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ペテカン「彼のことを知る旅に出る」

 ペテカンの公演「彼のことを知る旅に出る」を観にシアタートップスへ。

 このところ役者さんのお知り合いが増えて、お誘いをいただくことも多いのだが、実のところなかなか行けない。私の仕事は、何時に終わるのかがわからないことが多い。わかっていることもあるがわかるのは直前だったり。
 そんな状況で、いま週に2回、ちょっとした習い事をしている。何度も「きょうはダメかなー」と思ったことがあるが、なんとかなりそうなときはあきらめずに、ロケ先の駅から一人で電車に乗って帰ってきたりして続けている(車だと時間が読めないので)。

 週に2日でもそういう状態なので、お芝居のお誘いをいただいてもすぐにはお返事ができず、結局行きそびれてしまうことが多い。だったら「行けない」という返事をすればいいのだが、実のところ行けないとも言い切れないのが難しい。
 ペテカンの大治くんは、そんな私の状況をわかっていて、本当にギリギリになってからメールをくれる。今回は「公演始まりました!」というメールを金曜日にくれた。スケジュールからして土曜の夜なら確実に行けると思ったので「明日席あるかなぁ?」と聞いてみたら、ちゃんと席を確保してくれたのであった。ありがたい。

 前回の公演は行けなかったので1年以上観ていない。今回は劇団員以外に、ワークショップオーディションを経て出演することになった人や客演の人が多く出ていて、それぞれに個性があってよかった。そしてそのせいか、劇団員の皆さんが今までに無かったような演技をしていて、あぁこんなひきだしがあったのねーと知って大笑いした。

 恒例の打ち上げにも誘ってもらっていろんな方とお話をした。久しぶりに笹峰あいちゃんにも会えてよかった。こないだのお芝居誘ってもらったのに行けなかったし。

 ペテカンの役者さんと話していると、みんな性格が良くて、ぎすぎすしていなくて、だから芝居もとても優しい。
 とがっていないと、野心が無いと上に行けないとまことしやかに言われる世界だ(アナウンサーもだけど)。それはある意味真実なのだけれど、人が進む先にはいろいろあっていいはずだし、必ずしも「上」がいいとは限らないし、そもそも上ってどこ?何? という考えだってあるはずだ。

 主演の宮原将護さんは、前回の公演を見てどうしてもワークショップオーディションに参加したくなったのだそうだ。この宮原さんが、いまどきこんなにほわっとした人がいるのかというような空気を出していて、ペテカン好きになったのもわかるなぁという感じであった。ペテカンの周りにはやはり優しい人が集まってくるので、結果としてみんな優しい。とてもいいと思う。

 ……といいことばっかり書いてしまったが、演出のまこっちゃんはおバカなので今回も「ええー」というおバカなシーンがある。ものすごくバカなシーンなのにものすごく練習したんだろうなぁというシーン。そして練習しただろうにちょっとできてなかったりしてまた大笑い。

 というわけで新宿シアタートップスで今月30日まで。詳しくはこちらを。

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