表参道のヤッコさん
表参道のヤッコさん 高橋靖子 アスペクト
スタイリストのヤッコさんが本を出した。買おうと思っていたのだけど送ってくださった。
ヤッコさんと初めてお会いしたのは去年の夏のことだ。東中野のポレポレ坐でドキュメンタリーの上映イベントをやろうと決めて、ポレポレに打ち合わせに行ったのだが、その日ランディさんもポレポレに行く用事があったので一緒にお昼を食べようということになった。そこに同席していたのがヤッコさんだった。ポレポレのオーナーの本橋監督とお友達なのであった。
ヤッコさんがどんな方なのか、そのときはちっとも知らなかったのだが、実はスタイリストの草分けというすごい方であった。本の中にこんな文章が出てくる。
60年代の半ば、渋谷税務署に「スタイリスト」という職業で納税したとき、職員の方から「この職業で納税するのは、日本ではあなたが初めてです。これから続く人たちのためにしっかりがんばるように」と言われた。
…これが本当の草分けというものだな。すごい。そして登場する人物もエピソードも、すごいものばかりがキラキラと輝いている。私はめったに「キラキラ輝く」などという表現はしないが、本当に輝いているのだ。
そんなヤッコさんは、ちゃんと上映会に足を運んでくれた。上映したドキュメンタリーをとても気に入って、あちこちにDVDを送ったり、表参道の商店街が主催したフォーラムで、番組の舞台となった鹿児島県川辺町のことを話してくださったりと、何一つお願いしていないのに精力的に動いてくださった。
そのことだけでも私はヤッコさんを尊敬しているのだけれど、そんな献身的なところ、誰かのために心や時間を遣うのを惜しまないところは、昔からだというのが本を読んでわかった。
一つ一つのエピソードは短いが、たくさん入っているのでまだ読んでいる途中。写真もたくさんあるし、1400円でこんなに読み応えがあっていいのかなという感じ。普通ならこれで2冊か3冊はできそう。お知り合いだから言うのではなく、本当に面白いです。



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