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三島と由比に行ってきた

 「YAJIKITA ON THE ROAD」のロケで三島と由比へ。

 番組タイトルにもあるように、弥次さん喜多さんよろしく東海道を旅するというのが、この番組での私の役目だ。旅モノのロケなら数え切れないほどやっているが、ラジオで旅モノというのは初めてだし、そもそもFMで旅番組というのが珍しいと思う。

 前回が小田原と箱根、今回が三島と由比、とやってきて、やるたびに「ああ、そうか」と発見がある。今までやった仕事が役に立ってはいるけれど、慣れないことも多々あったりして。

 ただ、一般の方に話を聞くときに、相手があまり緊張しないというのはラジオのいいところだと思う。皆さんそれなりに緊張なさっているのだが、話しているうちに段々と普段の会話に近くなっていく。もちろん、いつもそうなるようにと考えて会話をするのだが、テレビの場合は目の前にカメラや照明があるので、なかなか普段のような会話にはならないものだ。

 三島も由比も初めてだったが、どちらもいい街だった。三嶋大社のそばの「おにぎりカフェ丸平」さんは雰囲気がよくておにぎりもおいしかったし、「本町うなよし」さんの特上うな丼はものすごいボリュームであった。全部食べられなくて食べてもらったが、それでも晩御飯が食べられないほどであった。
 三島は水の町で、あちこちに富士山の伏流水が湧き、川が流れている。うなぎは、さばく前にそのおいしい水を2日間飲ませてくさみを抜くのだそうで、確かに肝も身もまったくくさみが無かった。三島は人口が10万人ちょっとなのに、うなぎの消費量はとても多いそうだが、あんなにおいしいんだったらそりゃみんな食べるだろうな。

 面白かったのは、由比で聞いた桜えびの話。桜えび漁が始まったのは明治27年と比較的最近のこと。それまでは、時々小さなえびがかかるものの、量が少ないので気にも留められていなかったのだとか。
 ある日、いつものように漁に出かけた漁師さんが、うっかり浮きを忘れてしまい、仕方なく網を引き上げないままで港に帰ってきたところ、大量の桜えびがかかっていたのだとか。

 桜えびは、昼間は水深200m以下の深海にいて、夜になると2~30mのところまで上がってくる。そこに、2隻の船の間に張った網を入れて、船の間隔を狭めながらすくい上げて獲るのだそうだ。

 由比港漁協の組合長さんが「あんなに小さい体なのに、毎日200mも浮いたり沈んだりしてんのも不思議だし、普通深海魚ってのは陸に揚げると水圧が無くなるから舌や目玉が飛び出るのにそれも無いし、大体にして何食って生きてんのかいまだによくわかんないんだよねぇ」と言っていたのだが、桜えびがそんなに謎だらけの生き物だったなんて知らなかった。ちなみにまとまって生息するのは世界でも駿河湾だけだ。

 そんなわけで未だに生息量もはっきりしないのだが、桜えびを守るために漁期を春と秋に限定したり、漁に出る船の数を制限しているそうだ。今まで何も考えずに食べていたが、いろんな努力と、なによりうっかり浮きを忘れた漁師さんに感謝せねばなるまい。ちなみに漁師さんの名前は望月平七さんと渡辺忠兵衛さん。うっかり浮きを忘れたことで名を残すとは思いもよらなかったであろう。

 「料理茶屋玉鉾」さんで生の桜えびをいただいたが、本当に甘くておいしかった。あれを食べにまた行きたいぐらい。

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