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何のための

 国会の会期を延長したことで、参議院選挙の投票日が一週間延期になり、多くの地方が大変な迷惑をこうむっていることはこないだ書いた。

 そこまでして延長した国会は、強行採決の連続で事実上終わってしまった。きょうもうちの近所で議員が演説をしていた。会期中なのに。

 これってどうなんだろうと思って検索してみたら、社民党の福島党首のブログが出てきた。

通常国会は、6月23日までであった。
この会期を12日間延長し、7月5日とした。
そのため、参議院議員選挙の投票日が7月22日から29日に延長になった。

何のための会期延長だったのか!
参議院の厚生労働委員会は6月28日(木)に、社会保険庁改悪法案などを強行採決した。

会期延長し、投票日を延期して、わずか1日しか審議をしていない。これで強行採決とは全くひどい。
来週1週間は一体何をするのか。
法案を十分審議するために会期延長したのではなく、投票日を一週間延ばすために会期延長したのではないか。
年金問題が少しでも沈静化するようにとか、夏休みに入って投票率が下がって好都合とも言われている。
しかし、投票日を延期したことで、投票場所を変えることや、祭りや花火大会などのスケジュールの変更などが必要になった。

投票日を延期するために、会期を延長し、直後に強行採決なんて許せない。


 大変怒っていらっしゃるがごもっともだと思う。参議院の扇議長も「何のための会期延長だったのか」と言っていたそうだが、何のためかといったら、福島さんの言うとおり、投票日を延長したかったからだろう。投票率が下がれば下がるほど与党には有利だから。それなのに、自民党の扇さんまで怒っている(扇さんは議長なので現在無所属だが)。

 何のための会期延長か、というこの疑問や怒りは、とどのつまり「参議院って何のためにあるのか」ということではないだろうか。衆議院で決めたことだから、参議院では審議なんかしないでとっとと採決しちゃってよ、というのが今回の会期延長と強行採決であった。参議院の自民党議員はさぞかしむなしかったのではないか。

 自民党の青木参議院議員会長は「(与党で)もし過半数を割ったら、参院で法案は動かない。内閣は死に体になる。参院の議長、議院運営委員長は野党に取られる。社民党、共産党の常任委員長も生まれる。国会はストップしてしまう」と危機感を訴えたそうだ(産経新聞)。

 なるほどね。参議院の選挙だから与党が負けても政権は交代しない。だから安倍さんは余裕なのだと思うが、だったら参議院が青木さんの言うとおりになったら面白いんじゃないか。参議院の反乱。
 なんでもかんでも法案が通らないように二院制が取られているんだから、参議院で与党が過半数を割ったっていいのだ。そのほうが大事なことを決める場所として健全だと思う。参議院としてちゃんと存在意義が出せる。

 今、参議院に立候補するって、いったいどういう意味があるんだろう。今度の国会を見ていたら、安倍さんは結局参議院では審議なんかしなくていいと考えているとしか思えない。だったら、ヤンキー先生も元テレ朝の丸川さんも、ただの客寄せパンダということになってしまう。とりあえず比例で票を集めてくれれば、あとは衆議院で与党が多数決で通した法案を、そのままただ通してくれればいいですよ、ってことだから。

 もし総理大臣からお願いされたら私だってうっかり立候補を考えるかもしれないが、ちゃんと考えたらやだなそんな仕事。

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