塩こんぶ
明日の「とくまる」のテーマは「塩こんぶ」だ。
塩こんぶは関西ではなじみのある食材だが、関東ではあまり食べられていない。今回は塩こんぶを調味料として使おう、という内容なのだが、うまみのある昆布にしょうゆや砂糖や塩で味付けがしてあるので、塩こんぶだけで味が決まる。
ロケをしながら、本当に塩こんぶだけで大丈夫なのが面白くて、家でもいろいろと試作をしてみた。肉じゃがの材料で味付けを塩こんぶにしてみたり、手羽先と大根を塩こんぶで煮てみたり。これはなかなかおいしくできたので、きょうの打ち合わせに持っていってスタッフにも食べてもらった。
打ち合わせから帰ってきて、家で炊き込みご飯を炊きながら、茹でて冷ましたオクラと和えてみたりとまたやってみた。特に炊き込みご飯は、ぜひ皆さんにもお試しいただきたい。もちろん、手間をかければもっとおいしい炊き込みご飯はできるけれど、塩こんぶとツナ缶だけでこの味になるなら、家では十分だ。
以前「めんつゆ」というテーマのときに、めんつゆはだしと調味料がバランス良く含まれているので、その他の料理にいろいろ応用できるということを放送した。
塩こんぶもほぼ同じなのだが、めんつゆよりも味の調整が利く。量でも調整できるし、後から足せるし、塩でもみりんでも足りないと思えれば足せる。ということは、まず失敗しないということだ。単に味が付くのではなく、味が決まるというのが大きい。
もちろん、なんでもかんでも塩こんぶだと全部同じ味になってしまうのだけれど、毎日家で料理を作る人にとって、時間をかけず頭を使わずに味が決まる調味料は、かなり役に立つアイテムだと思う。
というわけで明日の放送をお楽しみに。私はここ数日、塩こんぶだけで味付けした料理ばかりを食べているのだけれど、やっぱり日本人って昆布だしは飽きないんだねぇ。
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