台所で実験
近所のスーパーでキャベツが1玉98円だったので買い、鶏肉も「水炊・唐揚用」と書かれた手羽元の部分とももの部分が、1パックだと398円なのに2パックで698円だったので買った。というわけで今晩は自動的に水炊き。
キャベツと鶏肉を蒸し煮にして水炊き風、というのを時々やっていたのだが、このところ圧力鍋を面白がって使っているので、圧力鍋を使って水炊きができないものかと考えた。
肉にしろ魚にしろ、ダシが出るのは骨の周辺だ。なので、まず圧力鍋に水を入れ、キッチンバサミでコンブを1ミリ幅に切って入れ(奥薗壽子さんのアイディア。早くダシが出て昆布もそのまま食べられる)コンブがふやけて広がってきたら骨付き肉を入れて10分加圧。自然放置しようかと思ったがお腹が空いていたので急冷して空けたら、思ったとおりいい感じに鶏のダシが出ていた。ちょっとだけマグカップに入れ、ちょっと塩を振って飲んだらおいしかった。
そのスープにもも肉を入れ、蓋をして3分加圧し、蒸気が落ち着くまで放置。もも肉は食べる肉だから火が通ればいい。
キャベツは圧力鍋で加圧するとあっという間に火が通って色が悪くなるので、圧力鍋の中身を別の小鍋に移し、ざく切りにしたキャベツをかぶせるようにして入れて、蓋をして弱火で加熱。鍋の隙間から蒸気が吹いてきたらそのまま1分ほど加熱して火を止める。
これで、よくダシが出て、もも肉はやわらかく、キャベツは青々として歯ごたえが残っている、という状態になった。土鍋で煮込むと全部に火が通りすぎるので、こうして分けて加熱したものを大きめの丼に移し、そこから取ってポン酢と柚子こしょうでいただいた。
自分の家でできる水炊き風のものとしてはかなりいい感じになった。ダシをとる肉と食べる肉を分けて加熱したのも良かったし、キャベツに火を通しすぎないようにしたのも良かった。
鍋から取り分けて食べたので、おいしいスープが煮詰まらずに残っている。肉もまだ残っているので、明日はあのおいしいスープから水炊きを作ってみよう。
これ、一応は仕事のためにやっているんだけど、きょうは8割方自分の興味でやってみた。たぶん学研の打ち合わせ以降実験モードになっているんだと思う。
台所って実は毎日実験だ。うまくいくのにもおいしくなるのにも全部理由がある。私が面白がっていろいろやれるのは、作ったものを食べるのが自分ひとりだから。失敗しても自分のせいだし。
家族のための食事は失敗できない。だから主婦の皆さんは大変だ。でも、もし家事がつまらなくなったら、実験してみたらどうだろうか。あれにこれを入れたらどうかしら? みたいな調子で。
もし失敗したら、とりあえずカレー粉を入れたらなんとかなる。ベースが和でも洋でも、カレー粉を入れるととりあえず別の国の味になるのがすごい。なので私は、カレーはめったに作らないがカレー粉は常備している。
これってアドバイスになっているんだろうか。なってないよな。
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