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2006年1月

スプリングサンバ

 今、何気なくテレビのチャンネルを変えていたら、テレビ東京で大場久美子さんが「スプリングサンバ」を歌っていた。

 すげー。いろんなところが昔とは違うが、歌だけは昔と一緒だ。この意味がわかる人は同年代の人だね。

 他にも石野真子さんが「狼なんか怖くない」を歌っていた。元アイドルの特集かと思ったら川中美幸さんも出ている。なんだろうこの番組は。

 今、大場久美子さんが、いつも音が外れているので「風邪ひいてるの?」と言われたとか、淡屋のり子さんに「あなたのは歌じゃないわよ」と言われた話をしている。アハハ。昔と一緒というのはこういう意味です。

 今度は沢田知可子さんが「会いたい」を歌っている。すごいなーこの番組、と思ってテレビ東京のサイトを見たら「徳光&コロッケ 名曲の時間」という番組だそうだ。知らなかった。

 ちなみにきょうは「目指せカラオケ・クイーン! イケてるオンナの勝負歌!」と題し、黄金の歌姫七人衆に誕生のプロセスから苦労などの話を聞きながら彼女たちの魅力に迫る。またカラオケでウケる曲を紹介」だそうだ。

 ウケるのかスプリングサンバは。同年代カラオケでマネして歌ったらウケるか。録画しておけばよかった。ちなみに今は石川ひとみさんが「待ちぶせ」を歌っている。森川由加里さんもいるので、あとで「SHOW ME」を歌うんだと思う。あらら目が離せないよコレ。

陣内貴美子さん

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 はなまるのロケで久しぶりに陣内貴美子さんとご一緒した。

 陣内さんは以前はなまるのレギュラーだったので、何度もオンエアをご一緒したことがあった。あと、私がNHKでやっていた「暮らしQ&A」と、陣内さんが今でもやっている「おしゃれ工房」は兄弟のような番組であった。それでお互いの番組を見ていたし、「おしゃれ工房」の収録のときに廊下でバッタリ会ったらそのままスタジオに連れていかれて「はなまるチームでーす」と紹介されたこともあった。NHKなのに。

 今まで仕事をご一緒した方の中で、好きだなぁと思う方は何人もいらっしゃるのだけれど、陣内さんもそのうちの一人。ご一緒すると楽しくて、大好きだった。
 NHKで仕事をすることになった、とはなまるのオンエアの後言ったら「今泉さんはどこに行っても大丈夫だよ」と、何を相談したわけでもないのに言ってくださったことがある。NHKで私をスタジオに連れていって紹介してくれたのは、陣内さんらしい気遣いだったんだな、とあとでしみじみ思った。

 陣内さんは、周りに気を遣わせないように気を遣う、でも根っから楽しい方だ。陣内さんがいるだけで現場が明るくなる。テレビに出ている陣内さんと、普段の陣内さんは本当に変わらない。一緒に仕事をしていて楽しいと思わせてくれる。

 今日は久しぶりだったのでお会いできるのが楽しみだったのだが、陣内さんも「今泉さんだー」と言ってくれて嬉しかった。ロケも大笑いしつつ楽しく終わった。

 陣内さんは今、日テレの「ニュースプラス1」でスポーツキャスターをしているので、夕方までにロケを終わらせなければならなかった。プラス1のキャスターの笛吹さんは同期なので「陣内さんとロケしてるよ」とメールを送ったら「私の大切な陣内さんなので、女王様、違った…お姫様扱いしてくださいね」という返事が来た。ごめん、どっちでもなかったなー。陣内さんは周りにそういう扱いをさせない方だ。

 私と陣内さんが手に持っている料理は、陣内さんが作ったものだ。何かというのは来週火曜日のはなまるマーケットをご覧下さい。お世辞じゃなく本当においしかったです。

トクシックオーディオ

 「トクシックオーディオ」を見に横浜BLITZへ。

 番組制作会社に就職したNくん(年末スイートルーム泊り飲みをしたうちの一人)が、トクシックオーディオのプロモーション番組の制作の仕事をしていて、面白いからと誘ってくれた。
 たまたま空いていたから行ってみたのだけれど、とても面白かった。行ってよかったなー。

 トクシックオーディオのことをどう紹介すればいいだろう。男性3人女性2人のボイスパフォーマンスグループ、なんだけれど、そう聞いてRAG FAIRとかを思い浮かべるとずいぶん違う。歌も上手いしハーモニーも素晴らしいし音程は正確だしリズムは完璧だし、という人たちが、その声を使ってできるいろんなことを見せて楽しませてくれる。オフブロードウェーで人気を博したそうだが、そりゃそうだろう。

 行くにあたって公式サイトを見てみたが、このサイトだと彼らがどんなことをするのかがよくわからない。サイトを見ながら、日テレの夕方の番組に彼らが出ていたことを思い出したが、その時も「アメリカからやってきたアカペラグループ」という印象であった。
 きょう見て思ったのは、テレビでのほんの短い時間ではこの人たちの凄さや面白さがなかなか伝わらないということ。なんでもそうだが、見なきゃ、聞かなきゃわからない。

 80分の公演中、彼らの声以外の音は無い。舞台の上に出ていないときでもずっと声を出し続けている。その中には、アカペラもあるしボイスパーカッションもあるしスキャットもあって、それが全部ネタになっている。言葉がわからなくても笑える。
 それにしても、みんなすごい喉だなー。思い通りに声を出すというのはああいうことなんだな。

 全国ツアーのあと追加公演もあるそうだ。どんな人でも楽しめるけれど、人の声や歌が好きな人なら絶対に楽しめる。いいですよー。

またしても北海道物産展

 こないだ池袋駅で「食の大北海道展」という看板に遭遇して行ってしまった私だが、きょうは新宿駅で「冬の北海道物産展」という看板に遭遇してしまった。

 仕事も終わったことだし、新宿小田急の催事場に行ってみた。こないだ買ったカニミソのお店があったらいいな、と思ったのだけれど、残念ながら無かった。

 無いんだったら帰ってくりゃいいのだが、物産展は試食の嵐なので、試食荒らしをやってきた。試食片っ端から食べまくり。きょうもマスクをしていたのだが、マスクをしていると食べられないので、外していろいろ食べた。
 催事場には主婦が多いので気づかれそうなものだが、こういう場所は本当に気づかれない。みんな目の前の物産に夢中だから。アハハ。

 まずシシャモを買った。スーパーで売られているシシャモは、実はカペリンという別の魚だ。本当のシシャモは、漁獲量が少ないので店頭ではまず買えない。そして高い。10匹で2千円ぐらいだったので、1匹200円。でも、スーパーのシシャモとは全然味が違うので買った。

 次にスルメを買った。ご存知無いだろうが(当たり前だよ)私はスルメが大好きで、常に家にはスルメがある。特に足。買ってくるとまず足だけ食べるぐらい好き。

 おいしそうな立派なスルメが3枚1050円だったので、お兄さんに「ください」と言ったら「10枚で3千円にするよ」と言われた。「10枚で3千円?」と確認した上で買って、今食べている。おいしい。

 そしてきょうの晩御飯はカニ鍋であった。冷凍だったけど1700円でカニと野菜が入っていたので買ってみたのだ。これは特別おいしいというわけじゃなかったが、まぁめったにこんなものは買わないので別にいい。でも家で食べる晩御飯が1700円って高いか。
 そしてシシャモもおいしかったー。脂のノリが全然違う。2匹食べたからあと8匹冷凍庫に入っている。ちびちび食べよう。

 本当は他にも、イクラとかウニ丼とか買いたいものがいろいろあったのだが断念した。だってダンサーだから。なーんて。発表会に向けて採寸をしたのでこれ以上太れないのだ。ああ。

なりたくない病気

 今日のとくまるのテーマは「花粉症対策」。

 かかる可能性があるけれど、できるだけかかりたくない命に関わらない病気というと、私にとっては花粉症と痛風だ。アナウンサーである限りは花粉症は避けたいし、ビールも飲みたいしウニも食べたいので痛風にもなりたくない。

 自分が花粉症ではないのに花粉症対策について伝える、というのは難しい。自分の立ち位置を決めるのが難しい。立ち位置というのは、どこに立って(場所じゃなくてね)多くの人に情報を伝えるか、というようなことなのだけれど。

 自分はその立場ではないけれど、できるだけその立場を想像する、というのは大事なんじゃないかと思っている。結局想像でしょ?と言われたらそれまでなのだけれど、たとえ想像でもしないよりはいいんじゃないか。

 もしアナウンサー志望の人がここを読んでいたら、ちょっと想像してほしいのだけれど。

 取材をした花粉症の人のことを、花粉症ではない人に伝える。2人の間にいるのがアナウンサーである私。今の私が実感できるのは後者。つまり花粉症のことは全然実感できない。そういうときに「わかんないんだから台本通りやろう」と思うか、「わからないなりに『自分がもし花粉症だったら』と想像してやろう」と思うか。

 テレビで私が伝えたいことは、「普段の自分」が伝えたいことではなくて「取材をしていろんな人に話を聞いて考えた自分」が伝えたいことだ。アナウンサー全員がそうかどうかはわからないのだけれど、私が信頼している同業者はみんなこんな感じなので、仕事の仕方としては間違ってはいないんじゃないかと思っている。

 テレビに出てみたいだけでアナウンサーになっても別にいいんだけれど、それだけでやろうと思うと、別の力が要る。美人だとか胸がでかいとか。胸の大きさが評判になって東京でフリーになった方が、週刊誌のグラビアに登場していたけれど、それも持っている力なんだから別にいい。私には無い力だし、出たくたって出られないアナウンサーもいるかもしれないし。
 人は持てる力は持っているなら使えばいいのだ。持っていない力を持っていると勘違いしたり、持っていないのに持っていると偽ったりすると、逮捕されたどこかの社長さんのようになったりするんじゃないか。

 話がずれたが、とにかく私は花粉症になりたくないので、喉の保湿という意味も含め、外を歩くときはマスクをしている。花粉症の方には申し訳無いが、本当になりたくないのだ。
 どこにお願いしていいのかわからないが、お願いしますよホントに。

連れ岩盤浴

 岩盤浴のことをここに書いたら、丹治さんから「行きたい」というメールが届いたので、待ち合わせて一緒に行った。去年からずっとやりたかったのだそうだ。

 私はすっかり岩盤浴にはまってしまい、すでに4回ほど行っている。着替えなども効率良くできるようになった。お店を出る時間が決まっているので、のんびりしていると岩盤浴の時間が減ってしまう。

 タンちゃんに説明をして、2人並んで岩盤に寝た。頭のところが仕切られているので、何も話さずひたすら汗をかく。
 終わったあと「これはいいねー!」とすっかりお気に入りの様子だったので、連れていって良かった。

 タンちゃんとは、とあるお店に食事に行くときは、お互いに一応誘ってみることにしているのだが、今度からは岩盤浴も誘おうということになった。食事はともかく、岩盤浴は一緒に行かなくても別にいいんだけど。

 そして岩盤浴後のビールはたまらない。ゴクゴクと飲んだあと「うおおお」と声が出てしまうほどのうまさだ。「うおおお」って一人で飲んでるときには言いづらいから、やっぱりまたタンちゃんを誘おう。

 時々行く健康ランドの岩盤浴は、いろんな岩や石が敷いてあって選べるようになっている。それぞれ効能が書いてあるのだけれど、あれって本当に岩によって違うものなんだろうか。汗の出方にはあんまり違いが無いように思うんだけど。

食リポ

 赤荻くん、佐々木亮太くんと新年会。

 赤荻くんはちょうどはなまるのロケをやっているところで、食べるリポートが難しいと悩んでいたのでアドバイス。

 食べるリポート、略して食リポは本当に難しい。役者さんやタレントさんだと、多少オーバーでもそれが個性だったりするのだが、アナウンサーの場合あんまりオーバーだとウソっぽく見えたりする。下手な芝居をしているようになってしまうというか。

 赤荻くんとは以前飲んだときに、酔っぱらって「飲み物リポート対決」をやり、もちろん私が完勝したのだったが(当たり前だよ)、今回は真面目に悩んでいるようだったので、韓国料理を食べながらやって見せたりした。
 食べていちいち感想を言い合う男2人って(亮ちゃんはちょっと遅れて来たので)傍から見たらどうなんだか。

 とはいえ、私だって自分の食リポに自信は無い。どっちかというと顔が淡白だし、そんなに表情に出る方でもないし。これまでいろいろやってみて、食べ物の経験値が上がって、段々と食べたときに言葉が浮かぶようになってきた。若いうちは食べた経験の絶対量が少ないので、表現がワンパターンになるのは仕方がないのだ。

 食リポで難しいのは生放送のとき。時間が限られているので、口に入れたらすぐ喋らなければならないことが多い。それなのに大きなチャーシューと麺を思い切り口に入れたりすると、喋れなくなって吹き出してしまったりするのだ。ってまたこの話書いちゃった。ごめん舘さん。

 NHKの地方局の中継を見ていると、若手のアナウンサーの食リポが大抵棒読みなので面白い。民放と比べてNHKはリハーサルの回数が多い。何度も練習をしているうちに、流暢なのだが、覚えたことをただ喋っている感じになってしまう。食べた感想のように聞こえない。難しいんだなこれが。

 まぁ私だって昔は下手だったので、後輩の皆さん頑張って下さい。応援してます。なんのこっちゃ。 

食の大北海道展

 私がバレエのレッスンをしているところは、池袋からバスか電車で行くのだが、昨日レッスンに行くときに「食の大北海道展」という看板が目に入った。

 レッスンの帰り、バスが池袋に着いたところで「なんか軽く食べません?」という話になったので「だったら食の大北海道展に行きましょう」と誘い、バレエ仲間3人で行ってみた。

 「雪だから北海道気分が盛り上がるね」とかバカなことを言いながら、池袋東武10階の催事場に向かった。池袋東武は広いのでなかなかたどり着けなかった。

 雪だからお客さんが少ないんじゃないかと思ったら、結構人がいた。それでも普段の土曜よりは少ないんだと思う。
 あまりの店の多さに、どこに行っていいんだかわからくなったが、私達の目的は寿司屋であった。

 歩いていたら「快転ずしすし屋横丁」という店を見つけた。「快転の快は阿藤快の快」とかまたバカなことを言いつつ向かったら、行列は無くてすんなり座れた。
 デパートの催事場に、あの回転寿司のカウンターが設置されている。デパートの催事って底力あるなー。

 さすが北海道、ホッケの握りなんてのがあった。ホッケの寿司なんて食べたことあったっけ。そして目玉はけいじの寿司。漢字だと「鮭児」と書く。字の通り若い鮭で、1万本に1本ぐらいの割合でしか獲れないので幻の魚と言われている。
 札幌テレビの森中アナに連れていってもらった寿司屋で、珍しいのがあるよ、と食べさせてもらったことがあるがそれっきりだ。

 けいじの握りは1カン800円。うーん、と悩んだが、回転寿司だからこの値段で、普通の寿司屋だったら千円とか二千円するんだろう。ということでお願いした。
 お願いして待っているところに、私を食べて!という感じでウニが回ってきた。2秒後には手に取っていた。ウニ好きなんだもん。

 けいじは、とろっとした甘さだが大トロほど脂っぽくない。身に旨みが詰まっている感じ。おいしかった。

 夕方だから軽めに食べよう、と言っていたのに、私は6皿、あとの2人は5皿と7皿と結構食べてしまった。そして私の支払いは3千円ちょっと。食べすぎだっつの。

 1人は予定があるというので帰り、私とHさんは試食をしながらうろうろしてみた。フラノデリスという店の「牛乳プリン」に行列ができていたので並んで買ってみた。これは結構有名らしい。

 プリンで終わり、のつもりだったが、札幌の酒蔵のお兄さんがやたらと試飲を勧めるのでいろいろ飲み、調子に乗って日本酒を買ってしまった。なんでこんなに買ってるんだろう、と思いながらエレベーターに向かって歩いていたら横からカニミソを差し出され、舐めてみたらこれがおいしかった。ビン詰めのカニミソでこんなのはちょっと無い。というのでカニミソも買ってしまった。

 結局なんだかんだで1万円以上使ってしまった。北海道のパワーにお財布開きっぱなしだ。ダメだなぁ。でもプリンはおいしかったし、カニミソで日本酒を飲んだらおいしかったからいいや。

図書館の友達

 時々書いているのだが改めて私の経歴を説明すると、高校を卒業してから国立国会図書館の試験を受けて国家公務員になり、夜は青山学院大に通い、大学4年のときにアナウンサー試験を受けたら福岡放送に内定したのでアナウンサーになり、7年近く勤めて退職し今に至る。

 国会図書館にはめったに行くことは無いのだが、同期から久しぶりに連絡があって、飲もうということになった。

 銀座で待ち合わせだったのだが、ロケが早く終わったので図書館に行った。受付で名前を書いて館内へ。どこがどの部署だか、よくわからなくなっている。辞めてからもう15年も経ったんだもんなー。

 同期の席に行ったら、机の上に私がバレエ仲間と載っている雑誌があって絶句した。なんで読んでるんだよ。

 私は図書館が嫌で辞めたわけではなかった。アナウンサーの内定が出ていなければ、そのまま今でも勤めていただろう。私の同期は課長補佐になっていたが、自分だったらもう数年で課長補佐、というところだろうか。

 私がそのまま勤めていたらどうなっていたか、という話になった。皆口を揃えて「いろんな仕事を任されて忙しく働いている」という意見であった。自分でもそんな気がする。私は普通の事務の仕事が嫌いではなかったし、組合の仕事とかも楽しんでやっていた。それがそのまま続いていただろう。

 昔話に花が咲く、というか、改めて思い出すと「バカだったねー」ということばかりであった。毎度言われるのが、組合で私がスキー旅行を企画したときに書いた適当な地図の話。どうせみんな行ったことがあるからわかるだろう、と思って適当に地図を書いて載せたのだが、なんというか子供のお絵かきみたいな地図になってしまった。つくづく絵の才能は無いのであった。

 年末、親戚のおばさんに「変わらないねぇ」と言われ、正月は高校の先輩に「全然変わんないな」と言われ、今回やはり「今泉くん全然変わんないね」と言われた。そんなに私は変わらないのか。別に若作りしてるわけでもないんだけど。
 まぁ変わらないってのは、見た目のことだけじゃなく、相変わらずバカだということもある。図書館の友達は、私がバカでお調子者なのを知っているからお互い気を遣わず楽しく飲めるわけだ。

 この年末年始は、久しぶりの人に会って、これまでの自分のことを振り返る機会が多かった気がする。たまたまそうなっただけなのだが、そういう年齢になったということかもしれない。
 昔からこんなで今もこんなだから、これから先もこんな感じなんだろう。ずっとこんなでホントすいませんという感じだな。

三好さん夫婦上京

 ロケをしていたら、香川の日の出製麺所の三好さんから電話があった。奥さんの誕生日ということで一緒に上京したのだけれど、私が以前ご一緒したごはん屋さんに行きたいので電話番号を教えて欲しい、ということであった。

 「お店調べたんですけどわからなくて…」と恐縮しながらおっしゃるので笑ってしまった。私がお連れした店なのだから、最初から私に聞いてくれたらいいのに、そうしないところが三好さんらしくていいなぁ。

 私が大好きなお店を三好さんが気に入ってくれて、四国からわざわざ奥さんを連れてまた来てくれるというのは、とても嬉しい。せっかくなのでご一緒した。

 なにかプレゼントと思って、お店の方にお願いしてシャンパンを用意してもらった。奥さんは「こんなこと初めて、たぶん一生にこれ一回やわ~」と喜んでくださったのだが、お二人ともお酒は1杯でちょうどいい、という感じだったので、結局私ばっかり飲んでしまった。プレゼントになってないじゃん。

 しかも三好さんは「こないだごちそうになったので」と、私の分までこっそり払ってしまった。お店の方が気を利かせて、シャンパンの分は引いてくれたそうなのでホッとしたが、もうまったく三好さんったら~。

 三好さんは味のある方だが、奥さんがまた面白い方であった。お客さんに警察関係の方がいるそうなのだが、上司っぽい人が帰ったあと、別の人に「今帰った方は(太陽にほえろでいうなら)ボスですか?」とか聞いたりするんだとか。アハハ。

 今年は坂出に遊びに行かなくちゃなー。お店の方にもまたお会いしたいし、うどんを噛まずにすとんすとんと飲み込むお客さんもまた見たい。

発売中

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 別冊家庭画報 おさんぽ着 世界文化社

 現在発売中。ブルーノートで堤ノンさま、伊藤奈穂子ちゃんと撮った写真が載ってます。自分笑いすぎ。

 きもの本はいろいろ出ているのだけれど、この本は初心者にオススメ。髪型のアレンジ方が載っていたり、お召について書かれていたりというところもそうなのだけれど、載っている着物と帯の合わせ方に品がある。なーんて、女物についてはなんにも知らないのだけれど、高い安いじゃなくて品があるなーと思う。個人的には好み、というか、こういう品のいい合わせ方をやってみて、それからちょっと外してみるというのがいいんだと思う。

 きものに限らず、遊ぶためには手前が大事なのだろう。最初から遊ぶのと、基本を知ってから遊ぶのとは違う。仕事もおんなじ。

THE 有頂天ホテル

 ふと通りがかった映画館で「THE 有頂天ホテル」を見た。

 登場人物の誰かに感情移入できるとか、見終わった後に大きな感動が残るとかいう映画じゃないが、三谷さんの脚本はそういうものだからいいと思う。しかしまぁ、よくあれだけの追い込まれていくシチュエーションを考え付くものだなーと感心する。

 東京サンシャインボーイズの「ショウ・マスト・ゴー・オン」という芝居を観たことがある。劇団の話で、舞台の裏でいろんなことが起こるのだが舞台を必死に続けていくという話であった。それは、舞台の上が、何があっても続けなければならない場所だから成り立つし、面白い。今回の映画はホテルの話だが、やはり「お客様の要望にはできるだけ応えなければならない」という状況だから成り立つのだけれど、三谷さんはそういう場所が好きなのであろう。

 自分の仕事でいえば、生放送は基本的に「何があっても続けなければならない」という状況なのだが、面白いことが起きたことはそんなに無いなぁ。福岡放送の同期の舘アナが、口から思い切りラーメンを吹き出したあとも生中継を続けなければならなかった、というのは見たことあるけど。

 映画が終わったらすぐに席を立つ人がいるけれど、この映画はちゃんとエンドロールを見た方がいい。「え、こんな人が出てたの?」とか「あれってこの人がやってたの?」というのがいくつもあるので。

すごい洋食屋

 さっき「イシバシ・レシピ」をブログを書きながら見ていたのだが、紹介していたハンバーグがとてもおいしそうだった。もともとの作り方も変わっていたが、肉に焼き目をつけたあと、香辛料がなじむように1日寝かせるというのには驚いた。そんな調理法があるのか。

 行ってみたいと思って検索してみたら、桜木町にある「洋食キムラ」という店だというのがわかった。最初はメニューなどを見ていたのだが、「気になるお客様…あの人は今?」というところを読んで大爆笑してしまった。夜中に一人で。

 HPを作っているのは、お店でお手伝いをしているご主人の娘さんのようだが、テレビに出ていたご主人も、なんだか味のある感じだった。そしてエピソードを読むと確かに面白い。たぶん面白い一家なんだと思う。

 おいしい上に面白いだなんて最高だ。ちょっと遠いが絶対に行ってみよう。

スケートと岩盤浴

 日曜は神宮外苑スケートリンクに行った。

 スケートをやってみようと思った人2名と、なんとなくやってきた人2名プラス私、だったのだが、日曜の神宮リンクはまさに芋の子を洗うようであった。
 8割方が子供連れだったので、これは間違いなく美姫ちゃんとか真央ちゃんの影響なのだろう。でも滑れない子供がリンクに溢れているということは、私ら大人はろくに滑れないということだ。だってそこらじゅうで子供が転んでるんだもん。かわいいけど。

 この日に備えてエッジを研いだために、ちょっと蹴るとスピードが出てしまって人にぶつかりそうになる。結局たらたらと滑って1時間ほどで出てしまった。また空いているときに行こうっと。

 終わったあとは岩盤浴へ。岩盤浴は、健康ランドとか、青森の家の近くの温泉でやったことはあったのだが、岩盤浴サロンはなにやらもっと本格的らしい。大抵は女性限定なのだが、そこは男性も可だというので一緒に行ってみることにした。

 着替えと水と、汗が出るというサプリメントを渡されて岩盤へ。大きなバスタオルを敷いた上に、最初の5分はうつぶせ、そして10分あお向け、5分休憩、というのを2~3回繰り返す。

 今までは適当に寝ていただけで、それでも結構汗をかいたのだけれど、比じゃないくらいにたっぷり汗をかいた。終わったあとはさっぱり。でも疲れないところがお風呂と違う。

 ここには岩盤浴の他に「人間洗濯機」とか「ゲルマニウム温浴」などもある。人間洗濯機ってのはなんだろうなぁ、とすごく気になったので、きょう仕事の後行ってしまった。

 大きなカプセルから首だけが出るようになっていて、カプセルの中にはネットが張ってある。そのネットの上に全裸で横たわり、足首をホルダーに載せる。最初は全身にシャワーが回りながらかかり、シャワーが終わると足首のホルダーが左右に動いて金魚運動が始まる。その間中は暖かいので段々と汗がにじんでくる。金魚運動が終わるとまたシャワーで終了。

 まさに人間洗濯機だなーとは思ったが、昨日の爽快感には及ばなかった。なんだか物足りなくて、ついゲルマニウム温浴(以下ゲルマ)を追加してしまった。
 ゲルマは、伊東でひとり温泉をした時、伊東の日帰り温泉にあったのでやってみたことがある。手と足をお湯につけて20分じっとしていると、どっと汗をかく。ここのは椅子がマッサージ椅子になっていてよりリラックスできる。

 全部やってみて、岩盤浴が一番爽快感があるという結論に達した。ポイントカードも作ったしマメに通ってみよう。

 巷ではホットヨガが流行っているらしいが、あれもすごく汗をかきそうだ。一度やってみたい。あとピラティスも。
 やってみるのはいいが、こういうのって続けないと意味が無いんだよな。岩盤浴は続くと思う。ラクだから。はははー。

レッスン三昧

 ある雑誌に私の写真が、バレエ仲間と共に載っている。でも教えません。見つけた人はその場で忘れるように。あ、でも記事は面白いので読んでね。写真だけ忘れて~。

 きょうは午前中いつもの稽古場でレッスンをして、午後からは発表会に備えて広い稽古場でレッスン。ゲストで出演する方も集合して、ようやく「こんなことをやるんだねー」というのが見えてきた。なにせバレエを見たのだって数えるほどなので、公演とか発表会ってのがよくわからない。

 発表会に誰を呼ぶか、といった話もちらほら出始めている。公演は無料なので誰を呼んだっていいのだが、たとえ無料でも私の踊りを見せられるなんて拷問に近いかもしれない。とはいっても、先生が無謀にもとても大きな会場をとってしまった。誰も呼ばないというわけにもいかない。

 このブログを読んでいる方の中に、大人になってから何かの習い事、とりわけバレエを初めとする「踊り」を始めたという方がいて、発表会を見に行ってもいいかもなー、という方がいたらご招待しようかな。そういう方なら暖かく見守ってくれそうな気がするんだけど、いないかそんな人。
 もちろん私達以外にも、ちゃんと上手な人が出てくれるのだが、なまじ上手な人が出ているので、私達が踊ると「なにこれ?」ってなことになるであろう。それでも「あら頑張ってるねー」と言ってくれるような人がいたらいいんだけどな。

 上手な人と同じように踊りたいのはやまやまなのだが、なにせ体が動かない。今日も久々にビデオを撮ってみたのだが、なんであんなに動きがもっさりしているんだろう。本人は必死なんだけどなぁ。トホホ。

 大人になってくると、大抵のことはできる気になっている。それは、できるところで生きてきたからだ。できないことをずっとできないままやり続けて大人になる人はあんまりいない。やり続ければある程度はできるようになるし、できなければ違うことをやるだろうし。

 踊りの中でもとりわけバレエは、大人から始めると、できることがかなり限られてくる。若い人以上に頑張らないと、とてもできるようにならないのだが、仕事や家庭があるし体力が落ちているしで、若い人以上にやるなんてまず無理だ。

 こんなにできないことは久しぶりで、しかもできるようになる気がしない。それなのに何故やっているのかは自分にもよくわからないが、歳をとるにつれできないことはやらないようになってきていたから、たまには「できない」という経験もいいんじゃないかと思っている。
 できないという部分においては、職業も人生経験も意味が無い。いやでも謙虚にならざるを得ない。そのぐらいの方がいいかな、という気がする。

 できないなりに頑張らなければならないので頑張ろうと思っている。終わったら燃え尽きそうな気もするが、その時はその時だ。

スケート靴を研ぐ

 私の周りにはフィギュアスケートを観るのが好きという人が何人かいて、一緒に試合を見たりするのだが、今度スケートに行こう、ということになった。

 ずいぶん久しぶりにスケートをした、という話をここに書いたなと思って探してみたら、なんと去年の3月8日であった。その時はずいぶん長い間エッジを研いでいなかったのでうまく滑れなかった。

 せっかく滑るなら、貸し靴じゃなく自分の靴で滑りたいと思ったので、エッジを研いでもらうために後楽園にある「オオタスケート」に行った。私の靴は、20年前ここで買った。
 といっても、当時はまだ黄色いビルの中にスケートリンクがあり、オオタスケートはリンクのそばにあった。リンクが無くなった今は、東京ドームホテルのそばに移っている。

 靴を出すときに「20年前の靴なんですけど…」と言いながら出したら、お店の方が笑いながら「最近そういう方多いんですよ」と言った。このところのフィギュア人気で、子供と一緒にスケートに行くので、と古い靴を研ぎに出すのだとか。靴を持っているのなら、たとえ古くても貸し靴なんか履く気にならないという気持ちはよくわかる。

 研いでもらっている間、後楽園の書店で時間をつぶしていたのだが、置いてある本の3分の1ぐらいが野球と格闘技の本で占められていた。あんなに男っぽい本屋さんは初めてだ。

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 上の画像は靴をひっくり返してエッジを見たところ。スケートの刃は5ミリほどの厚さがあって、この内側と外側を使い分けて滑る。ジャンプの種類も、どのエッジで踏み切るか、によって違う。
 さて、研いだはいいけど滑れるのかなー。







風邪を治した

 飲んでばかりいたら風邪をひいた。そりゃそうだなと自分でも思う。自業自得だ。

 土曜日のかつしかFMのときに、あーここでこじらせるとイヤだなーという感じになった。鼻水が出て喉がいがらっぽい。いつもなら終わったあと飲みに行くのだが、私以外もみんな風邪をひいていたので、飲まずにしゃぶしゃぶを食べて帰ってきた。
 翌日の予定をキャンセルして、薬を飲み、ネギをたっぷり入れたスープを作って飲み、次の日の昼過ぎまでたっぷり寝たらほぼ治った。やっぱり早めの対処が大事だな。

 ということで月曜のはなまるのオンエアは支障なくできた。ダジャレを言ったりして楽しくやったのだが、なにせお餅だったので、口に入れたら皆さんなかなか喋れないということに途中で気がついた。それで、食べている間に他の説明をして、食べ終わったころに感想を聞くことにした。正解だった。

 お餅って本当に何にでも合うのだが、フライパンで肉と一緒に焼いて焼肉のタレをからめるのはオススメ。お昼ごはんはこれだけでいいや、という感じになる。お腹いっぱいになるし。

 母校のPTA広報誌の原稿を書いた。ずいぶん前に依頼があったのだが、締切が先だったのですっかり忘れていた。高校の先輩にはSING LIKE TALKINGの佐藤竹善さんがいるので、佐藤さんに頼んだらいいのにと思ったのだが、参考に広報誌を送ってもらったら第一回が竹善さんだった。やっぱり。

 一応歴史のある高校なので、卒業生にはもっと立派な人がたくさんいると思う。たまたまテレビに出ているだけで、母校の後輩に偉そうに言えることなんて何も無いのだが、担当の方が同窓会名簿でたまたま私の名前を見つけてくれたそうだし、せっかくだからと思って書いた。

 私はとりたてて何の役にも立たないが、役に立てることがあるなら立ちたいな、と思うようになった。以前からなんとなくそう思っていたけれど、歳をとったのか、よりそう思うのだ。なんか、自分だけ良けりゃいいという人生って、あんまり面白くなさそうだし。

同期と実況の話

 青森で飲みすぎたのでちょっと節制しよう、と思っていたら、はなまるアナの旗本さんから「よみうりテレビの小澤くんが来てるけど飲まない?」と電話があった。

 私と小澤くんと旗本さんは、同じ年に日本テレビ系列の局に入社した同期で、一緒に新人研修をやった仲間だ。でも小澤くんの仕事は実況が主なので、実況をやらない私とはほとんど会う機会が無かった。たまにゴルフ中継を見て「あ、小澤だー」と思ったりはしていたのだけれど。何年ぶりだかわからないが、少なくとも10年は会っていない。せっかくだから出かけることにした。

 小澤くんは高校サッカーの仕事のため上京していた。久々に会ったらちょっと太っていたが、ひと目見て「あ、小澤だー」と思った。そして飲んだら面白かった。私は実況をやっていないので、実況の技術についてはどうのこうの言えた義理じゃないが、なにか本筋を外れているようなものは同業者としてあまり好きじゃない。なんというか、目の前で起こっていることが一番大事なんだけど、それを忘れているような実況。この辺についての考えは、小澤くんも同じであった。

 入社1年目のとき、夕方のニュースの中で、野球の試合の途中経過を入れる、というのをやったことがある。といっても野球のことはちっともわからない。試合を生で見たことも無い。そして言われたのは当日の朝だ。
 自分なりに調べてやってはみたが、今目の前で起こっている状況がよくわからず、結果として調べてきたことを話すだけになった。実況というのは調べたからできるというものではない。かといって、目の前で起こっていることをそのまま伝えればいいというのでもない。目の前で起こっていることがどんなことなのか、がわかっていて、初めて調べたことが役に立つ。

 私は昔、体操をちょっとやっていたし、フィギュアスケートもちょっとだけやっていたので、アナウンサーになる前から体操や新体操やスケートは結構見ていた。その頃はあまり気にしていなかったのだが、アナウンサーになってからこれらの競技の中継を見ると、多くのアナウンサーが、目の前で起きていることがよくわからないまま喋っていることに気づいた。

 今シーズンのグランプリシリーズのある試合。日本の高橋大輔選手の演技の途中で、アナウンサーが「アルベールビル五輪で伊藤みどりさんが滑った同じ曲」と言った。今年の高橋選手はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を使っている。だが、伊藤みどりさんが滑った曲とはまったく違う部分だ。第3楽章まである長い曲だから、同じ部分を使わない限り「同じ曲」とは普通言わない。しかも、そのコメントをした部分だけじゃなく、それぞれの演技で使った曲は全く重なっていない。ラフマニノフのピアノ協奏曲ではあっても、2人は違う音で滑っているのだ。

 おそらく、曲について調べたら伊藤みどりさんもラフマニノフを使ったことがわかったので、それを言ったのだと思う。どうしてそんなことを言うのかというと、目の前で起こっていることがよくわからないから。見たままを喋ることができないから、調べて用意したことを合間に話すことになるのだが、結局間違ってしまうわけだ。

 その後開かれたグランプリファイナルは、テレビ朝日が中継をした。男子シングルで高橋選手が演技をしている時、実況アナがまったく同じことを言った。おそらく勉強のために前述の試合を見ていて、それをそのまま使ったのだと思うが、残念ながら間違いの連鎖になってしまった。

 私にも同じような経験があるので気持ちはわかる。わからないものを実況するというのはとても怖いことだ。でも、体操でもフィギュアスケートでも、そこには演技があるんだから、わからなければ黙ればいいのだ。
 ずいぶん昔、TBSの山口さんというアナウンサーが、アイスダンスの演技のときに「私たちも喋らずにじっくり楽しみましょう」と言って、本当に演技中喋らなかったことがあった。見ている私たちは演技が見たいのだから、この判断は素晴らしいと思った。その時私はたぶん小学生か中学生だったけれど、いまだに覚えているくらいに画期的なことだった。

 選手が3回転を跳んだときに「トリプルジャンプ!」とか「ここでまた3回転!」とか、そういうことを言うぐらいなら黙っていればいい。解説の方がちゃんとジャンプの種類を言ってくれるはずだ。
 誰とは言わないけれど、某局のアナの方がなにかとキャッチフレーズのようなものを演技前に言う。でもそのほとんどがよく意味がわからない。衣装の肩にバラの花の模様があったら「ライトショルダーブラックローズ」とか、こないだ真央ちゃんの演技の前には「クリスマスを一人で過ごしたくない、そんなあなたにはくるくる回るくるみ割り人形」って、私が先輩だったら「何が言いたいの?」と注意するところだ。演技と関係ない上にジャマ。スケートファンはみんな不満に思っているのだが、ご本人の耳には届いていないのだろうか。

 目の前の演技があって初めて実況というものが存在する。別に実況に限らない。取材相手がいて、取材対象があって初めて放送が成り立つ。そのことに対して謙虚でいないと、どこかで間違えてしまうことになる。自分の言いたいことが先に立ってしまったり、過剰に演出してしまったり。

 同期とこういう話が真面目にできたのでよかった。会社を辞めてしまうと、なかなかこういう話ができないから。

親孝行失敗

 飲みまくってやっと東京に戻ってきた。

 3日は青森テレビの横田くんと飲んだ。たまたま隣のテーブルに横田くんの先輩や後輩がいて、まぁ別に構わないのだが、一応別の席に移った。その後横田くんを、前日行った先輩のバーに連れていき、よかったら来てね、と紹介した。

 横田くんとは彼が学生の頃からの知り合いだし、飲んでいるときには真面目に仕事の話をするのだが、うっかり先輩のバーに行ってしまったために、なまってるわバカ話だわで、横田くんも驚いたんじゃないだろうか。まぁ普段あんな感じなんで別にいいんだけど。ちなみに横田くんには「フェラガモ」というのは津軽弁だとどういう意味かというのを教えた。これは津軽の人だけわかればいいです。

 横田くんは翌日仕事だというので帰り、私だけ残って飲んでいたら、さっきのグループにいた安藤さんが「こっちに来ませんかー」と呼んでくれたので合流し、結局カラオケに行ってしまった。青森に行って昔の縁が復活するならともかく、新しい縁が増えてしまった。それもまたご縁。

 4日は帰るだけだったのでどこにも出かけなかったのだが、さすがにやることが無くなった。やることが無いので、母と母のダンナを誘ってパチンコに行った。こんなことでもないとパチンコやらないし。
 出かける前、財布を見たら5千円札が2枚あったので「本日の親孝行です」と軍資金をそれぞれに渡した。「えー」と遠慮をしたので「これをいくらに増やすかが大事だからね」と言ってテーブルに置いてきた。

 というわけで久しぶりにやってはみたものの、結局よくわからないまま終わってしまった。2年前、時間つぶしにパチンコをやったら、千円が2万3千円になったことがあった。これがいわゆるビギナーズラックだなと思い、以来パチンコはやらずにいたのだが、ビギナーには違いないのに出なかった。まぁビギナーズラックが2度も3度もあるはずはない。

 とっとと終わって、隣の焼肉屋に行った。家では魚ばかりで肉を食べていなかったからだ。ここでも親孝行と称し、「特上牛タン」とか「特上豚トロ」とか「極上ロース」とか「特選カルビ」とか、高いのばかりを頼んだ。
 普段の私ならこんな頼み方はしない。親孝行だから奮発したのだけれど、出てきた肉は例外なく、いわゆる霜降りの状態であった。ちょっと考えりゃわかることなのだが、私は霜降りの肉はそんなにたくさんは食べられないのであった。

 私だけじゃなく、親もそんなに食べられなかった。親孝行のつもりがトホホだ。普通に頼めばよかった。

 実家では大ちゃんという名前の犬を飼っているのだが、10月に2年ぶりに会ったときには、私のことを覚えていなくてやたら吠えられた。今回は吠えなかったので覚えているんだと思う。空港まで、犬も一緒に車に乗ってきたので「今度は大が忘れないうちにまた来たらいいね」と言ったら、母が「そうだね」と言った。

 帰省したといっても毎晩飲み歩いていたし、焼肉親孝行も失敗しているのだが、それでも顔を出さないよりはずっといいんだなやっぱり。
 ……とそういう気持ちになったし、なじみのバーもできたし、今回はあまり名残惜しくなく帰ってきた。やっぱり思い切って帰ってよかったな。

 あ、先輩がやってるバーはこちら。

バー フラッシュゴードン 017-775-2553

 名詞には「青森市中央友楽センター2F」ってあるんだけど、青森の人はこれでわかるのかな。NTTと市役所の間ぐらいの道を入ったところにあったんだけど。どうぞよろしくお願いします。トイレにある、手を拭く紙の出る箱がバカバカしいです。

縁が始まったり、復活したり

  2日の夜は高校の先輩と飲んだ。

 中1のとき、2年上の先輩にとてもかわいがってもらった。同じクラスの友達よりも、その人たちといる方が長かったかもしれない。中1の3学期から転校することになり、とても残念だった。
 しかし仲の良かった先輩はほとんど同じ高校に進み、私もその高校を当たり前のように受けて合格したので、高1のときにはまたかわいがってもらった。

 ということで、中学から知っている先輩と、その先輩繋がりで知り合った高校の先輩の3人で飲んだ。以前にも東京で3人で飲んだことがある。
 以前このブログに書いた、東さんという当時青森で一番大きかった先輩の話になって大笑いした。東さんと飲むと、いつも1時間ぐらいは「東の大きな話」になるんだそうだ。「サンルーフを開けて顔を出さないと運転できない」「でも運転していたらトンネルにぶつかった」みたいな。バカだなー。

 2軒目に連れていってもらったバーが、やはり高校の先輩がやっている店だった。卒業アルバムを出してきてくれたので3人で見て大笑い。
 2つ上の代の卒業アルバムなのに、自分が2枚写っていた。部活を掛け持ちしていたので両方に写っていたのだ。すっかり忘れていた名前を次々に見つけて、脳の使っていなかった部分にぐるぐる血が通う感じになった。

 ちょうど、バーの先輩のクラスの人がクラス会をやっていて、2次会で何人かが流れてきた。その中にまた懐かしい先輩がいて「わー!」といって抱き合ってしまった。連絡先も知らないし、およそ会うことも無いと思っていたので嬉しかった。

 時々中学や高校が同じだった人がメールをくれるのだが、なにせ昔のことだし、いつも目の前のことばかり考えて生きてきたし、卒業アルバムはどこかにいってしまったので、申し訳ないと思うのだが思い出せない人がほとんどだったりする。そして、思い出せない人にメールの返事を出すのはとても難しい。私がたまたまテレビに出ているから、その人は私のことを思い出して連絡をくれたのだろうけれど、たぶんテレビに出ていなかったらそれっきりだったと思うし。

 体操同好会の後輩のように、忘れていた人が友達の友達になっていた、というのは、昔の縁が復活するんじゃなくて、新しい縁が始まったということだ。実は、中学から知っている先輩とも、ずっと縁が切れていたのだが、先輩の同級生の奥さんがたまたま東京女子体育大学新体操部の出身で、青森とは全然関係の無いところでたまたま話す機会があり、彼女の友人の中にその先輩がいたというので久々に連絡が取れて今に至る。

 縁が始まったり、復活したりする、そのことがそもそもご縁というものだ。テレビで私を見て、懐かしいと思ってくれたのはとてもありがたいのだけれど、それはご縁が始まったり復活したのとは残念ながら違う。
 世の中の有名な人について「あいつは変わった」とか「冷たくなった」という評判を耳にすることがあるが、その理由はこんなところにあるんだと思う。でも、毎年出会う人が増えていくのに、残された人生は減っていくのだから、切れたご縁を全部復活させていたら大変だ。

 先輩に言われたのは「セイホは昔から変わんないし、こうして飲んでいるときもテレビに出ているときも全然変わんないな」ということであった。ひょっとしたら、私もどこかで変わったとか冷たくなったとか言われているのかもしれないが、それはもうしょうがない。私が大事に思っている人とのご縁が続いていて、その人たちが「変わんないな」と言ってくれることを大事にするので、もう精一杯という感じだから。

 しかし、正月に故郷に帰るってこういうことなんだな。ずっと忘れてたな、こういう感じ。

寒いよう

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こんなものが

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飲み正月

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 飲んで寝て風呂に入って飲んで寝て、の繰り返しの毎日。

 大晦日の夜に実家に帰り、紅白を見ながら寿司を食べた。青森にいるアナウンサー仲間にメールを出したら、高市くんと安藤さんが寂しく年越しをするということだったので、合流することにした。

 行ってみると、高市くんの友達が2人来ていた。3月に青森に来て、もう友達がいるってのが高市くんのすごいところだと思う。2人とも私よりひとつ年下で、聞いてみたら1人は高校が同じだった。「部活は?」「軽音楽部」「軽音かー」という感じでお互いの接点を探っていたのだが、私が「自分は英語研究部とか体操同好会とか掛け持ちしてたからなー」と言ったところで、彼が「体操同好会?」とつぶやきながらこっちを見た。その瞬間、お互いの高校時代の顔を同時に思い出し「おおおお!」と叫んで抱き合ってしまった。体操同好会の後輩だったのだ。

 「高校のころと顔変わらないねー」と言い合ったのだが、だったら早く気づけよという感じ。でも、高市くんからは「ドラムをやってる音楽繋がりの友達」と紹介されたので、自分の後輩だなんて考えもしなかった。

 場所を変えつつ朝まで楽しく飲んだ。こないだ紹介して以来、高市くんと安藤さんがお友達になっているのも嬉しいことであった。

 元日は昼まで寝ていた。起きたら雑煮が出てきたが、年末のロケでさんざん餅を食べたので、餅を抜いてもらった。それじゃ雑煮じゃないのか。

 やることが無いので、近所に出来たという温泉に行き、帰りにホームセンターに寄って、トイレ用の小さなファンヒーターを買った。実家のトイレが寒いなーと思ったので。

 夜はカニを食べた。りっぱなズワイガニで、カニだけでお腹がいっぱいになった。ふと、昔ズームインを一緒にやっていた青森放送の青山良平さんのことを思い出して電話をかけてみたら「あと30分でコインランドリーが終わるよ」と言われた。良平さんは独身だし、正月も普通に仕事だから別にいいんだけど、元日の夜にコインランドリー……という気持ちになったので、一緒に飲むことにした。さんざん食べて焼酎も飲んでたんだけど。

 昔ズームインをやっていたときの先輩、札幌テレビの森中さんや良平さんは、連絡すると必ず時間を作って会ってくれるのでありがたくてうれしい。良平さんと青森で会うのは3度目だが、いつも朝まで飲んでしまう。昨日は途中からダーツバーに行った。

 ダーツバーというものがあることは知っていたが、まず行くことは無いだろうと思っていた。まさか青森でダーツバー初体験だなんて。初めてなのでよくルールがわからず、とりあえず良平さんと投げ合ったのだが、まるで当たらないので、隣にいた上手な若者に「ちょっと教えてくれる?」といきなり話しかけて投げ方を教えてもらった。

 ちょっとコツをつかむと当たるようになり、狙ってもいないのに結構いいところに当たって良平さんに勝ってしまった。良平さんはくやしがって「もう1回やるぞ」と言い、私もさっきの若者をつかまえて「ちょっとお兄ちゃんもう一回教えてくれる?」と教わって対戦した。

 結局5回ぐらいやったんじゃないかな。飲みながらやっているのですっかり酔っぱらった。そういやあのお兄ちゃんも青森高校だって言っていたので、おー後輩とか言いながら名刺を渡した気がする。渡された方はわけがわからないよなぁ。

 きょうも昼に起き、温泉に行った。帰りにスーパーに寄って食材を買い、母親に「きょうはごはんを作るよ」と宣言して2品作った。上の画像は、昨日食べきれなかったカニで作った、ぜいたくかに玉。

 この日記を読んだ高校の先輩がメールをくれたので、これから会って飲む。ほんとに飲んでばっかりだなー。でもまぁ、正月ってこういうもんだよな。


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