本のご紹介
私のお知り合いが本を出しているのでご案内。
「ありがとう」の届け方 言葉と形で伝える感謝の気持ち 堤信子 主婦と生活社
福岡放送時代の先輩で、はなまるアナの先輩でもある堤ノンさまの2冊目の本。1冊目の本はエッセイだったのだが、この2冊目は写真やスタイリングがとても良くて、素敵な本に仕上がっている。発売5日目で増刷がかかったそうだがなるほどと思う。真似してみたいことがいっぱいだもの。
堤さんとは、25歳のときにズームイン朝を一緒にやって以来だから(入社して3年間やっている番組が違ったのでほとんど交流が無かった)もう13年のお付き合いになる。昔からちっとも変わらないし、いろんなことを大事にしている姿勢は素晴らしいと思う。そのことが、自分がもっと売れたいとか目立ちたいとかいうこととは全然関係が無いところが素敵だ。
堤さんがヒマそうにしているのを見たことが無い。それでいて、この本にあるように、いろんなことを楽しみ、気遣い、イキイキと毎日を過ごしている。こないだTBSの前を歩いていたら、ちょうど堤さんがロケに向かうところだったのだが、車の窓を開けて「いまちゃ~ん!」と手を振ってくれた。昔からそんな方で今もそんな方。
ほんのちょっとした気遣いで人を喜ばせられるヒントが、この本にはたくさん詰まっている。
橋本志穂のちゃっかり節約術! 橋本志穂 KKベストセラーズ
橋本さんも福岡放送の1年先輩。ガダルカナル・タカさんと結婚が決まったとき、社内では「3年で別れる」とかみんな言っていたのだが、結婚生活もタレント生活も順調で、その裏には努力があるというのがこれを読むとわかる。
堤さんも橋本さんもよく知っているので、本を読んで、あぁ本って人柄が出るなぁと思った。この本は、たぶん3冊ぐらいに分けて出せるだけの内容だけれど、この1回にとにかく全力をつぎ込むのがまさに橋本さんだ。ものすごいボリューム。
橋本さんは「1ヶ月1万円生活」が有名だが、普段の生活でも節約をするようになるまでの家族のエピソードは、私も知らないことばかりだった。節約しているのにセコさが無いのは、橋本さんならではの超ポジティブシンキングの賜物だと思う。
中に出てくる料理の写真も全部自分で撮ったそうだ。ものすごく頑張ったのがよくわかるのだが、ここは大笑いした。
一瞬で終わるテレビでもあり得ない顔を、こうして本で披露するところがさすが橋本さんだ。ほんとに橋本さんってこんな人。
りんこ日記2 川内倫子 FOIL
写真家川内倫子さんのウェブの日記と携帯カメラの画像をまとめたもの。堤さんと橋本さんの本は、先輩の本だから(っていうわけじゃなくて読みたくて)買ったのだけれど、倫ちゃんは頼んでもいないのに贈ってくれた。
頑張って作ったものなんだし、見たいから買うよ、と思っているのだが、読み始めたら日記に自分が出てきて、ああ、だから贈ってくれたんだなと思った。倫ちゃんはそういう人だ。そういえば堤さんも、1冊目の本(堤信子の暮らしがはずむちょっといい話 実業之日本社) は、私のことがイニシャルでちょっと出てくるだけなのに「今ちゃんのことを書かせていただきました」と手紙を添えて本を贈ってくれた。自分の周りに気遣いの人がいるのって本当に嬉しくてありがたい。
去年ポレポレでやったイベントのことが出てきて、ああそうだったなーと懐かしく読んだ。一度文章を読んだあと、写真だけをもう一度見直して、倫ちゃんの見つける力の凄さに改めて驚いた。
最初の「りんこ日記」に、私やタンちゃん、みかちゃんとみんなで料理を作る日のことが書いてあって、その日みんなで作ったものを倫ちゃんが携帯で撮った写真が載っている。私もその場にいて、同じものを携帯で撮った。ともに携帯カメラだから、カメラの性能に大差は無い。でも、写ったものが違う。技術じゃないのだ。いや、倫ちゃんには技術はもちろんあるんだけど、私が撮った写真はなんだか説明的だった。こういう場所でこういうものを作りました、というような。
倫ちゃんが撮ったものは、場所とか状況とか内容とか、そういうものをちょっと超えたところにあった。それでいてちゃんと空気が伝わる。倫ちゃんが何を伝えたかったかがわかる。
倫ちゃんのおかげで、写真というものの凄さを知ることができたから、ありがたいと思っている。
念のため。堤さんも橋本さんも倫ちゃんも、ブログで宣伝してくれなんてことは一言も言っていない。先輩であり友人であるということを抜きにして、皆さん頑張っていてとても面白かった。私のブログを読んでくれている方ならきっと楽しめると思うので、こうしてご紹介した次第。
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