家政婦は見たを観た
土曜ワイド劇場30周年記念企画、ということで放送された「家政婦は見た!」を観た。
土ワイは30周年だが「家政婦は見た!」は25年、25作目だそうだ。ほとんど寅さんの域ではないか。冒頭、市原悦子さん演じる秋子が、飼っている子ネコのはるみちゃんに向かって「家政婦やって25年……アンタは歳とらなくていいねぇ」とつぶやいていたが、確かにはるみちゃんだけが毎回入れ替わるので歳をとらないのであった。
と、このような調子で今回は随所にサービスが見られた。随所といってもあとは市原さんが派遣サービス会社の女社長役との二役で出演し、市原さん同士の競演シーンが見られたことぐらいだけど。
ストーリーはライブドア事件がベースになっている。派遣先の女社長はホリエモンならぬハーラームーンという名前で呼ばれ、会社を次々と買収して調子に乗っている。設定は変えてあるが、ライブドアがニッポン放送を買収したように、時間外取引で大きな子会社を持つ親会社の株を大量取得するシーンがあったり、パーティーで社員全員が浮かれているシーンがあったりして、改めてライブドアって浮かれてたなぁと思った。2時間ドラマの設定にそのままはまるぐらい安っぽくて薄っぺらかったということ。
「家政婦は見た!」はものすごく久しぶりに観たが、これって秋子の独白シーンがものすごく多い。台所だの廊下だの自分の部屋で「あらら大変なことになりそう」とか「やっぱりあの二人なにかある」とか、市原さんが一人で説明してばかりいる。そして最後はあらいざらいぶちまけて去っていく。
2時間ドラマは大体最後にトリックなりアリバイなりをセリフで説明するものだが、「家政婦は見た!」の場合は決して誰も死なないし、スリルもサスペンスも無い。それでもこれだけ長く続くんだからよく出来たドラマということか。
なんとなく録画しておいたのだがよかった。安心して観られるし観終わったあとも何の感情も持たずすっきり眠れる。これ褒めてます。
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