アイスガールズ
「ウォーターボーイズ」の対義語は何だろう。なんてことは一度も考えたことが無かったが、言われてみればこれかもしれない、ということで「アイスガールズ」。
シンクロナイズドスケーティングには男女の区別が無い。去年の全日本チャンピオンの神宮アイスメッセンジャーには男性がいる。それなのにあえて「アイスガールズ」にしたのは、やっぱり「ウォーターボーイズ」を意識したからだろう。どっちも略せばシンクロだし。
シンクロを取り上げてくれるのはありがたいのだが、この競技の良さをどれだけわかってもらえたかがちょっと心配。もともと、全日本選手権に出場しているのが神宮と東京女子体育大学の2チームという状態で、競技人口そのものが少ない。あとのチームはこの大会のために作ったチームだから、競技のレベルが低くなってしまうのは否めない。そして練習期間が短いので、各チームの演技構成や技がどうしても似てしまう。
私だってシンクロの世界のレベルがどんなものかは知らないが、先シーズンの世界選手権の成績を見ると、神宮チームは13位。そして1位のスウェーデン1(2チーム出場している国が複数ある)とは実にほぼ100点の差がある。日本のトップのチームでも世界のレベルには遠く及ばないのが現状ということ。
そのトップレベルのスウェーデンの演技ってどんなのだろうと思ったらYouTubeにあった。これが最初から最後までスピードがあって隊形変化も複雑で、面白くてちょっと興奮してしまった。生で観たらかなり盛り上がると思う。これが本当のシンクロの面白さなのだな。
「アイスガールズ」は、番組としては手間もお金もかけていたが、これが続くかどうかは視聴率次第だ。いくら安住くんと優香さんが司会で、荒川静香さんがゲストでも、それだけで2時間見てくれるほど視聴者は甘くない。願わくば、大会が続いて競技人口が増えて、日本のレベルが上がっていくのが一番いいのだけれど。
あ、ひとつ発見。私はスケートの中継に天井カメラはいらないと思っているのだが、シンクロではかなり有効に使われていた。シンクロは上から見たら面白い。
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