おすぎさん
今朝のはなまるカフェのゲストは、おすぎさんであった。
4年ほど前、テレビ朝日の「スーパーモーニング」で、ニュースを紹介するキャスターを担当したことがある。おすぎさんはレギュラーコメンテーターだったので、朝の打ち合わせでお会いしたときに「はじめまして」とご挨拶をした。
するとおすぎさんに「ちょっと、アナタいつこっちに来たのよ」と尋ねられた。番組を担当したばかりだったので「この4月から…」と答えたら「そうじゃないわよ、アナタ福岡にいたでしょ、いつこっちに来たの」と言われて驚いた。おすぎさんは、私が福岡にいるころからご存知なのであった。
おすぎさんはスタジオに入ってくると、私と平石アナを「おはようっ」とハグするのが日課であった。それはそれで面白い経験だったのと、オンエアに関してはおすぎさんは必ず何かしら喋ってくれて、それは決して的をはずすことがないので、安心できる存在だった。
しかしその頃から、政界には小泉・真紀子旋風が起こって、ワイドショーの内容が全部政治ネタになってしまった。
番組全部がニュースのようなものだから、私のコーナーは3ヶ月ほどで自然消滅してしまい、おすぎさんともそれっきりであった。
今日のゲストがおすぎさんだというのを昨日の打ち合わせで聞いて、自分のコーナーが終わったらスタジオでご挨拶をしようと思っていたのだが、今朝本番前にスタジオで出す料理の味見をしていたら、はなまるカフェ担当のディレクターに「おすぎさんが、顔出しなさいっ!て」と言われたので、慌てて楽屋に飛んでいった。
おすぎさんは私の顔を見るなり「元気だった?頑張ってるねぇ」と言って手を握った。はなまるに出ていることをご存知無かったので、台本に私の名前を見つけて、働いているのだと安心してくれたのであった。
「食べていけてるの?」と真顔で聞かれたので「まぁなんとか」と答えたら「良かった、あなたは上手だしちゃんとしてるし優しいから、大丈夫だとは思うんだけど、仕事が続いてて本当によかったわねぇ」と、しみじみ言ってくださった。
ほんのちょっとのお付き合いなのに、自分のことを、仕事に対する姿勢まで含めて覚えていて、気にかけてくれるというのはとても嬉しいことであった。本番前だたのでちょっとしかお話できなかったが、ありがたかった。
CM中、岡江さんが私との関係について聞いたらしいのだが、おすぎさんは「福岡にいたときから見てたんだけど、いきなりいなくなっちゃったの。それでどうしたかなーと思ってたらテレビ朝日の番組でちょっとだけ一緒になって。とにかく優しいのよこの人」と、わざわざちゃんと説明していらした。
おすぎさんは、ウソやお世辞を言わない。私にも岡江さんにも「優しい」と言うのは、おすぎさんが本当にそう思ってくれているからだと思う。でも、おすぎさんに何か親切をした覚えもないし、大体にしてちゃんと話したことすら無い。私の仕事を見てそう感じてくれたのだと思うけれど、本当のところはわからない。
誰かが見ていてくれるって、ものすごく力になる。こういうことを言うと「おすぎさんの好みなんじゃないの」などと思われるだろうが、そんなに単純な人じゃない。それはこちらも、一緒に仕事をしたのでわかる気がする。
さて、きょうは人と会う予定がいろいろだ。行かなくちゃ。
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