったような。
ひょっとしたら
「いつもポケットに…」は
タイトル知ってるだけで
読んだことが無いかもしれない。

マヤとのだめに共通するのは
最初のうち
本人の天才性に
人間的成長が追いつかないのだが、
人との出会いによって
自らの力を自覚し
成長していくところだ。
これって
「努力は必要だけど
 努力じゃ報われないことがあって
 それが一発でわかっちゃう」
という世界だからこそ
描けるものなんだろう。

それで思い出したが。

マンガを買って帰る途中、
路上でギターを弾いて
ゆずの曲を歌っている男の子がいた。
時々うちの近所にもいるんだけど、
その男の子は
全部の音が
微妙にフラットであった。

私は音楽なんか
まともにやっちゃいないが、
合唱をやってたり
音楽の成績だけは良かったので
弾いているギターと
音程がずれていることぐらいは
わかってしまい、
聞いていて
気持ちが悪かった。
半音も無いぐらいのズレなんだけれど
でもやっぱりずれている。

雨の中
あんなところで歌うぐらいだから
あの男の子は
本当に歌が好きなんだと思う。
でも、
あの音程のズレに気付かないとすると
歌うことで生きていくのは
やっぱり厳しいのかな。

日曜に
アルケミストの正ちゃんの歌を
久々に聞いたけれど、
カラオケで誰の曲を歌っても
正ちゃんが歌うと
しみじみと聴き入ってしまう。
そういや
木原さんに連れられて
六本木のカラオケパブに行ったとき、
正ちゃんを連れていったら
正ちゃんが歌うたびに
店じゅうが
「誰?誰?」っていう感じに
なったっけ。

インディーズとはいえ
デビューしてライブもしているから
正ちゃんはやっぱりプロで
人を惹きつける力がある。
そういうことなんだけど、
正ちゃんが
他のボーカリストのことを話すときには
音程とか音域とか
歌の上手さの部分を話すことが多いから、
そこは
歌い手として基本の部分なのだろう。

歌い手のことはよくわからないので
同業者で考えてみると。

きょう
ぴったんこカンカンを見ていて、
安住くんって
テレビ的な感性が
やっぱりずば抜けてるなぁ、と思った。
彼が新人で
はなまるエプロン隊をやってた頃から
思っていたけれど、
今これを言うと場が収まるとか
場が展開する、という時の
言葉の選び方がすごく面白い。

好き嫌いはあるだろうし、
ニュースを読んでいないとか
実況をやっていないとかいう
同業者からの意見もあるかもしれないが、
あの感じがテレビで出せるのって
徳光さんとか久米さん以降は
安住くんだと思う。
福澤さんもそういう感じだけれど、
安住くんの方が気が抜けている。
同業者として
安住くんはいいなぁ、と
ずっと前から思っている。

大体にして、
米倉涼子さんや松下由樹さんといった
「女優さんとのデート」が
番組として成立するアナウンサーなんて、
日本のテレビ史上
彼が初めてであろう。
それだけでもすごいと思う。
だって誰もやったこと無いんだから。

彼が今やっている仕事を
彼のようにはとてもできないので、
それは本当に
面白いなーと思って見ている。
そして、
アナウンサーって
なんだかんだいって
出たときに何ができるかだよなぁ、と
思ったりもする。

でもまぁ、
自分に無いものをやっても
仕方がないので
私は私のことをやるだけなんだけど。
人間性を突き抜けるほどの
天才性なんて
めったに無いからねぇ。


ゆるい休日


先週の5日間のことは
毎日書いていたわけじゃなくて
きのうまとめて書いた。

落語にヤワラちゃんに
舞踏に誕生日に結婚式、と
自分として
日記に残しておきたいことが
続いていたからなのだが、
書いてみて思った。
書いていない時間にやっていた
雑多のことを合わせると
ちょっと容量オーバーであった。
時間的にも脳みそ的にも。

日曜日、ほんとうは
東京タンバリンの公演を
観に行こうと思っていたのだが、
全然起きられなかった。
この日まで
岡本太郎記念館で
りよんちゃんのお父さんの
企画展が開かれていて、
それも行きたかったが
本当に起きられなかった。

りよんちゃんとおかおさんが
夕方から新宿で飲むというので
起きて出て行ったのだが、
その時点でも
なんだか調子が出なかった。
適当に入った居酒屋は
なんだかイマイチで、
店を変えて飲み出したら
やっと元気が出てきた。

アルケミストの正ちゃんが
ライブを終えて合流したので
みんなでカラオケに行った。
前の店では日本酒を飲んで、
カラオケでは
ワインを2本ぐらい空けた気がする。

朝、気持ちが悪くて起きたら
自分の家じゃなくて
戸惑ってしまい、
起き上がったら
やっぱり気持ち悪くて
トイレで吐いた。
何故だか
正ちゃんの家に泊まっていたが
全然覚えていなかった。
正ちゃん家より
自分の家の方が近いのに
なんで泊まったんだっけ。

目が覚めてしまったので
こっそり帰ってきた。
6時半ぐらいだったので
電車はもう通勤の人がいて、
自分は明らかに場違いであった。
吐いた分
なんだかお腹が空いてしまって、
家の近くの立ち食いそば家で
うどんをちょっとだけ食べ、
帰って寝た。

気の置けない仲間と
ものすごく楽しく飲んだが、
明らかに酔っぱらい過ぎであった。
こんなに覚えてないのも
久しぶりだ。

考えてみたら
しばらく休みらしい休みが無くて、
ちょいとはしゃいでしまった。
37歳になったってのに
なんでまた
学生みたいな
時間の使い方をしてるんだか。

珍しく3連休だったのに
日曜と月曜は
ほとんど寝て終わってしまった。
あーあ。

きょうはお天気も良かったので
昼前には起きて、
洗濯をしてから
銀行に行った。
ほんとうは髪を切りたかったが
美容院が休みだったので
本屋さんに行った。

高山なおみさんの
「日々ごはん4」(アノニマスタジオ)
を買い、
あと何を買おうかなーと思って
「のだめカンタービレ」
(講談社コミックス)を買った。

このマンガが面白いというのは
結構前に聞いていて、
このところ話題になっていたのも
知っていたのだが、
どの会社のなにコミックスだか
知らなかったので
なんとなく買い損ねたままだった。

ちょうど先週
「オーケストラ楽器別人間学」
(茂木大輔 新潮文庫)
という本を読んで
とても面白かったので、
オーケストラつながりで
今読んだら面白いんじゃないかと思って
買ってみたのだ。

ランチを食べながら読んでみたら
面白かった。
とりあえず2巻買ったんだけど
もっとまとめて買えばよかった。

夕方「日々ごはん」を読み始めた。
高山さんは
よく本を読んでいるし
よく昼寝をするのだが、
読んでいたら
おんなじ感じで眠くなってきて
つい昼寝をしてしまった。
窓は開けっ放し、
テレビもつけっ放し。

起きてテレビを見たら
ぴったんこカンカンに
先週おじゃました
江戸風鈴の工場が出ていた。
そういや
安住くんのサインがあったっけ。
篠原さんは
米倉涼子さんと小池栄子さんを
間違えていた。
いい感じだなぁ。

そんな感じで
ゆるーい休日。

ごはん食べなきゃ。

7月2日のこと


2時間ちょっと寝て起きた。
眠いが仕方無い。

かつしかFMで使う
新聞記事を検索し
葛飾へ。
2時から4時までラジオをやったあと
6時から
白金で結婚披露パーティーの司会だ。

番組で使うCDや資料に加え
パーティー用の服や靴、
VTR上映に使うビデオカメラなど
いろんな荷物をかかえていった。
ふぅ。

番組の中で
「なまり亭」をやってみようと思った。
「なまり亭」というのはこちらを。
http://www.tv-asahi.co.jp/matthewtv/frameset/F_index_namari.html

こないだ初めて見たのだが
面白かったので、
かつしかFM仲間のおかおさんに
やってもらおうと思ったのだ。
大阪出身のおかおさんは
家族と話すときは大阪弁なので、
絶対になまるんじゃないだろうか。

番組では
共通語が話せなかったときに
「チーン」とベルを鳴らす。
それできのう
新宿ロフトに行ったのだ。
よくホテルの受付に置いてある
あのベルは
1200円ぐらいだった。
この値段なら買おうかと思ったが、
その後何に使ったらいいのか
全然思いつかなかった。

店内をもうちょっと見てみたら
「ピンポンブーブザー」というのがあった。
ピンポンとブーという
2つの音が出せるので、
まだこっちの方が
使い勝手がいいかと思って買った。
とはいえ
今後一体何に使うかわからないが。

というわけで
本番でいきなり
おかおさんに電話をしてもらった。
お姉さんが出たのだが
お姉さんはもちろん大阪弁なので
ブー鳴らしまくりで
大笑いであった。

テレビを見ている分には
わざとやっているように
見えなくもないのだが、
どんどん混乱するおかおさんを見ていたら
本当に大変なのだというのが
よくわかった。

ブザーも役に立ったし
買ってよかった。

番組終了後
急いで八芳園へ。

予想外のことが
いろいろ起こって
なにかと大変だったが
無事に終わったので良かった。
朝までかかって編集したVTRも
好評だったのでよかった。

パーティーには
丹治さん夫妻や
みずえさんや
寺門先生夫妻も来ていたので
終わったあと
一緒に食事をした。

お店に向かう車の中で
丹治さんと
「世の中には
 なんとかなるって思ってる人が
 結構いるけれど、
 それって
 陰になんとかしてる人が
 いるんだよねぇ」
という話になった。
そして
丹治さんや私は
どう考えても
なんとかするほうなのであった。

私も寝不足だったのだが
タンちゃんは
前日一睡もしていないというので
早めに解散した。
家に帰ってぐっすり寝た。
まさに爆睡。

7月1日のこと


ロケに向かう途中の駅で
携帯に感心力田中さんから
「誕生日おめでとう」と
メールが入った。

そうだった、
きょうは誕生日なんだった。
やることが多くて忘れていた。

ロケに行ったら
ADの女の子が
「おめでとうございます」と
小さな花束をくれた。
誕生日に花束だなんて
ちょっと照れるが結構嬉しい。

スタッフにも
「おめでとうございます」なんて言われて
いやーめでたいんだかなんだか、と
答えていたのだが、
ふと
「今日が一日ってことは7月?」と
当たり前のことを考えた。
そして思い出した。

先月分の家賃を
まだ振り込んでいなかった。

バタバタしていて
すっかり忘れていた。
携帯から慌てて振り込んだ。
便利な世の中だなーと感心したが
感心している場合ではない。
誕生日がどうのこうのの前に
社会人失格ではないか。

午後は
江戸風鈴の工場におじゃました。
ご主人の篠原さんは
とてもいい感じのおじいさんで
話が面白くて
収録のあともしばらくお話を聞いた。
イ・ビョンホンと
一緒に写っている写真があったので
驚いて尋ねたところ、
DVDの撮影でやってきたのだとか
「なんだか
 すごい人なんだってねぇ」と
どこか他人事なのがいい。

誕生日プレゼントということで
ディレクターに
金運風鈴を買ってもらった。
わーい。

帰りに
新宿のロフトで買い物をし、
そのままエスカレーターで
下に降りて
なんとなく服を買った。
たまたまセールだったので
半額だった。
自分にプレゼント。

夜は
翌日のかつしかFMの準備と、
披露宴で流すVTRの編集で
誕生日らしいことは
何もないまま過ぎていき、
全部終わったのは
翌朝の6時であった。

わかっていたとはいえ
トホホ。

6月30日のこと


大雨の中、
朝早く東京を出て
福島のキュウリ農家のところへ。
福島は晴れていて
ロケも楽しくできた。

農家の奥様に
キュウリ料理を作っていただいたのだが、
お宅におじゃましたら
なんと13種類ものキュウリ料理が
並んでいた。

というわけで
お昼はキュウリでお腹がいっぱいになった。
キュウリでお腹いっぱいって
今後の人生において
まず無いだろうな。

都内に戻って
ちゃんこ屋さんでロケをして、
夜は
バレエ仲間と舞踏のイベントに。

通っているバレエクラスに
舞踏をやっている
男性がいる。
その人が
イベントに出るというので
みんなで見に行ったのだ。

舞踏というと
頭を剃った人が
白か黒の服を着て動く、という
イメージで、
それ以上の知識が無かった。

行ってみたら
そこはクラブで、
私達一行は
およそ場違いな感じであった。

舞踏は
正直言ってよくわからなかった。
でも、
こんなことでもなかったら
一生見ることが無かったかもしれない。

これは
ここ数年のことなのだが、
初めて触れるものについて
いちいち解釈したり
理解しようとしなくてもいいや、と
思うようになった。
特に表現は。

歌だろうと踊りだろうと美術だろうと
文学だろうと、
それはその人がやりたくてやっている。
好きか嫌いかはあっていいし
合う合わないもあっていいが、
生半可に解釈したり理解しようとするよりは
自分が何か感じればいいし、
好きになったらまた見ればいい。
そんな感じ。

11時過ぎに終わったあと
土曜に結婚披露パーティーの司会をする
Mさんと打ち合わせ。
Mさんのやっているお店が
たまたまクラブと近かったので
寄ることにしたのだ。

打ち合わせだけをして
何も食べずに帰ってきた。
あそこに行って
何も食べないで帰ってくるのは
珍しいなぁ。

6月29日のこと


結構遅くまで飲んでしまい
2時間ぐらいしか寝られなかったが
わりとスッキリ起きられた。
よく笑ったからかな。

オンエアの日は
局に入ってまずメイク、
その後ディレクターと最終打ち合わせをして
リハーサル、
リハの後に修正をして
本番を迎えるという流れになる。
食べ物のネタのときには
フードコーディネーターさんのところで
味の確認をしたりもする。
これは
やっていない人もいると思うが
私はやることにしている。

リハーサルのあと
一旦スタッフルームに戻って
資料を読み直し、
8時を過ぎたところで
そろそろスタジオに行こうかと思ったら
テレビにヤワラちゃんが映っていた。
みのさんの番組に
生出演しているのであった。

時間は無いのだが
この機会を逃すと
めったに会えないので、
「朝ズバッ!」のスタジオに
顔を出すことにした。

スタジオを入ったところに
ヤワラちゃんのお母さんがいらした。
ご挨拶をしたら
ちゃんと覚えていて下さった。

みのさんのトークがずっと続いていたので
もしお話ができなかったら
お母さんにだけご挨拶をして
帰ろうと思ったのだが、
CMに入ったので
ささっと近づき
「ごぶさたしてます」と
ヤワラちゃんにもご挨拶をした。

自分に関係の無い番組だし
まだ本番中なので、
簡単に
「福岡ではお世話になりました」と
言ったら、
ヤワラちゃんは
「こちらこそ本当にお世話になりました」と
ニッコリ笑って頭を下げてくれた。

私の方も時間がなかったので
そそくさと立ち去ったのだが、
何度もペコペコと頭を下げる私を見て
みのさんが
「腰の低い人だねぇ」と言った。
もちろん初対面で
本当なら
みのさんにもご挨拶しなきゃいけないんだけど
すいません。

本番の後は
堀江ひろ子先生の家でロケ。

しばらくお会いしていなかったのだが
いつ行っても
本当に楽しい。
どっちかが間違えるたびに
笑ってしまって
しまいには
ディレクターが笑って
NGになったり。

このごろは
材料撮りをしている間に
お孫さんと遊んでいる。
なんか
親戚の家に遊びに行っている感じ。

本当に
あんな親戚がいたらいいなぁ。
「ごはん食べていきなさいよ」
「はーい」
みたいな。
毎日行っちゃうんだけどな。

6月28日のこと


はなまる打ち合わせのあと
春風亭昇太さんの独演会へ。

先日昇太さんが
はなまるカフェに出演したときの
担当ディレクターは
お父さんが落語家であった。

そのことを聞いた昇太さんと
昇太さんのマネージャーさんが
落語好きのスタッフも含め
独演会に招待してくれることになり、
関係無い私も
おまけでくっつけてもらったのだ。
わーい。

打ち合わせが
早く終わったので
(もともと
 長い打ち合わせは嫌いなので
 いつも早いんだけど)
家に帰って
久しぶりにきものを着て出かけた。

劇場についたところで
スタッフに電話をしていたら
後ろから肩を叩かれた。
振り返ったら
にしもっちゃんだったので
とても驚いた。
考えてみれば
にしもっちゃんは
「はじめての落語」という本を作ったのだから
ここにいても全然不思議じゃない。

昇太さんの落語は
その「はじめての落語」で聴いただけだが、
聴いたときに
ぜひ生で見てみたいものだと思った。
聴いていて
これは動きながら喋っているなぁというのが
わかったからだ。

昇太さんは
友達が作ってくれたという
プロレスラー風のマスクとマントで
客席から登場し、
ステージに上がると
普通の格好で
落語じゃない普通の話をしはじめた。

これは落語でいうと
「枕」にあたるのかな、と思いつつ
話が面白いので
笑ってしまってどうでもよくなった。
結局30分ぐらい喋っていたと思う。

昇太さんは
休憩をはさんで3席やったが
もう場内大爆笑であった。
CDの何倍も面白かった。
CDがつまらなかったんじゃなくて、
生で見ていると
昇太さんの勢いが迫ってくる。
いやー笑った。

落語について
偉そうなことは言えないのだが、
昇太さんの落語が面白いのは
昇太さん本人が
どこかデタラメで面白いからというのが
多分にあると思った。

落語家がみんな
普段から面白いというわけじゃ
ないのだと思う。
落語は好きで上手だけれど
普段は
とりたてて面白くはない、という人が
いるんじゃないだろうか。

私はアナウンサーだが
「アナウンサーは喋りのプロ」などと
書いてあるのを見ると
ものすごくこそばゆくなる。
アナウンサーだから
話が上手だとか面白いと思ったら
とんでもない。
自分のことはヨイショと棚に上げるが、
声は良くても
話がつまらないとか、
会話の流れが読めないアナウンサーはいる。
落語家にも
同じようなことはあると思うのだ。

もちろん、
生真面目な人の落語が
つまらないということじゃない。
噺の内容に加えて
その人の持っているおかしさ、
面白さ、感じ方のようなことが
落語の味、みたいなことに
なるんだろう。

ものすごく笑ったので
終わったあと
気持ちよくビールを飲んでしまった。
次の日はなまるオンエアなのに。

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