工場見学
はなまるのロケでベーコン工場へ。
子供の頃から工場見学が好きであった。小学校の社会科見学で初めて行った工場はゴム工場で、ゴム臭いので不評だったが私は楽しかった。次に行ったのは製紙工場でこれまた薬品臭がすごかったが楽しかった。今思ったがなんでまた臭う工場ばかりだったんだろう。
アナウンサーになってからはいろんな工場に行った。どの工場もなんだかテンションが上がる。いちばん印象に残っているのはシャープペンシルの工場。見ていると機械が細かく動いているようにしか見えないのだけれど、いろんなところにその企業の工夫があるので「ここからここまでは撮影していいがこっちはダメ」みたいなことがたくさんあった。
食品関係もずいぶん行った。ビールとかトマトジュースとか納豆とかわさびとか。わさび工場はすごかったなー。粉砕したわさびをタンクに入れるところを撮影していたら、猛烈な刺激臭が漂ってきてスタッフ全員涙が止まらなかった。撮影のため特別に入れてもらったのだが、通常はオートメーションで行われている。そりゃそうだろうな。涙で仕事にならないもの。
ベーコンとハムとソーセージが作られている工場におじゃましたのだが、飲料関係の工場と比べると人手に頼る部分が多かった。私は大きな機械がガシャコンガシャコンと動いているのを見るとワクワクするのだが、そういう機械は無かった。でも、無数のソーセージがぶら下がっていたり、大きなスチーマーからシューッと蒸気が吹き出ていたり、スモークマシンから煙がもくもく出てきたりしてやっぱりテンションが上がった。煙とか蒸気とかってなんだか産業革命って感じだ。チャップリンの映画に出てくる工場のイメージ。全然違うんだけど。
いろんなところでたくさんの人が働いていて、そのおかげで私達の毎日の生活が成り立っているということを、取材のたびに思う。工場で働く人がいなくては会社は成り立たないのだけれど、それを忘れる経営者がいるのを残念に思う。ましてや株主なんてのは現場のことなんか気にもかけないだろうな。儲けることには関係無いし。そして私は株主なんかにはまるで興味が無いや。
最近のコメント