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キャンベル

 日米対抗フィギュア、という試合になっていたが、実は毎年シーズン始めにやっている試合。スポンサーがキャンベルスープというアメリカの会社で、アメリカで見ると合間合間にスープのCMが入るそうだ。

 つまり、試合の結果とか勝ち負けはどうでもいい試合なのだが、そういう試合がゴールデンタイムに放送されるというのはスケートファンにとってはありがたい。

 浅田姉妹がコーチを変えてどうなるのか、というのをみんな楽しみにしていたわけだが、舞ちゃんにしても真央ちゃんにしても、体の使い方や動き方がぐんと大きくなり洗練された。このことだけをとっても環境を変えたことは良かったと思う。
 フリーには、アメリカからエミリー・ヒューズとキミー・マイズナーが出ていたが、どちらも動きが洗練されていない、というかもっさりしている。スタイルも浅田姉妹の方が上だ。

 浅田舞ちゃんの演技がずいぶん安定していた。真面目に練習を積んだのだと思う。普通に滑っても清楚な空気が漂う選手だが、同時にいつ転ぶかわからないような不安定さもあった。それがほとんど感じられなかった。まだ若いし、もっと伸びると思う。選手としてとても楽しみだ。

 真央ちゃんはトリプルアクセルを失敗してしまったが、ジャンプに入る前にターンを入れていた。入れて転ぶぐらいなら入れなくてもいいと思うが、入れてきたということは練習では決められるのだろう。トリプルアクセルが飛べるだけでもすごいのに。

 今までの真央ちゃんはジャンプ主体のプログラムで、つなぎのスケーティングはたぶんなんとなく滑っていたのだと思う。ずいぶん動きが大きくなったが、すなわち体力も今まで以上に必要になる。今までと同じレベルのジャンプを入れようと思ったら、もっともっと滑り込まなければならない。だから、シーズン最初としてはこんなものではないだろうか。

 舞ちゃんも真央ちゃんも、レベルを取り損ねているところがちらほらと見受けられたのだが、アルトゥニアンコーチはどの程度ルールを把握しているのか気になるところ。

 そして安藤美姫ちゃんはすばらしかった。体も絞れていたし、本来持っているスケートの伸びやかさが出ていた。体が前傾してしまうクセがあるのだけれど、それを活かしたプログラムというか、攻めのスケートに見せていた。シーズン最初の試合でこれだけまとまっているということは、ずいぶん練習をしたんだろう。体もずいぶん絞れているようだし。

 さぁシーズン開幕だ。来年3月、東京で開かれる世界選手権まで楽しみがいっぱい。

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