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一関から気仙沼へ

 おととしの年末、はなまるのロケで岩手県の一関に行った。日帰りロケだったのだが、翌日仕事が無かったので、宮城県気仙沼市にいる親戚のもとを訪れた。めったに来られないので行って良かったし、できればまた行きたいと思っているうちに1年半が経ってしまった。

 平泉は一関からふた駅、車でも15分ぐらいだというのを行って初めて知った。午前中の取材を終えて、昼過ぎに一関から東京に戻ることになっていたので、私だけ新幹線を翌日に変更して、また気仙沼に行くことにしたのだ。

 気仙沼には、母の妹にあたるおばさんと、そのダンナさんのおじさんとそのお母さんが3人で暮らし、近くに長男とその奥さんが住んでいる。おじさんは子供がまだ小さい頃に脳内出血で倒れて寝たきりになってしまった。言っていることは理解しているが話すことも動くこともできない。そのおじさんを、おばさんはもう30年もずっと介護している。

 おととし来たときも、おじさんは私の顔を見るなりぼろぼろと涙を流してうーうーと声を出した。話したいことがあるのに話せないから泣くのだと思ったら私も泣けてきたものであった。でも今回は、また会えてよかったと心から思ったから、おじさんは泣いたが私は泣かなかった。

 おばさんといとこ夫妻と、近所の居酒屋のママの5人で食事をした。今年はサンマがおいしいというのでサンマ刺を食べたらとてもおいしかった。居酒屋のママが「ツウはしょうゆに唐辛子を振って食べるんだよ」というのでやってみたら、辛みで臭みが消えて、身の味がよくわかる感じになった。サンマ好きの方はお試しいただきたい。

 そしてめずらしいものを食べた。「モーカの星」というものだ。これはモウカザメというサメの心臓で、気仙沼の珍味として知られているものだそうだが初めて食べた。酢味噌でいただいたが、真っ赤な見た目の割りに血なまぐさくはなく、こりこりとした食感であった。

 食事のあとは、本来お休みの居酒屋を空けてもらってまた飲んだ。私もいとこも大人になったからこそできる話がいっぱいあって、とても楽しく飲んで話した。
 小上がりの屏風に、安田大サーカスの団長とクロちゃんのサインがあった。つい先日の夜12時過ぎに突然やってきて、泊まるところが無いので泊めてくださいと言われたので、その小上がりで良ければといって泊めてあげたのだそうだ。もちろん番組の企画なのだが番組名がわからない。まだ放送されていないと思うんだけど。

 やっぱり行ってよかった。親戚に限らず、会いたい人には会えるときに会っておくべきだな。

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