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やっと釣れた

 「川の学校」2日目。

 前日の飛び込みで、調子に乗ってはいけないと学習したので(気付くの遅いよ)2日目は釣りをやることにした。
 「川の学校」では毎回必ず釣りをやるし、釣りを教えてくれる先生も毎回来てくれる。でも残念ながら、私が釣ったのは自分自身で(竿を持って歩いているときに針が自分の服にひっかかることが2度もあった)魚を釣ったことは一度も無かった。

 せっかく川に来ているのだから、一度ぐらいは魚を釣った感動を味わってみたいと思って釣りに参加したのだが、最初は全然釣れなかった。その私の3m隣で、なつという女の子が2分に1回の割合で小さな魚を釣るのだ。

 これは正直言って悔しい。場所はほとんど変わらないんだもの。でもここで意地を張っても仕方ないので、私はなつに浮きと重りの位置を見せてもらい、同じように調節した。それでも釣れないので不思議に思っていたら、釣り担当講師のコマさんが「誘ってないよねー」と言って竿の動かし方を教えてくれた。そして教えてもらっている間にいきなり魚がかかったので驚いた。

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 左端の座って釣っている子がなつ。

 やっぱりいくつになっても、ちゃんと教わるってのは大事なことだと思った。だって、それから連続で3匹が連れたんだもの。
 思えばなつは、最初のキャンプからずーっとコマさんのそばで釣りをしていた。6年生の女の子なのに、ひたすら黙々と釣りをすることができる子であった。

 釣りをする子供の中には、すでに釣りをやっていて釣りが好きな男の子がいる。そういう子達は、自分の経験があるから先生の話をあんまり聞かない。そしてあんまり釣れない。釣りの経験が無くても、コマさんの話を聞いてじーっと釣っているなつの方が釣れるのが面白い。

 私が釣ったのは4匹だが、なつは30匹以上を釣った。ずいぶんたくさん釣ったので、晩ごはんのときに魚を唐揚げにした。キッチンのスタッフはごはん作りで手一杯だから、私は唐揚げを手伝った。ひたすら揚げていたので、スタッフのみんなが申し訳無さそうだったのだが、私は好きで揚げていたのだ。たぶんスタッフのみんなよりは揚げ物の経験が多いし。
 釣りだけじゃなく、川遊びの全てにおいて、私はなんにも知らないしなんにもできない。だから、魚を揚げることぐらいはなんでもないと思ってやっていた。

 なつがたくさん釣ったおかげで、子供たち全員に魚が回った。私が適当に揚げた魚でも、目の前の川で獲れた魚だから、みんな喜んで食べてくれた。

 夜は焚き火の周りで怖い話大会。怖い話してして、と言っていたハタという男の子が、ほんとに怖くなって涙目になり、その日初めて会った編集者の人に「おっちゃん一緒に寝て~!」とお願いしているのを見て大笑いしながら私も寝た。

 ああ、文章だとほんとの面白さの半分も伝えられないな。あのハタの顔、今思い出しても笑っちゃうんだけど。

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