枝豆王子登場
世の中いろんな王子が人気だが、きょうは「枝豆王子」とロケであった。枝豆という言葉に王子がくっつくとは思っていなかった。
王子の正体は児島啓介さんというミュージシャン。4年前、ものすごくお腹が空いていて居酒屋に行く途中、ふっと「ゆでかげん しおかげん パーフェクト」という歌詞がメロディーとともに頭の中に浮かんだのだとか。
そのまま居酒屋に行き、友人に「こんな歌ができたんだけど」と言ったら、目の前にあった枝豆を指差され「それって枝豆の歌じゃないの?」と言われてなるほどと思ったのだそうだ。確かに子供の頃から枝豆が大好き。
それで枝豆を知る旅に出たり、イベントで枝豆の歌を歌っているうちに「エダマメマン」とか「枝豆王子」と呼ばれるようになったのだとか。今ではミュージシャン活動のかたわら、幼稚園などで枝豆のことを伝える食育活動なども行い、区民農園の一角で自ら枝豆も育てている。人生ってわからないものだなぁ。
ところで今回は、王子の食育活動を取材するため、八王子市の小学校の学童保育におじゃました。学童保育というのは、放課後学校の施設を使って、小学生を預かること。おじゃましたところでは、ある会社のスタッフが担当していた。
相手が先生じゃないということもあるのだろうけれど、子供達がそれぞれに話を全然聞いていなかったり、自分がその時やりたいことばかりをやったりするのを見て驚いた。授業中こういう状態だったら「学級崩壊」というのだろう。
私が子供の頃も、先生の言うことを聞かない子供はいた。いわゆる「落ち着きのない子供」だ。でも、せいぜいクラスに2~3人ぐらいだった。その学童保育のクラスは、6~7割がその「落ち着きがない」状態。教室に入れと言っても入らない、座れと言っても座らない、前を向けと言っても向かない、静かにと言ってもずっと喋っている、そういう状態だ。
私が「こども放送局」での仕事でわかったのは、相手が子供でも本当のことを言うべきだということだ。だから、教室に入らない子供には「教室に入らないと枝豆が出せないから始められないんだけどなー」と言い、カメラに向かって手を振る子供には「手を振らない人のほうがたくさん映るよ」と言い、枝豆を渡したのに先に渡したプラムを食べている子供には「プラムを食べても別にいいけど、きょうは枝豆の取材だから枝豆を食べている人が映るよ」と言った。全部本当のことだ。そして実際、ただ「教室に入ってー」とか「手を振らないでー」と言うよりちゃんと聞いてくれる。
「こども放送局」で毎回言うのは、ワイヤレスマイクをつけたときに「そのマイクはどうしても触ったりフーッと息を吹きかけたくなるけれど、もしそれで壊れたら、マイクはとても高いので、お父さんやお母さんが泣きます」ということだ。これは最後がウソ。たとえ子供がマイクを壊してもご両親に請求はしない。でもマイクが高価なのは本当だからそう伝える。すると子供は子供なりに絶対にマイクには触らないものだ。
この子達はこれから「美しい国を作るため、命を国のために投げ出すことは大事です」とか教わることになるのだろうか。たぶん、そんなつまらない道徳の授業は、子供達の方が聞かないんじゃないかな。だって美しい国という意味がさっぱりわからないだろうから。わからない上につまらないという子供の方が普通で健全なんじゃないか。


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