器の大きさ
祖父と祖父の弟が総理大臣という名門の家系。父は総理の座を目前にして無念の病死。総理大臣になることは父の悲願であったし、祖父もその弟も歴史に名を残す政治家であったから、総理大臣になりその名を残すことは悲願だっただろう。
しかし総理になった途端に「憲法改正」を争点にしてしまった。当選5期で議員歴13年では経験不足で、しかも選挙を経て総理大臣になったわけでもなく、明らかに広げた風呂敷が大きすぎた。これまでは人生なんとかなってきたのだろう。でも総理大臣はそうはいかない。いざという時の決断や対応が遅く、大臣を一人自殺に追い込んでしまった。参議院選挙では大敗。でも父の悲願なのだから自ら降りることはできない。
こう言っては身も蓋もないのだが、戦後生まれのお坊ちゃまは、やはり総理大臣の器ではなかったのだ。参院選が終わった時点でとっくに容量オーバーだった。そこで辞めておけばよかったのだが、辞められない家に生まれてしまったのが不幸というか。
体調が悪いというのは、身体的なことよりも精神的なことだろう。顔色も悪いし目も虚ろだし、おそらく睡眠も取れていないと思う。辞めるタイミングとしては最悪だが、このまま続けていたら本当に倒れてしまいかねない。
それよりも「小泉チルドレン」と呼ばれている議員の皆さんが、また小泉さんを担ぎ出そうとしているのがとてもみっともない。いいかげんひとり立ちしたらどうか。そしてうっかり議員になっちゃった人は次の選挙で負けりゃいいのだ。そもそも国会議員の器じゃなかったんだから。
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