浅田姉妹に思うこと
浅田姉妹は今シーズンから練習拠点をアメリカに移した。コーチはラファエル・アルトゥニアン氏。
真央ちゃんだけじゃなく、姉の舞ちゃんも芸能活動を休止してアメリカに移った。これは2人の方が安心だから、というのが一番の理由だと思うのだが、これによって舞ちゃんは今までで一番本気で練習をすることになったのではないだろうか。手足は長いのになんだか滑りがこじんまりしている、というのが舞ちゃんの印象だったのだが、SPを見たらあの手足の長さがちゃんと活かされていて、これでジャンプがコンスタントに跳べるようになったらとてもいいと思った。
舞ちゃんはビールマンスピンを入れていたが、足が長すぎて足をつかむのが大変というか、スピンの形が崩れていた。アップライトのスピンでも支持足が曲がってたし回転不足になっていた。長すぎるってのも困るものなんだな。
真央ちゃんは、以前は雰囲気で踊っていたけれど、体の使い方が大きくなった。トリプルアクセルを失敗してしまったが、直前の練習ではコンスタントに跳んでいたから、気持ちの問題だろう。ジャンプに入る前にブラケットというターンを入れているのだが、入れなくてもいいんじゃないかな。他に誰も跳んでないジャンプなんだし、集中して跳んだ方がいいような。
荒川静香さんも指摘していたが、レベルの取りこぼしが多い。レイバックスピンがショート、フリーともにレベル1だし、スパイラルシークエンスもショートがレベル3でフリーがレベル2。
浅田姉妹の公式サイトの舞ちゃんのコメントに「スパイラルでは3秒保持ができなかった為、レベル2になってしまいました」とあるので、コーチからは指示があるのだと思う。ということは、真央ちゃん自身のルールに対する意識の問題か。
今のルールのいいところは、どこが採点されたか、されなかったがちゃんとわかるところだから、真央ちゃんも次の試合までには修正してくると思う。
来年3月の東京の世界選手権。持っているものを普通に出せば、金メダルに一番近いのは真央ちゃんだろうが、その「普通に出す」ということを、シニア一年目の今年学ぶのだろう。だから、別に今シーズン優勝しなくてもいいと思っている。いや、もちろん優勝してくれたらそれは素晴らしいけれど、グランプリファイナル2連覇とか、シニア1年目での世界一とか、そういうのはどうでもいいやってことで。
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