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後輩から教わる

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 私の隣に映っているのはTBSアナウンサーの赤荻くん。来週はなまるでリポートをするので、私のオンエアを見学しにやってきた。赤荻くんのことは学生時代から知っているので、こうして同じ職場で仕事をするのがなんだか不思議な感じ。

 はなまるのオンエアを担当するときは、いつも4時半に目覚ましをかけて、5時前までにえいやっ!と起きる。起きてから見る番組は、テレビ朝日の「朝いち!やじうま」だ。

 TBSの仕事のために早起きをしているのにテレ朝の番組を見るのには、ちゃんと理由がある。私はテレ朝の早朝番組の卒業生で、出ているアナウンサーはみんな友達だ。
 佐分さんと龍円さんは一緒に仕事をしていた仲間。小松くんは私の後に番組を担当したので、同じ気持ちで仕事の話ができる後輩。
 そして木金担当の佐々木亮太くんは、彼がアナウンサーになる前からの知り合いだ。

 亮太くん(以下亮ちゃん)とは、彼が学生のときに、マスコミに内定した学生の集まりで知り合ったのだが、たまたま亮ちゃんと赤荻くんが仲良しだったので、時々3人で飲んだりするようになった。年齢は一回り違うのだが、なんとなく気が合ったというのもある。

 赤荻くんはTBSに内定していたから、私がはなまるをやっていたらいずれ一緒になるかもな、と思ってはいたのだが、まさか亮ちゃんが2年目で「朝いち!やじうま」のキャスターになるとは思っていなかったので、それが決まったときには驚いたものだった。他に山ほど番組があるのに、2人とも私と関係がある番組につくっていうのも、何かの縁なんだろう。

 赤荻くんも亮ちゃんも、まだ2年目のアナウンサーなので、いろんなことに悩んでいる。私は彼らよりずいぶん先輩だから、たいていの悩みの理由がわかるし、アドバイスもできる。
 でも、自分が2年目のときに、はなまるアナだとか、ニュース番組のメインキャスターだとか、そんな仕事ができただろうかと考えると、とてもじゃないができなかったと思う。

 今、私が彼らよりも仕事がこなせるのは、単純に年齢を重ね、経験を積んでいるからだというのが、彼らを見ているとよくわかる。だから、今自分が普通にできることを基準にして、2人にアドバイスをするのは違う。ましてや会社の直接の先輩ってわけじゃないんだから、私の話なんて役に立つかどうかわからない。

 今はちゃんとできなくて当たり前。でも、できないということは、テレビを見ている人には関係が無い。だから、できないなりに、なんとかできるようになっていかなければならない。そのことで得るものがたくさんあるから、とにかくやってみるしかない。

 私にできるアドバイスはこれに尽きる。小手先の技術なんかじゃない。とにかく経験を積むしかない。私はそれでやってきたから。

 フリーになると、先輩も後輩もいなくなる。でも、先輩や後輩はいた方がいい。だから、ひょんなことからできた後輩の存在がありがたい。そして、堤ノンさまや山縣さんのような先輩がいてくれることも、本当にありがたいと思う。

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