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2007年5月

安倍総理のカメラ目線

 安倍総理が官邸で受ける「ぶら下がり」と呼ばれる定例の記者会見がある。安部総理に限らず歴代の総理大臣はみんなやっていることだが、安倍さんだけ明らかに違っている。何かが違うと思いつつ、ちゃんと考えたことが無かったし考える気も無かったのだが、なんだかずっと気持ち悪かった。

 きょうわかった。マイクは横から出ている。つまり、代表の記者が総理の横にいて質問をしている。その後、他の記者からも質問が出るのだが、安倍総理はずっと正面のカメラを見ている。横に人がいて質問をしているのにずっとカメラ目線なのだ。

 横に人がいるのにカメラを見て話すというのはとても特殊な状況だ。私はアナウンサーなのでカメラを見て話すことが多々あるけれど、それはほとんどが自分ひとりで話す場合で、誰かと会話をしているときは話している人の顔を見る。それが人として普通だからだ。

 自分で良かれと思っているのか、誰かが助言してそうしているのかわからないが、安倍総理のカメラ目線はかなり気持ちが悪い。横に人がいて質問しているのに、聞き手の方を一切見ずにずっとカメラを見て話すのって不自然だ。せめて質問の間ぐらいは相手の顔を見るべきだと思うが(人として)そういう生理は安倍総理には無いらしい。きっと横にいる記者なんてどうでもいいのだ。

 私はテレビカメラの前に立つことがどういうことか、私なりに考えているので、カメラ目線というのは本質的に不自然だということを理解している。安倍総理は理解しないまま、というよりは「国民に意思が伝わる」と思ってカメラ目線で話しているのだろう。だから、あなたが見ているカメラよりも近くに、一人の人間である記者がいることに気がついていない。

 昨日から今日にかけてそのカメラ目線にものすごく違和感があったのは、現職の閣僚が自殺したというのに、そしてその自殺に少なからず自分が関わっているのに、相変わらず自分の映りや好感度を意識しながら、カメラの方を見て話していたからだった。
 沈痛な面持ちも、ずっとカメラ目線だとかえっていやらしく見えてしまう。そして実際、それほど沈痛な思いではないのだろう。本当に沈痛な思いだったら、目線なんて気にしない。そんな余裕は無い。カメラ目線に慣れている私だって、例えば身近な人や仕事仲間が亡くなってインタビューを求められたとしたら、絶対にカメラなんか見ない。そんな気にならない。

 総理大臣なんだから、そんなつまらないことを気にするなよと言いたい。やっていることが小さすぎる。人はカメラを見ているかどうかで話を聞くのではない。どこを見ていたって話の内容を聞くのだ。表情を見るのだ。内容の無い話をいくらカメラ目線でそれらしく話したって何も伝わらない。自分の薄っぺらさを露呈するだけだ。

 こないだも書いたけど、やっぱり対人関係のセンスが無い。きっと1回ぐらい挫折して、そこから本気でまた総理大臣を目指すぐらいの経験があった方が人間味が出るんじゃないか。まだ若いんだし。

「麗わしき鬼」がすごいことに

 先日、俳優の小林高鹿さんと道でばったり会い、その場で立ち話をして別れたのだが、夜になって「飲みませんか?」というメールがきたので再び合流して久しぶりに飲んだ。

 高鹿さんはかつて、東海テレビの昼ドラ「偽りの花園」で面白い役をやっていて、それを私が覚えていて話しかけたのがきっかけでお知り合いになった。黙っていればかっこいいのになんだか面白い人だ。
 久しぶりに会って近況など話していたら「最近昼ドラ見てます?」と尋ねられた。「偽りの花園」や「真珠婦人」「牡丹と薔薇」の脚本で有名な中島丈博さんが、現在放送中の「麗わしき鬼」でも脚本を担当している。

 そういえば最初の何回かを見たのだが留守録を忘れ、忘れているうちに見なくなっていた。あ、見なきゃと思って高鹿さんに会った翌週から再び見始めたら、最初の頃よりも俄然面白くなっていた。こないだは昼間っから男性同士のキスシーンがあったが昨日は女性同士のキスシーンで番組が終わった。もう性別も人間関係もぐっちゃぐちゃ。

 昼ドラを途中から見たらわけがわからないのだが、もともとわけがわからない話なのでどこから見ても面白いと思う。もしあらすじが知りたければ番組HPで読めるし。「偽りの花園」でもいい味を出していた鮎ゆうきさんが今回もすばらしい。

 さて明日のはなまるマーケットは私の担当で、テーマは「手数料」。銀行の手数料は一時期ずいぶん値上げされたのだが、このごろずいぶん安くなってきている。知らない方はご覧ください。しかしこういうお金関係のネタって内容がとても細かくて、把握するのが大変。はなまるではお金担当はなぜか私ということになっているが、今回はプロデューサーに「このネタ今泉くんしかできないから」と言われてしまった。むむー大変。

安倍総理に利用されたハニカミ王子

 私はゴルフをやらないので知らなかったのだが、野球界のハンカチ王子に続いてゴルフ界にハニカミ王子が誕生したそうだ。

 ゴルフをやらない私でも、プロの試合で優勝することがどれだけすごいことかは想像がつく。そして、優勝したのがさわやかな15歳の男の子なのだから、そりゃ話題にもなるし王子とも呼ばれるであろう。

 ハンカチ王子もハニカミ王子も、まだ自分にはこれからやることがあり、周りの喧騒はともかく自分は浮かれないようにしているところが、共通して好感が持てるところだ。ハニカミ王子の意向を受けて、学校側もマスコミに取材の自粛を依頼したという。

 そのハニカミ王子こと石川くんが、きょう官邸で安倍総理と会った。サンケイスポーツによると「官邸側の発案で、両親とともに官邸に招待された」そうだ。

 こういうのは嫌いだ。選挙の前だからいろいろやらなければならないのはどの政党も同じだけれど、まだ将来があり、そしてどんな将来になるのかまだわからない、これから学校の試験を控えた普通の高校生を、選挙で好感を得たいがために官邸に呼びつけるなんて最低。
 そりゃ本人も親も喜んで来ただろう、というよりも断りようが無かっただろう。石川くんや両親にとっては珍しい経験になっただろうけれど、おそらく選挙が無かったらこれだけすみやかに官邸に呼ばれてはいない。どうせ官邸も総理も、彼の将来なんか考えちゃいない。利用しただけだ。

 もし、フィギュアスケートの世界選手権のあと、安藤選手や浅田選手を官邸に呼んだのならこれほどの違和感は無かった。地元で開かれた世界的な大会で素晴らしい成績を残したのだから。
 石川くんのやったことはすごいことだが、普通に考えても美姫ちゃんの優勝の方がすごいだろう。選手としての経歴もあるし。だから、きょう石川くんを呼びつけたのは選挙狙いだということが露骨にわかってしまう。

 なんだろうこのセンスの無さは。やっていることがおよそ庶民的じゃないのに、本人も周りもそれにまったく気がついていない。やっぱりお坊ちゃまだから浮世離れしているんだろうか。とりあえず会いたい人に電話をかけた、故小渕元総理の「ブッチホン」の方が、みっともないけれどまだわかりやすかった。

 いい大人の総理大臣が自分のために15歳の高校生を利用するなんて恥ずかしい。「若い人の活躍は、私達を元気にしてくれますね」とか一応マスコミ向けにコメントも出してるんだから、なにもわざわざ官邸に呼びつけなくたっていいのに。いやらしいなぁ。

ゆるい沖縄2日目

 山野本くんが月曜休みだというのでそれに合わせてやってきたのだが、残念ながら彼には午後から仕事が入ってしまった。それでも11時にホテルに迎えに来てくれて、知念にあるカフェに車で連れて行ってくれた。

 そのカフェは高台にあり、テラスからは真っ青な海や久高島が見える。酒が残っていて軽く頭が痛かったのだが、風に吹かれながらカレーを食べていたら頭痛が治まってきた。恐るべしスパイスの力。

 海を眺めながらボーっとしたあと、売店でおみやげを見ていたら、隣にいた若い女の子が「これ飲んでいいですか?」とお店の人に尋ねていた。何かのドリンクだったのだが、お店の人は「どうぞー」といってそのドリンクを紙コップに注ぎ、女の子ではなく何故か私に手渡した。ぶどうジュースかと思って飲んだらそれはノニジュースで、思わず「おわー!」と声を挙げてしまった。初めて飲んだがなんだあの味は。そして私のリアクションを見た女の子は「私はいいです」と言って去っていった。なんでこうなるんだか腑に落ちない。

 カフェを出たあと、近くにある「斎場御嶽(せーふぁうたき)」に連れていってくれた。ここは有名な聖地で私も名前は知っていたが行くのは初めてだった。御嶽には決して入ってはいけないところもあるが、ここは観光地になっていて誰でも行ける。とはいっても参道に石が敷いてあるぐらいで、売店があるわけでもなんでもない。森の中に入っていくという感じ。

 いくつか拝み所があるが、大きな岩が寄せ合った形になって三角の洞門を作っているサングーイと呼ばれるところは良かった。くぐり抜ける前、山野本くんが「今風が通りますよ」と言ったら(彼はそういうことがわかる人だ)本当にさぁーっと気持ちのいい風が洞門を吹き抜けていった。そして洞門の先には光が射し、そこから神の島、久高島が見える。なんと気持ちのよい場所か。
 かつては男子禁制だったそうだから、観光地になってこうして訪れることができるのは幸せなことだ。

 2日目は国際通りのホテルを予約していたのでホテルの前で山野本くんと別れ、チェックインして1時間ちょっと寝た。そして再び琉球放送へ。昨夜狩俣さんの家で会った女性ディレクターに「今作っているドキュメンタリーがあるんですけど、ぜひ見ていただきたいんです」と言われたので見せてもらいに行ったのだ。

 彼女が「見て欲しい」と言ったのは自慢したいからではない。地方局は何もかも一人でやることが多いので、ずっと作っているとだんだん客観的に見られなくなってくる。私がドキュメンタリーを作ったときもそうだった。予備知識の無い人がこれを見てどう思うのか知りたいと思う気持ちがよくわかったので、見せていただくことにしたのだ。

 僭越ながら感想をお伝えしたあと、スタッフも一緒に食事に行った。山野本くんもいないし、ディレクターの方は昨日会ったばかりで、あとのスタッフはもちろん初対面。なんでまたここに私がいるんだか私自身よくわからないが、これがまた楽しい集まりであった。

 食事のあとディレクターと編集マンは会社に戻って編集の続きだが、スタッフの男の子と庶務の女の子が飲むというので一緒に飲んだ。途中から別のスタッフと、2年目のアナウンサーの田久保くんも合流してもうわけがわからない会になったが楽しかったのでよい。

 というわけで2日目も宿に帰ったら午前4時であった。知らない人と飲んでばっかりで信じられないゆるさだがこれが沖縄か。友達がいっぱいできて嬉しいけど。

ゆるい沖縄1日目

 昨日は名古屋で今日は沖縄にやってきた。仕事ではなくプライベートだ。

 元日本海テレビのアナウンサーだった山野本くんは、実家が神社なので神職の資格を取るために局を辞め、三重県の伊勢にある皇學館大學で1年勉強した。とはいってもすぐに神社を継ぐ必要もないというので、最近は中途採用をする局が増えたから探してみたら、とアドバイスをした。私の言うことを聞いた山野本くんは琉球放送の試験を受け、合格して去年の春から沖縄でアナウンサーをしている。
 一度遊びに行こうと思っていたのだが去年は行けなかった。今月は比較的ヒマだったので行ってみることにしたのだ。

 単純に会いにいくだけだったので何の予定も立てていなかったのだが、山野本くんから「せっかくだから僕のラジオ番組のゲストとして喋ってください」と頼まれていたので局に向かった。アナウンス部におじゃましてご挨拶をしたあと、ラジオのスタジオで適当に喋った。ゆるゆると話をしたのだが、考えてみれば山野本くんと仕事(仕事じゃないけど)をするのは初めてで、ずいぶん緊張している様子だった。一応こっちは先輩だもんな。

 局の近くで食事をして、山野本くんは会社に戻ったのだが、どうしても会わせたい先輩がいるというので仕事のあと再び合流してその先輩の家に向かった。誰かの誕生日パーティーを家でやっているというのだ。
 その狩俣さんというアナウンサーの家に着くと、たくさんの人がいて皆さんすでにゴキゲンだった。もちろん全員初対面なのだが「今ちゃんさん(山野本くんは私をこう呼ぶ。アグネス・チャンさんみたいだけど)なら大丈夫だと思います」と山野本くんが言っていた通り、全員ゆるい人で全然気を遣わなかった。
 ホストである狩俣さんがとりわけゆるい人で、この人の周りには人が集まってくるだろうなぁ、という空気の持ち主であった。外国人が3人いたのだが、一人は友達、あとの2人は昨日飲み屋で知り合ったカナダ人のアーティストで、今日ラジオ番組に出てもらってそのまま家に連れてきたのだとか。ゆるい。

 山野本くんを含む数人は2時ぐらいに帰ったのだが、私は居心地がよくてそのまま残ってしまった。全員初対面なのに。そして結局4時過ぎまで飲んでしまった。私もゆるい。

 泊まったのはロワジールホテル那覇というところで、温泉があるからここに決めたのだが、まさか知らない人の家で朝まで飲むなんて思っていなくて結局入れなかった。だったら普通のビジネスホテルで良かったじゃん。

中京大学エキジビション

 伊藤みどりさんが女子史上初のトリプルアクセルを決めて、日本人として初めて世界選手権で優勝したときの演技は、決して優雅なものではなかった。しかし翌シーズン最初の試合のNHK杯で見せた演技は、いったい何があったのかと思ったほどに変わっていた。高いジャンプはそのままだが、動きや滑りがとても優雅になった。技術点だけではなく芸術点でも6点満点を出したジャッジがいたほどだ。
 これがチャンピオンになるということ。技術が急に伸びたわけでもないのに演技が変わる。チャンピオンの演技になるのだ。

 世界選手権からまだ2か月も経っていないが、安藤美姫ちゃんはすっかり女王のたたずまいを見せていた。世界選手権では「女性らしさ」を意識したそうだが、もう意識しなくてもすっかり女性らしい演技ができるようになった。
 演技だけではない。記者会見でのコメントが大人になった。もう自分のことを「美姫は」とは言わないし、何を聞かれても丁寧に答えていた。後ろに並んだ中京大学の他の選手たちを気遣う発言まであり、私は親でもないのに「大人になったなぁ」と感心していた。

 真央ちゃんはいつもの真央ちゃんであった。初めて記者会見に出たが、真央ちゃんを見ているとつい笑ってしまう。
 今シーズンのフリーの演技について聞かれると「えーっと、えー、うーんと」と、首をかしげて目をキョロキョロさせてなかなか答えなかった。まだシーズンも始まっていないし、どこまで答えるのか悩んでいるのかと思ったら「えっと、作曲家の名前を言おうとしてるんですけど、あのー、忘れました」と言うので取材陣一同笑ってしまった。かわいい。

 かわいいといえば、2つめのエキジビションプログラム「ハバネラ」のときに、紹介されて氷に出て滑り出したとたん「あ!」という顔をして「忘れたー! 忘れた!」としきりに言っていた(私の目の前で言っていたので聞こえた)。何を忘れたんだろうと思ったら、最初の「オズの魔法使い」を滑ったあと他の選手の演技を見ていたら、最初の演技でつけた頭のリボンを取るのを忘れたということであった。かわいい。

 天真爛漫とはこの人のためにある言葉ではないか。演技を見るだけでそうなのだけれど、きっと会ったらみんな真央ちゃんのことを好きになる。観客だけじゃないく、スケート関係者もジャッジも報道陣も彼女が好きになるような、そういう光がある。

 真央ちゃんがこれから先、世界チャンピオンになるのかならないのか、バンクーバー五輪で金メダルをとるのかとらないのかそれはわからない。私にわかるのは、スケート至上まれにみる光を放つ選手が、今こうして日本にいるということだけ。それをこうして生で見られるとはなんと幸せなことか。

 そしてこのエキジビションに来てよかったなぁと思ったのは、曽根美樹さんの演技が見られたことだ。曽根選手はいつも独特の個性のある演技をする選手で、全日本で見るのを楽しみにしているのだけれど、今回のエキジビションは着物(おばあちゃんの着物を仕立て直したそうだ)を着てしずしずと登場したので何をするのかと思ったら「曲は、大奥」というアナウンスで場内笑いとどよめき。
 そしてあのドラマの大奥の曲で、情念の女という演技を披露して場内大喝采であった。一緒に見ていたマガジンハウスの方が「大奥っていうより吉原炎上の西川峰子みたいな」と言っていたが気持ちはわかった。すごい情念だったもの。
 でも好きだなー。何より自分が好きでやっているというのがすばらしい。

中京大学のスケートリンク

 ひょんなことから、中京大学のスケートリンクのオープニングセレモニーとエキジビションに行けることになった。

 中京大学には安藤美姫選手や浅田舞選手、小塚崇彦選手が在籍し、付属の中京高校には浅田真央選手がいる。なのでエキジビションにはこれらの選手が顔を揃えたわけだが(舞ちゃんは足の故障のため挨拶のみ)大学のリンクのオープンに世界選手権の金銀メダリストが揃うって贅沢なことだ。

 高橋大輔選手や織田信成選手がいる関西大学が、大学としては初めて公式サイズのスケートリンクを大学内に作った。中京大学はそれに続いたわけだが、中京大のリンクはただのリンクではない。関西大学のリンクはアイスホッケーとの兼用リンクだが、中京大はフィギュアスケート専用リンクだ。使える時間が長くなるのは当然だが、氷の温度などもフィギュア専用に調整ができる。

 他にも、複数の選手が曲を聞きながら練習ができるよう、4人までワイヤレスイヤホンで曲が聴ける装置があったり、リンク外にはトレーニング施設やサウナがある。そしておそらく国内初だと思うが、リンクサイドを歩いていたらハーネスを見つけた。
 ハーネスとは、選手の腰に巻きつけたハーネスにロープを繋げて、滑車でコーチが引っ張りあげることでジャンプの感覚をつかむ道具。キム・ヨナがこれを使って練習しているので話題になったが、北米のリンクでは珍しくないものだ。
 また、エキジビションのときには体育学部の学生が高速度カメラで演技を撮影していた。これで動作の解析を行い演技の向上に役立てるそうだ。

 リンクの外にはサーキットトレーニングガーデンがある。ぱっと見には芝生や池があって公園のようだが、段差や傾斜がある道が作られていて効率よく陸上トレーニングができる。オープニングセレモニーのときに、理事長が「ちょっとカルロス、前に出て」と言って外国人を紹介したのだが、この方は高橋大輔選手のサーキットトレーニングを担当したカルロスコーチであった。大学で契約したと言っていたからまさに至れり尽くせり。

 とはいっても、美姫ちゃんも真央ちゃんも練習拠点は海外なので、このリンクで練習をするのは日本での試合の前ぐらいだろう。ちょっともったいない気もするが、ここは文部科学省が指定するナショナルトレーニングセンターに指定された。12月には隣に宿泊施設も完成するので、日本代表合宿などがこれからこのリンクで行われることになるだろう。

 エキジビションと記者会見の話はまた改めて。

ずっとルー

 ルー大柴さんとトークイベント。

 ルーさんは最近、歌を出したり本を出したりブログが話題になったりと復活している。ルーさんをよく知らない人にとっては、ルーさんのあの感じは新鮮なのだと思うが、実はルーさんは昔から変わっていない。直接お会いしたのは初めてなのだが、私が以前テレビで見ていたルーさんと、実際のルーさんの間に差が無かったので驚いた。

 人生について短い時間ルーさんに話を聞いたが、会話にカタカナがどんどん入ってくるというあのルーさんの話し方は、ちょっと練習したからできるものではないというのがわかった。いつもあのような変換を自分の中でしているからできることだ。そしてルーさんは、それが世の中で流行るかどうかなど関係なくずっとそれをやってきたのだ。おそらくはそれが好きだから。

 ルーさんはちっともうわついたところがない。昔ブームになり、それが下火になり、今またブームになりかけていても、昔も今もルーさん自身は変わっていない。ずっとルー。すごいな。

 それから、ルーさんの眼力はすごかった。大きな目でこちらをじーっと見ながら近づいてくるので思わず後ずさりしそうになったほど。

ものすごい温泉

 早朝ダンナさんが犬を連れて散歩に行き、落ち着いていたのでそのまま車で寝かせて、私達3人は朝食を食べてペンションを出た。ペンションの方は「ワンちゃんもだんだん慣れるので、ぜひまたいらしてくださいね」と言ってくれたのだが、ワンちゃんだけじゃなくてうちの親もペンションに慣れるのは大変かもしれない。

 普段から言うことはちゃんと聞く犬なので、昼間遊ばせて、ちゃんとごはんを食べさせて、出すものを出しておいてやれば、ひと晩車の中にいても大丈夫だというのがわかった。このことがわかったのが今回の旅行の収穫だ。

 きょうの予定は全然決めていなかったのだが、一度行ってみたかった温泉に連れていってもらった。母の日なのに私優先になっている。

 その温泉とは玉川温泉。癌やさまざまな病気が治ると評判の温泉だ。まず何がすごいってお湯。毎分9000リットルもの湧出量は、一つの源泉のものとしては日本一。そしてph1.2という酸性度も日本一だ。なんたって主成分は塩酸。源泉の温度は98度あり、それを湯畑で冷ましているからもちろん源泉掛け流し。

 浴槽は、50%源泉と100%源泉に分かれている。刺激が強いのでまず50%の方で体を慣らしてから100%の浴槽に入る。というのを知らなくて、体を流したあといきなり100%のお湯に入ってしまった。お湯がぬるいな、と思ったがそれは刺激が強すぎるからということだった。そして確かに刺激が強い。乳首とかナニの先とか、皮膚の敏感なところがヒリヒリするのだ。やはり最初は50%から慣らした方がいい。

 またここは飲泉ができる。紙コップが置いてあり、やはり2分の1に薄めた源泉が蛇口から出ている。飲んでみたらすごい味だ。こんなものをみんな飲むのかと思ったら「コップに5分の1から8分の1入れて、水でコップ一杯になるまで薄めて下さい」とあった。慌てないでちゃんと読まなきゃ。というわけで薄めて飲んだらなんとか飲めた。ちなみに酸性度が強いので「飲んだあとは歯のエナメル質が溶ける恐れがあるので水で口をすすいでください」だそうだ。ひええ。

 雨だったので試すことができなかったが、玉川温泉は北投石の岩盤浴も有名だ。台湾の北投温泉で発見された鉱物で、ラジウム等を含み放射性を持つ。台湾と玉川温泉からしか産出しないのだそうだ。
 一帯は国立公園なので開発ができない。そのため、温泉の周囲の岩盤にゴザを敷いてごろごろ寝転がって岩盤浴をするそうだ。

 ちょっと入っただけだが、肌がしっとりして体がずっとぽかぽかしていた。久しぶりに「おお本物」と思える温泉だった。

 温泉を出たあとは空港まで送ってもらって帰ってきた。お天気はいまひとつだったが楽しかった。親と犬を連れて旅行ができることがわかったので、また行こうと思う。

母孝行と犬孝行

 母と母のダンナはたびたび旅行に出かけている。しかし犬がいるので、道の駅の駐車場に車を停め、車で寝泊りするのだという。いくらフラットシートになるとはいってもそれじゃ疲れるだろうと言ったら「そんな人がどこに行ってもたくさんいるよ」とのことであった。道の駅に泊まって東北三大祭りを巡っている老夫婦に会ったこともあるそうだ。

 二人が何故そういう旅行をするようになったかというと、ずいぶん前、犬をペットホテルに預けて一泊旅行に出かけたところ、その後一週間も犬の下痢が止まらなかったからだそうだ。下痢をしたのはそのときだけで、痩せてしまってかわいそうだったとか。とても小さい頃に引き取ってきたので、他の犬と遊ぶ経験が少なく、散歩をしていてもあまり他の犬と一緒に遊ばない。警戒心が強い柴犬という犬種のせいもあるだろうか。

 そんなわけで、家族全員「うまくいけばいいなぁ」と犬のことばかり考えながら出かけた。連休のあとだからか、高速道路はとても空いていて、予定よりもずいぶん早く最寄りのインターに着いてしまった。途中「不動の滝」という看板が見えたので寄ってみたら、滝に向かう道が神社の参道になっていて、とても気持ちのよい場所であった。

 安比に着いたら、まず牧場に行ってバーベキューをやろうと思っていたが、行ってみたら19日までバーベキューは休みであった。連休のあと一週間はお客さんも少ないので、施設は開けるが飲食はお休みなのだそうだ。ガッカリ。
 ホテルのレストランが開いていたのでそこで昼食を食べ、また牧場に戻ろうと思ったらホテルの前に小さなゴルフコースがあったのでやってみることにした。パークゴルフというもので、うちの親でもできるような簡単なゴルフだ。

 18ホールあったがハーフでいいかな、と思っていたら思いのほか盛り上がり、結局18ホールやってしまった。若者同士でも楽しいと思うが、これなら親とできるので見かけたらやってみたらいいと思う。

 軽く遊んだところで牧場のドッグランに行き、今度は犬を遊ばせた。ネットが張り巡らされているのでリードを離して遊べる。昨日ホームセンターで買ったボールを投げて遊んだ。
 安比には中学からの友人のお兄さんが勤めているので、安比にいることを友人にメールで知らせたところ、お兄さんがプリンを持って挨拶に来てくれた上に、ペンションまでバイクで先導してくれた。ありがたい。

 洋風の作り(ペンションだから当たり前か)のペンションに着き、外で犬の足を洗っていたら他の宿泊客がやってきた。大型犬から小型犬まで4匹もいて、全部高級そうな犬であった。大体にしてベンツでやってきたのだ。
 ひょっとして柴犬ってこのペンションには合わないのかも、と思いつつ中に入った。3つベッドが並んでもういっぱい、というペンションとしては普通の部屋だが、母は開口一番「狭いね」と言った。
 そうであった。母もダンナさんもペンションなんてものに泊まるのは初めてであった。そういう私だってたぶん3回か4回ぐらいだろう。温泉宿でもホテルでもない、このペンションの感じを伝えるのを忘れていた。犬のことでみんな頭がいっぱいであった。

 とりあえず犬を部屋に入れてみたものの、他の犬の匂いや気配で興奮しっぱなしだった。こりゃ困ったなぁと思ったところで、母が「ここって浴衣無いの?」と尋ねた。そうだった。ペンションはそういうものが普通は無いのであったがすっかり忘れていた。

 歯ブラシとタオルはあったが浴衣は無かったので、スーパーまでパジャマを買いにいくことにした。興奮していた犬は、車に乗ったらぐーぐー寝始めた。980円のパジャマとビールを買って戻りつつ、犬はとりあえずこのまま車で寝かせておこうということになった。

 夕食の時間になって食堂に行ったところで、そういやペンションって普通は洋食だということを思い出した。母もダンナも、ナイフとフォークが使えないわけじゃないだろうが、そういう食事はもうずいぶんしていないはずだし、大体にして普段ずーっと和食なので食事が口に合うだろうか。
 まぁなるようになれ、と思って食べ始めたら、食事はとてもおいしかった。手抜きをせずとても丁寧に作ってある。幸いに箸も置いてあったので母も普通に食べていた。
 他のお客さんは犬を連れて食事をしていたが、どの犬もおとなしかった。飼っている犬や車とかからすると、もっと高いホテルに泊まってもよさそうな気もするが、いくらお金があっても犬と泊まれる場所は限られているということか。

 なんだかんだで疲れたので、母もダンナも10時前には寝てしまった。犬は吠えもせず車の中でよく寝ていた。仕方が無いので私も寝た。

 母の日の親孝行のつもりだったが、犬は外だし部屋はなんだか落ち着かないしで微妙。

二度目の大当り

 去年のゴールデンウィークは、永田農法のDVDを持って青森に帰った。今年も畑作りをやろうと思っていたが、残念ながらゴールデンウィークはその時間が無かった。

 週末仕事が無さそうだったので青森に帰ったのだが、日曜はちょうど母の日だから何かできないかと思った。すでに花は注文してあったのだが、せっかく帰ったんだから何か別のこと。
 ほんとうは一度旅行に連れていきたいと思っていたのだが、うちは今犬を飼っているのであきらめていた。でもふと思った。犬を連れていける宿に行けばよいのでは。

 というわけで調べてみたが、青森県内にはあまり無いか、あっても小型犬までであった。北東北まで範囲を広げてみたら、岩手の安比にペットOKのペンションがあった。
 電話をしてみたら予約が取れたので週末は安比に行くことにして、昼は近くにできたという回転寿司に母と行った。函館の回転寿司でネタがいいというのだ。

 言うとおりネタが良く、人が少なかったので全部その場で握ってもらったから、どれも安くておいしかった。寿司を食べたあとはホームセンターに寄ってガス台を買って帰る予定だったのだが(家のガス台のグリルの火がつきにくくなっていたので)母が「この靴足が痛くなるんだよねぇ」というのでウォーキングシューズを買いに行った。

 母は昔靴屋に勤めていたことがあり、そのとき新入社員だった人が別の店で店長になっていた。その人のアドバイスで履きやすそうなシューズを選んだら、母は「これとっても履きやすい」と喜んだ。その勢いで近くのパチンコ屋に行ってみた。家を出る前にテレビで「ぱちんこ必殺仕事人Ⅲ」のCMが流れたので、どんな台だかやってみたかったのだ。

 断っておくが私はパチンコが好きではない。ましてやパチンコ屋という環境は苦手だ。うるさいしけむいし。うちの母にしたって、毎日通っているようだったらやめさせるだろう。たまの息抜きだから何も言わないし付き合うだけだ。

 というわけで私の目的は「必殺仕事人」のみであったが、人気があるようで台が空いていなかった。仕方なく「ぱちんこアタックNo.1」をやってみた。これはこれでバカバカしい台であったが出なかった。続いて人気台の「海物語」をやってみたが、魚がウロウロするだけで全然面白くなかった。よく出る台らしいが私にとってはどうでもいい。

 やっと空いたのでやり始めたが、最初なかなか出なかった。5千円を入れたところでもうやめよう、と思ったのだが、残り少なくなった玉で「確変大当り」が出た。

 ここからなんと15連チャンで大当りが続いてしまった。実写で綴られる数々の殺しのテクニックに加えて、撮影裏話や中条きよしの歌まで聴かされる始末。まぁ玉は出続けているのでいいのだが、いったいいつになったら帰れるんだろうと思ったほどであった。
 そんなこんなで7万8千円を手にしてしまった。時間は6時でもうダンナさんは家に着いているであろう。急いでタクシーで帰ろうかと母に言ったら、母は家に電話をかけ「ガス台買うから迎えに来て~」と頼んでいた。そうだった、ガス台を買うんだった。

 いま思ったのだが、前回「冬のソナタ」で大当りが出たときも、昼に母と寿司を食べ、調子に乗ってパチンコ屋へ行き、一度やってみたかった「冬のソナタ」をやったのだった。ということは、私は「青森で」「母と寿司を食べたあと」「予定に無かったパチンコ屋へ行き」「初めての台を打つ」と大当りするのではないか。

 ホームセンターに行ってガス台を選び、犬を散歩させるための紐やエサを買って帰った。私が予想以上に儲かったことで「なんか申し訳ないっていう気持ちが少し減った」と母が言うので笑ってしまった。さて明日から旅行だ。大丈夫かなぁうちの犬。

こどもの日なのに

 かつしかFM「どうにもとまらない」に、映画ライターの横森文さんとタレントの坂本ちゃんが遊びに来た。横森さん作・演出の芝居に、一緒に番組をやっているおかおさんと坂本ちゃんが出るので、宣伝にやってきたのだ。

 3人は昔からの知り合いだということで、ゲストというよりも本当に遊びに来た感じであった。じゃんけんで負けた人がおつかいに行く様子を中継するコーナーでは、りよんちゃんと私も含めて5人でじゃんけんをしたのに、最初のじゃんけんで坂本ちゃん一人だけが負けるという面白い事態になった。

 5人ともだいたい年齢が近いので、思い出話も含めてゆるーいトークになった。かつしかFMの生放送はネットでも聞けるのだが、著作権の関係で音楽とCMは入らない。なので、曲の間はときどきネット向けにゆるいトークをするのだが(オンエアでは聞けない)もともとゆるかったのできょうはただの飲み屋の世間話のようであった。

 横森さんと坂本ちゃんとおかおさんが出る芝居についてはこちら「トツゲキ倶楽部」をごらんください。

 ラジオのあと「主人公は僕だった」という映画の試写会の仕事があった。トークショーの司会なのだが、ゲストがIKKOさんとマロンさん。
 お二人とも初対面なのだが、マロンさんは「はなまるとかNHKで拝見してます」と言ってくださった。IKKOさんには「あら、どこでお会いしたかしら」と言われ「お仕事をご一緒するのは初めてです」と言ったら「じゃあお仕事以外でどこでお会いしたかしら」とまた言われた。どこでも会ってはいないと思うが。

 それにしても坂本ちゃんにIKKOさんにマロンさんって、5月5日なのに4月4日みたいな感じだ。たまたまなんだけど。

味噌料理どっさり

 はなまるのロケで長野へ。

 始発の新幹線に乗って、長野に着いたのが8時過ぎ。よく「あちこち行けていいね」と言われるが、実情はこんな感じだ。あちこち行くために移動時間が増える分睡眠時間が減る。それでもあちこち行けるのは嬉しいけれど。

 今回は「味噌」がテーマということで、はなまるでいつもお世話になっている六本木の和食店「八山」の中嶋さんと共に味噌屋さんへ。おじゃました須坂市の中村醸造場さんは、管理をしすぎない昔ながらの味噌作りを続けているところだ。中嶋さんの実家では、大豆と塩と麹を混ぜた状態の熟成前の味噌をここから買い、自分の家の樽で寝かせて自家製味噌を作っている。

 実はバブルの頃に一度、最新の機械を入れたことがあるのだそうだ。銀行や業者がやってきて「今の時代、そんな作り方じゃ大量生産もできないし品質も安定しない」と言って勧めたのだという。
 現在の社長は三代目だが、家を継ぐために戻ってきたら味噌の味が昔と違うのに驚き、買った機械を全部売って、昔の作り方に戻したのだとか。大量生産の味噌の熟成期間は2か月ほどだが、ここの味噌は1年寝かせるのでまろやかさが全然違う。とはいっても大量生産していないので、去年仕込んだ分が無くなったら売り切れだ。既にかなりの味噌が品切れになっている。

 こういう仕事をしている方を見ると嬉しくなる。大きくなったり、偉くなったり、ラクをしたりすることよりも、受け継がれてきたものを守り、続けていくことを大事にしている。

 中嶋さんの実家では、80歳になるお母さんが味噌料理をどっさり作って待っていてくださった。

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 ほんとにどっさり。宮崎の西都市を冷や汁の取材で訪れたときにも、地元のお母さん方がどっさりと料理を作って待っていたっけ。特別なものは無いけれどたくさんありますから遠慮なく食べてくださいね、というのがイナカのおもてなしで、本来おもてなしってそういうものかと思う。

 味噌の消費量は年々少しずつ減り続けている。味噌以外の調味料が増える一方で、味噌汁を毎日作る家は減っている。そういう私も、毎日味噌汁を作るわけでもないので味噌が減らない。でも、味噌ってすばらしい調味料だ。おいしい味噌さえあればなんでもおいしくなる。これからはもっと味噌を使っていこう。

男の料理の会

 「男の料理」オンエア。肝は薬丸さんがスタジオでカルボナーラを作るところだったが、本番も無事うまくいったのでホッとした。CMに入ったところで「わぁよかった」と満面の笑みで言っていたので薬丸さんもかなり嬉しかったのだと思う。

 取材で男性向けの料理教室に2か所ほどおじゃましたのだが、どちらもとても楽しそうだった。会社を定年退職した男性がほとんどなのだが、お互いのそれまでの役職など関係なくわいわいやっていた。手つきはずいぶん危なかったけれど。
 そのうちの一つ「男子厨房に入ろう会」というのはもう30年も続いているそうで、ウワサを聞いて参加している女性の方もいた。ただ見ていると、女性はよく気がつくのでみじん切りとか洗い物とか地味なところをついついやっていて、男性はどうしても鍋を振るとか派手なところをやりたがるようであった。そういえば以前別の料理教室を取材したとき、男女混合のクラスを作ったら女性の側から「男性は後片付けをやらない」と苦情が出たので男性だけのクラスを作った、という話を聞いた。わかる気がする。特に団塊の世代の人は料理も後片付けもまったくやらずに来ただろうから。

 楽しそうだったがさすがに私が入るには年齢差があるので、同世代の男の人を集めて料理を作る会ができたらいいなぁと思った。なんだか楽しそうだ。

 改めて考えてみると、別に男子のみじゃなくてもいいような気もするが、なんとなく役割分担ができたりしないためにも男子のみがいいかもしれない。奥さんとか恋人とかを連れて来られて「もったいない」とか「ああ見てられない」とか言われながら料理をするのもなんだかつまらない。男だけが集まって料理をするという非日常な感じが楽しいんだし。
 かといって、私より料理が下手な女性がいたとしたら、それはそれで気を遣って楽しくないかもしれない。男子だったら上手かろうがヘタだろうが勝手にやってくれれば別にいい。

 というわけで条件は
○同世代までの男性(25歳から40歳ぐらいか)
○料理が好き

というところだろうか。あ、終わったあと飲みたいので
○お酒が飲める人

も必要だな。でも酔っぱらいは面倒なので
○お酒に飲まれない人

も加えておこう。既婚・未婚はどうでもいいか。あとは
○食材にお金がかかりすぎない人

これは大事だな。男の料理ってどうしても一点豪華主義になるが、毎回それをやっていると続かない。せっかく集まって料理をするのだから、真似をして続けられるようなものがいちばんだ。

 とここまで考えてみて、さて実現できるのだろうかと借りられるキッチンがあるか検索してみたがどこも高かった。区民会館とかだったら安いんだけど空いているだろうか。大体にして私にそんなヒマがあるのか。まぁ2か月に1度ぐらいならできるかな。考えてみよう。

予約のとれない料理教室


 西新宿にあるイタリアンの店「ラ・ベットラ・ペル・トゥッティ」の加藤さんが開いている料理教室は、1回が6人限定なのでなかなか予約が取れない。その教室で薬丸さんが料理を教わる、というロケがあった。教わるのは伝説のカルボナーラだ。

 このカルボナーラ、生クリームや牛乳を一切使わないのに驚くほどクリーミーに仕上がるのだが、それにはいろんなコツがいる。加藤さんの説明はとてもわかりやすく、家庭でやっても失敗しないように考えられているので、目の前で教えてもらうと驚きつつも納得がいく。人気があるのもわかる。

 薬丸さんは今回、自らこの教室に行ってみたいと提案しただけあって、やる気マンマンであった。加藤さんの説明を聞きながら細かくメモをとり、じーっと作業の様子を見ていた。そして薬丸さんのカルボナーラはとても上手にできた。ちょっと食べさせてもらったが驚くほどのクリーミーさであった。

 見ていたらものすごく作りたくなり、帰りにスーパーに寄って材料を買い、家でやってみた。といってもお腹は空いていなかったので半量で作ってみたら、水が少なくて失敗した。ほんのちょっとでも熱を加えすぎると、卵がそぼろ状になってしま
う。それでもおいしいのだけれど、やはりあのクリーミーなやつを作りたい。
 悔しいのでもう一回、慎重にやってみたらうまくできた。わーい。そしてお腹がカルボナーラでいっぱいになってしまった。

 加藤さんも教室に来ていた皆さんも気さくで楽しい方ばかりだったので、私も教室に通いたいと思ったが、現在30人以上の待っている人がいるのだそうだ。いつ行けるんだか。

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