五輪出場決定
新体操の日本団体チームは、ギリシャで開かれていた世界選手権で7位に入り、北京五輪への出場権を獲得した。良かった。本当に良かった。
アテネまでは8チームだったが、北京からは2チーム増えて10チームが出場できることになった。10位以内なら十分にチャンスがある。だから山崎強化本部長は練習環境を整えて、団体を重視して強化してきたのだ。
なんとかミスなく2種目をこなして10位に入って欲しいな、というのが正直なところであった。だから、1つの落下を引きずらずにミスを最小限に抑えて7位というのは上出来だと思う。本当に気持ちをひとつにして頑張ったのだろう。
このチームは、オーディションと、個人競技の成績から選ばれた8人で(今大会に出場したのは6人)全員が高校生という若いチームだ。当然ジュニアの有力選手も含まれているが、個人としての試合には一切出場せず団体に専念してきた。世界で戦うためには必要なことだと思う。
実際、今のルールで日本から世界に個人選手を送り出すのは難しい。全国から驚異的に体が柔らかい子供を集めて強化したらできるかもしれないけれど。
チームが世界選手権に出発する直前、立川市のジュニアの大会で演技をするというので観に行ったのだが、その時テレビの取材が入っていた。NHKと、福岡のRKBのクルーであった。今年から、福岡で新体操の団体の国際大会が始まるので、それに向けて継続取材をしているのだそうだ。
RKBはこれまで「福岡国際女子柔道」という大会を主催してきた。この大会からヤワラちゃんこと田村亮子(いまはご存知谷亮子)選手が育っていった。しかし、女子柔道が五輪の正式種目になり、数多くの日本選手がメダルを獲得するようになったことで、大会の役目を終えたとして去年で終わってしまった。
その後に、やはり女子の大会として、新体操の団体の国際大会をやることになったのだそうだ。なんでまた新体操なのかというのは聞いてはいないのだが、新体操にとってはいいことだ。
もし五輪の出場権が取れなかったら大会の注目度も上がらなかったから、ちゃんと出場権を取れて本当に良かったと思う。言い換えれば、選手達にはそういうプレッシャーもあったということだが、今回はいい方向に働いたのではないだろうか。
周りになんにも無い体育館で、合宿生活をしながら1年半頑張ってきたことが報われたこと、そして何より、世界の舞台で堂々と演技ができたこと。良かったなぁ。今度選手達に会ったら、心からおめでとうと言おうと思う。
新体操団体チームを取り上げた番組の情報は「フェアリージャパンポーラ 公式応援ブログ」をご覧ください。とりあえず今度の土日にNHKBS1で放送があります。
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