何の花?
この花はなんの花でしょう?
正解はブロッコリーの花。ブロッコリーはあの小さいつぶつぶの一つ一つが花のつぼみで、収穫せずにほうっておくと小さな黄色い花がたくさん咲く。といっても私も今回初めて見た。
花が開く手前で収穫して出荷しなければならないので見極めが大事。そして収穫はすべて手作業だ。
永田農法について調べたときに、野菜の生産や流通についても勉強したのだけれど、結局思ったのは、いま日本で農業をやってくれているだけでありがたいということだ。
今年は天候に恵まれて、冬野菜は全般的に豊作だ。豊作というのはとれないよりはいいが、キャベツなんかは出荷するだけ赤字だというので捨てていた。農業は自分の思い通りにいかないしラクじゃない。だから面白いとも言えるのだけれど。
ただ作るだけじゃなく、おいしいとか安全とかいうところまで努力している方もいて、それはすばらしい。でも、作ってるだけでありがたいと思う。
農業人口はこれから減る一方だ。あらたに農業をやろうという人も増えてはいるけれど、高齢化の方がずっと進んでいる。
有機無農薬とかオーガニックとか、真面目にやるととても手間がかかる。そういうものでなければ売れない、という空気を作ってしまうと、高齢の生産者は無理にやるかやめてしまうか、もしくはちゃんと理解しないで仕方なくやるという状況にならざるを得ない。それでは本末転倒だ。
永田農法をやっている人は、本当においしい野菜を作りたいと思ってやっている。有機でも無農薬でもないことがまだあまり理解されていないけれど、作りたくてやっている。それが本当だと思う。
だから、私は「こだわった野菜でなければ買いません」とは言わない。私がこだわっているのは国産の野菜を買うことだけだ。
普通にスーパーや八百屋で野菜が買えることがどんなにありがたいことか。もちろん手間をかけた野菜はおいしいけれど、普通に売られている野菜だって、盛りの時期に食べれば十分おいしいし、おいしく食べる方法だってある。
とまぁ、産地に行くと改めて思ったり。そういうわけで今回は普通のブロッコリーをおいしくいただこう。
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