のだめ最終回
「のだめカンタービレ」最終回。
今クール(テレビ業界では1年を4つに分けて、それぞれをクールという単位で呼ぶ。今クールは9月から12月)のドラマの中でいちばん大好きで楽しみに見ていたので、最終回がどうなるのかも楽しみであった。
原作の二ノ宮知子さんのブログによると「日本編(9巻)までであることを条件とした」ということだ。これまでは原作にできるだけ忠実にドラマを作ってきたわけだが、最終回は原作とは違うものにならざるを得ない。ドラマとしてのだめを作ることになる。
月9の枠は、作る側にも演じる側にもプレッシャーのかかる枠だと思う。でも「のだめ」は、そういうことよりもまず、原作の世界をできるだけ忠実に映像で再現することに全員がこだわっていて、それが見ている人に支持されて視聴率も上がり、結果として迷いが無くドラマが出来上がっていく、というすばらしい構図になっていた。
のだめを演じた上野樹里さんが見事にはまったのが一番だが、若い役者さんはみんな頑張っていたと思う。それぞれに、このドラマでなければおよそやらないであろうことをやり、頑張ったことが視聴率や反響という形で報われて、演技の幅が広がっただろう。どんな仕事でも経験だが、こういう現場はなかなか無い。
ふと思い出したが、玉木宏さんとは一度ご一緒したことがあった。「雨鱒の川」という映画の舞台挨拶のときだったが、玉木さんに綾瀬はるかさん、中谷美紀さんに子役の須賀健太くん(「僕の歩く道」に出ていた男の子)という、今になって思えばすごいメンバーであった。玉木さんも綾瀬さんも須賀くんも、これからっていう時だった。
その時の玉木さんの印象は「王子様」という感じだった。王子といってもミッチーじゃなくて、本人はいたって気さくなのにたたずまいに品があるというか。
千秋の役が玉木さんと聞いて「イメージと違う」と思った人は結構いたんじゃないだろうか。私もそうだった。でも今では他の人が思いつかない。あの王子様みたいな玉木さんが何度も白目(最終回は白目てんこ盛りだったな)を見せるなんて考えもしなかった。
放送している間、台所で料理をしていた。こないだはなまるで放送していた「クリスマス料理」で浜内千波先生が紹介していた「圧力鍋で2品」というのを作っていたのだ。
鶏ひき肉とタマネギとミックスベジタブルを混ぜたタネを鶏もも肉で巻き、アルミホイルで包む(アルミホイルには竹串で数箇所穴を開ける)。圧力鍋でベーコンを炒め、出た油でキャベツを軽く焼き、ニンジン、タマネギ、セロリを入れ、塩と水とローリエを加える。こちらはポトフになる。
野菜の上に金ざるを載せてホイルで包んだ肉を載せて蓋を閉める。圧力がかかるまで強火、圧力がかかったら弱火で5分、あとは15分自然放置、というものだ。
私の圧力鍋は小さいので、ざるでは高さが足りなかった。ちょっと考えて、蒸し料理用の台で代用してみたら大丈夫だった。スープの素を入れなくても、鶏のロール蒸しから出た鶏の油がいいダシになる。無駄が無くてすばらしい。
さぁできた、と思って食べながら、録画しておいた「のだめ」を見た。後半の「ベト7」が始まり、いよいよいいところ、というところで録画が終わった。ええー!延長してたのー!
…予想されることではあった。ちゃんと確認すればよかったのだ。とても悲しい気持ちになったが、きょうの最終回を絶対に見ているであろう人が頭に浮かんだのでメールをしてみた。案の定録画をしていたので見られることになった。よかったー。
ということで、これを読んだ人は私にのだめのラストを教えないように。よろしく。
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