坂本龍一さんのコンサート
3日前、スタイリストのyaccoさんから、留守電とメールで「金曜日午後6時半にオーチャードホールで」という連絡があった。なんのことかと思ったら、坂本龍一さんのコンサートに行くという話だったのだが、いきなりだったので驚いた。せっかくだから、打ち合わせの時間をずらして出かけた。
行ってみてわかったのだが、yaccoさんはランディさん経由で私に話が伝わっていると思っていて、ランディさんはyaccoさんから伝わっていると思っていたそうだ。どっちにしても誘ってもらって良かった。本橋監督や、坂本さんのファンだというノリママも一緒であった。
同じ建物内にあるシアターコクーンには何度も行っているが、オーチャードホールは初めてだった。ステージ上にはコンサートグランドピアノが2台。ソロピアノコンサートなのに何故2台か、というのはコンサートツアーが始まったばかりだから内緒にしておくが、「へー!」と驚いた。
坂本龍一さんがひたすらピアノを弾くコンサートなのだが、全然飽きなかった。じっと聴いていたらあっという間に2時間が過ぎたという感じだ。
私はもともとピアノという楽器がとても好きだし、残念ながらそういう家庭環境ではなかったけれど、ぜひ弾けるようになりたいと子供の頃はずっと思っていた。中学のとき、笹森くんという同級生と連弾を練習したこともある。習ってもいないのに楽譜を見ながら弾いてたんだっけ。
うっかりバレエを習っているが、ピアノも習おうかな。うちの近所にピアノ教室あるし。でもそのためにはピアノ買わなきゃいけないのか。
うーん。西田敏行の気分だな。もしもー、ピアノがー、弾けーたーならー♪みたいな。…って、この例えは二十代の人にはわからないのかな。
終演後、舞台裏におじゃますることになった。坂本さんは初日で疲れていたので、集まった人の前でご挨拶をするだけだったが、お話なんてとても、と思っていたので、目の前に坂本龍一がいるというだけでもう十分であった。
楽屋に向かう途中、フジテレビの柴崎さんに声をかけられて驚いた。柴崎さんは、めざまし調査隊をやっていたときのプロデューサーで、こないだ「お台場明石城」でお見かけしたばかりだった。ランディさんをご紹介したら、昔一緒に仕事をしたことがあったそうだ。世の中は狭い。
終演後、近くの沖縄料理屋で軽く飲んだ。素晴らしい音楽を聴いたあとなのに、なぜか最後は熱海の秘宝館の話をしてしまった。ランディさんが「人間こうやってバランスを取るのよ」と言ってくれたが、確かにそうかもしれない。高尚なものに触れたときに限って、下世話な話がしたくなるというか。でも秘宝館は下世話すぎるか。
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