わたしに拍手!
わたしに拍手! 高橋靖子 幻冬舎
スタイリストのヤッコさんこと高橋靖子さんの2冊目の本。出版社を通して送ってくださったが、書店で見つけてすでに買って読んでいた。
以前「表参道のヤッコさん」という本を紹介したことがある。ヤッコさんと初めてお会いしたとき、私はヤッコさんがどんな方なのか全然知らなかったので、本を読んで大変に驚いたものだった。いちばん驚いたのは、日本で初めて「スタイリスト」という肩書きで納税をしたのがヤッコさんだということであった。スタイリストという仕事を、職業として確立させた方であった。
「表参道のヤッコさん」の中のエピソードは、ひとつひとつに夢があって希望や若さに満ち溢れていて、本当に輝いていた。ヤッコさんのことを知らずにこの本を読んでいたら、どこから見ても目立つようなスタイリッシュな人を想像したかもしれない。
実際のヤッコさんは、シンプルだけれど質のいい服をさりげなく着こなし、優しい笑顔で周囲に気を配りつつ、いつも凛とした空気をまとっているような方だ。自然体という言葉があるが、自然体なんてわざわざ言わなくてもいつもヤッコさんはヤッコさんという感じ。年下の私が言うのはおこがましいのだけれど。
「わたしに拍手!」と言うタイトルだが、最近よくあるビジネス本のような自画自賛の本ではない。日々の暮らしを愛し、求めすぎず、与えすぎず、ヤッコさんは毎日を生きている。パチパチと軽く手を叩きながら、ヤッコさんが「わたしの毎日も悪くないじゃない?」と笑っている様子を想像してしまった。
40歳を目前にして、いろいろと考えることがある。今までの毎日とこれからの毎日は、同じようでも違うだろうと想像できるようになってきた。そんなときだから、ヤッコさんのこの言葉は心に響いた。
私には借り物の屋根と自前の寝具がある。千駄ヶ谷で、私の毎日はその日暮らしのまま。私の年で、おめおめ言っていいんだろうか。
でも言ってしまおう。私は永遠のその日暮らしだ。
嘘でも強がりでもなく、ヤッコさんはほんとうにこんな毎日をおくっている。だからヤッコさんのたたずまいは澄んだ空気のように爽やかで美しいのだ。
こんな感じで歳を重ねていきたい。とはいっても、ヤッコさんの真似をするのではなく、毎日を重ねていって、ヤッコさんぐらいの年齢になったときに、さらりと「私の人生、悪くないじゃない?」って言えるような。
スタイリストのヤッコさんこと高橋靖子さんの2冊目の本。出版社を通して送ってくださったが、書店で見つけてすでに買って読んでいた。
以前「表参道のヤッコさん」という本を紹介したことがある。ヤッコさんと初めてお会いしたとき、私はヤッコさんがどんな方なのか全然知らなかったので、本を読んで大変に驚いたものだった。いちばん驚いたのは、日本で初めて「スタイリスト」という肩書きで納税をしたのがヤッコさんだということであった。スタイリストという仕事を、職業として確立させた方であった。
「表参道のヤッコさん」の中のエピソードは、ひとつひとつに夢があって希望や若さに満ち溢れていて、本当に輝いていた。ヤッコさんのことを知らずにこの本を読んでいたら、どこから見ても目立つようなスタイリッシュな人を想像したかもしれない。
実際のヤッコさんは、シンプルだけれど質のいい服をさりげなく着こなし、優しい笑顔で周囲に気を配りつつ、いつも凛とした空気をまとっているような方だ。自然体という言葉があるが、自然体なんてわざわざ言わなくてもいつもヤッコさんはヤッコさんという感じ。年下の私が言うのはおこがましいのだけれど。
「わたしに拍手!」と言うタイトルだが、最近よくあるビジネス本のような自画自賛の本ではない。日々の暮らしを愛し、求めすぎず、与えすぎず、ヤッコさんは毎日を生きている。パチパチと軽く手を叩きながら、ヤッコさんが「わたしの毎日も悪くないじゃない?」と笑っている様子を想像してしまった。
40歳を目前にして、いろいろと考えることがある。今までの毎日とこれからの毎日は、同じようでも違うだろうと想像できるようになってきた。そんなときだから、ヤッコさんのこの言葉は心に響いた。
私には借り物の屋根と自前の寝具がある。千駄ヶ谷で、私の毎日はその日暮らしのまま。私の年で、おめおめ言っていいんだろうか。
でも言ってしまおう。私は永遠のその日暮らしだ。
嘘でも強がりでもなく、ヤッコさんはほんとうにこんな毎日をおくっている。だからヤッコさんのたたずまいは澄んだ空気のように爽やかで美しいのだ。
こんな感じで歳を重ねていきたい。とはいっても、ヤッコさんの真似をするのではなく、毎日を重ねていって、ヤッコさんぐらいの年齢になったときに、さらりと「私の人生、悪くないじゃない?」って言えるような。
最近のコメント