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薬丸さんのオムレツ

 薬丸料理上手プロジェクト、と題したはなまるオンエア。

 今回はなんといっても、薬丸さんがスタジオでオムレツを作るというのがメインであった。その前に収録もしているのだけれど、とにかくスタジオで作るオムレツがうまくいってくれれば、というのが一番。

 オンエア後の反省会で、プロデューサーが「薬丸さんを持ち上げすぎじゃないか」と言った。オムレツを作ったことが無い人ならそう思うかもしれない。でも、オムレツって本当に難しい。薬丸さんは本当に家でお子さんにオムレツを作っていて、手つきを見ていてそれはよくわかったのだけれど、生放送で、家とは違うガスレンジで、家とは違うフライパンを使ってオムレツを作ることがどれだけ難しいか、私やスタッフはわかっていたので心配だったのだ。

 ロケのときに、こちらが思っていた以上に上手なオムレツができて、堀江先生も私もディレクターも本気で驚いた。その時点で、スタジオで作ってもらうかどうかは決まっていなかったのだけれど、こんなに上手に作れるならスタジオでもやってもらいたい、とみんなが思って薬丸さんにお願いしたのだ。
 他の料理ならこんなに悩まないかもしれない。オムレツってそれだけ難しい。火加減やタイミングがほんのちょっとずれただけで、焦げたり固まりすぎてしまったりする。

 本番前のリハーサルには、岡江さんや薬丸さんは顔を出さない。曜日レギュラーの皆さんは自分のコーナーのリハーサルをやるが、岡江さんと薬丸さんは本番で初めて私達の話を聞き、料理を食べる。
 今回は、薬丸さんがリハーサルでオムレツを作った。生放送なので、どこから薬丸さんにやってもらうかみんな悩んでいたのだが、あらかじめフライパンを火にかけた状態でやってみたリハーサルでは卵が焦げてしまったので、本番では薬丸さんのタイミングでやってもらうことにした。

 リハーサルでうまくいかなかったので、私もスタッフもみんな不安だったが、薬丸さんが一番不安だったと思う。それがわかっていたから、ちょうどいいタイミングでフライパンを火から下ろし、卵がふわふわのところで形を作った薬丸さんには心から拍手をした。たかがオムレツというなかれ。本番であれをやるというのはなかなか大変なことだ。

 CMに入ったところで、薬丸さんが「良かった~!」と言って笑い、私もスタッフも大歓声で拍手をした。なんでもないようなことだけれど、薬丸さんをはじめみんな緊張していたのだ。

 スタッフが「さすが芸能人」と言っていたが、本番に強いというのはテレビに出続ける人の能力として必要なものかもしれない。いくら練習しても、本番がダメだったらしょうがない。

 普段あまり視聴率を気にしないのだが、この日の視聴率のグラフを見たら、薬丸さんが料理を作っている間、視聴率は上り続けていた。見た人がチャンネルを変える気にならなかったということだから、それは単純に嬉しい。

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