中京大学のスケートリンク
ひょんなことから、中京大学のスケートリンクのオープニングセレモニーとエキジビションに行けることになった。
中京大学には安藤美姫選手や浅田舞選手、小塚崇彦選手が在籍し、付属の中京高校には浅田真央選手がいる。なのでエキジビションにはこれらの選手が顔を揃えたわけだが(舞ちゃんは足の故障のため挨拶のみ)大学のリンクのオープンに世界選手権の金銀メダリストが揃うって贅沢なことだ。
高橋大輔選手や織田信成選手がいる関西大学が、大学としては初めて公式サイズのスケートリンクを大学内に作った。中京大学はそれに続いたわけだが、中京大のリンクはただのリンクではない。関西大学のリンクはアイスホッケーとの兼用リンクだが、中京大はフィギュアスケート専用リンクだ。使える時間が長くなるのは当然だが、氷の温度などもフィギュア専用に調整ができる。
他にも、複数の選手が曲を聞きながら練習ができるよう、4人までワイヤレスイヤホンで曲が聴ける装置があったり、リンク外にはトレーニング施設やサウナがある。そしておそらく国内初だと思うが、リンクサイドを歩いていたらハーネスを見つけた。
ハーネスとは、選手の腰に巻きつけたハーネスにロープを繋げて、滑車でコーチが引っ張りあげることでジャンプの感覚をつかむ道具。キム・ヨナがこれを使って練習しているので話題になったが、北米のリンクでは珍しくないものだ。
また、エキジビションのときには体育学部の学生が高速度カメラで演技を撮影していた。これで動作の解析を行い演技の向上に役立てるそうだ。
リンクの外にはサーキットトレーニングガーデンがある。ぱっと見には芝生や池があって公園のようだが、段差や傾斜がある道が作られていて効率よく陸上トレーニングができる。オープニングセレモニーのときに、理事長が「ちょっとカルロス、前に出て」と言って外国人を紹介したのだが、この方は高橋大輔選手のサーキットトレーニングを担当したカルロスコーチであった。大学で契約したと言っていたからまさに至れり尽くせり。
とはいっても、美姫ちゃんも真央ちゃんも練習拠点は海外なので、このリンクで練習をするのは日本での試合の前ぐらいだろう。ちょっともったいない気もするが、ここは文部科学省が指定するナショナルトレーニングセンターに指定された。12月には隣に宿泊施設も完成するので、日本代表合宿などがこれからこのリンクで行われることになるだろう。
エキジビションと記者会見の話はまた改めて。
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