« お久しぶりです | トップページ | でっかい先輩 »

フェアリージャパン

 陸上の男子400mリレーの銅メダルには興奮したが、それとは別に3走の高平選手がなんだか気になった。でも何が気になるんだか自分でもよくわからなかった。

 きょう突然わかった。カリメロだ。

 高平慎士選手

 カリメロ

 わかっていただけただろうか。子供のころ、カリメロがプリントされたTシャツをよく着ていたのだ。テレビアニメも見ていたっけ。こんなところでカリメロが出てくるだなんて、記憶の底にはいろんなものが刷り込まれているんだなぁ。って私だけか。

 さて、新体操団体のフェアリージャパンは、予選10位で決勝には進めなかった。1種目めのロープでは、途中である選手の投げが短くなり、受け取る選手が移動してキャッチしたのだが処理に手間取り、次にやるロープの片方をつかんで振り回すエシャッペという動きができなかった。なんでもないところなのだが、5人全員がやらないと要素として認められない。さらに3本のロープをまとめて投げるところでも、受けたあとロープが絡んでもたついてしまった。

 2種目めのフープ+クラブは、演技順が1番目だったのに最初からよく動いていて、投げ受けも安定していてこれなら大丈夫だという感じだった。しかし終盤の見せ場、並べて立てた2本のフープの間に4本のクラブを並べて置き、フープをひねりながらクラブを4本同時に投げるところで、方向がずれてもたついてしまった。そこからも複雑な投げの連続だったのだが、ほとんど稲垣選手の手の中に入っていたフープがすっぽ抜けて場外へ出てしまった。とっさにそばにあった予備手具をつかんで演技を終えたが、仕方なかったと思う。むしろあそこに予備手具があってラッキーだった。

 選手団が北京に出発する直前、合宿をしていた国立スポーツ科学センター(JISS)に練習を見に行った。演技はまとまっていたし、この通りに本番でもやってくれたら大丈夫だと思った。
 ミスが無かったら決勝に残っていた。でもミスが出てしまった。残念だが仕方ない。それは選手たちが一番感じていることだろう。

 長い間、家を離れて合宿生活をおくってきたフェアリージャパンのことは、あちこちで放送されたので知っている人も多いと思う。日本新体操としての初めての試みに意味が無かったとは私は思わない。この形でなければ北京の出場権は得られなかったと思うし、選手の力も上がらなかっただろう。
 みんな個人の選手だったので、自分が投げた手具を自分でキャッチすることしかやっていなかった。相手に投げる、という基本から始めたのだ。ロープの曲は、一度新しい曲で作品を作ったのだが、評判が良かった去年の「剣の舞」に戻した。でもやっている内容は大きく違う。同じ曲なのに2倍のスピードで演技しているように見えるほど、全員の力が上がった。成果はあったのだ。

 来年には三重で世界選手権が開かれる。地元なので出場は決まっていて、フェアリージャパンの継続も決まっている。山崎強化本部長が辞意を表明したと報道されているのだが、山崎さんでなければこんなことはできなかったから、私はぜひ続けて欲しいと思っている。とにかく、皆さん本当にお疲れ様でした。

 北京の話をもうひとつ。男子5000m予選で松宮選手の靴が脱げてしまったが、松宮選手といい谷口選手といい、靴が脱げちゃう選手はなんだか「この人いい人なんだろうなぁ」という感じがするのはなぜ。

« お久しぶりです | トップページ | でっかい先輩 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ