始まった
バンクーバー五輪が始まったのだけれど、我ながらとても冷静なのが不思議。トリノのときはもうちょっとドキドキしていた記憶がある。
世の中が盛り上がるずっと前からフィギュアスケートのことを書いてきた。フィギュアスケートを知って欲しいと思っていたからだ。以前のブログを読み返してみたら、今なら信じられないようなくどい書き込みがあった。2004年の全日本選手権。
グランプリシリーズにはジュニアもある、と書いたが、ジュニアのグランプリファイナルで優勝したのが現在中2の浅田真央(まお)選手だ。今年、やっとジュニアの試合に出られる年齢になったのだが、出場した2試合で優勝し、ファイナルもトリプルアクセル(3回転半)を決め2位に圧倒的な差をつけて優勝した。ジュニアの試合に出た途端圧倒的な強さで世界一になったのだ。
その真央ちゃんには舞ちゃんという高1のお姉さんがいて、彼女もトリプルアクセルが跳べる。舞ちゃんは、頭が小さくて手足が長くてしかも美人で、今までの日本選手の中で一番「日本人離れ」している。こんな美人の高校生はちょっといないよねぇ、という感じだ。
さらには女子で世界初の4回転を跳んだ安藤美姫(みき)選手がいて、グランプリファイナルに残った恩田美栄(よしえ)選手がいて、伊藤みどり以来のトリプルアクセルを成功させた中野友加里選手もいる。
去年の四大陸選手権で優勝した太田由希奈選手がケガで欠場しているのだが、それでもこんなにいるのだ。世界中がどうして日本にこんなに能力の高い選手がいるのか、と驚くような事態になっている。
本当にこの頃は、フィギュアスケートの選手なんて知る人ぞ知る、という感じで、選手の名前やジャンプにいちいち振り仮名をつけなければならないような感じだった。会場は新横浜スケートセンターで、チケットは簡単に取れた。代々木第一体育館やなみはやドームのチケットが取れない時代がやってくるだなんて、考えられなかった。
そういやいちばん最初にスケートのことを書いたのはいつだっけと思い、ほったらかしの自分のサイトを見返してみた。「アナ話」を始めたのは2002年で、スケートの話はこの年の12月に初めて出てくる。ものすごく淡白で笑ってしまった。
12/23
昨日の深夜「全日本フィギュアスケート選手権」を見た。
昔ちょっとだけやっていたので、試合は今でもよく見るのだが、昨日は驚いた。日本の女子がすごい事になっている。
12歳の選手が3回転+3回転+3回転を飛んだり(公式の試合では世界初だそうだ)さらに3回転半を成功させた選手、4回転をほぼマスターしている選手(先日国際大会で降りたそうだ)がぞろぞろいるのだ。こんな国は日本だけだろう。
名古屋、京都といった地方の選手が頭角を現しているのも特徴だ。選手層が厚いアメリカは、五輪で勝つより国内の予選で勝つ方が難しいと言われているが、今の日本の女子もそんな感じだ。
みんな頑張ってくれるといいなぁ。…なんか普通の感想ですいません。
おわかりだろう。「12歳の選手」は浅田真央選手だ。この試合の映像が、生命保険会社のCMで見られるもの。3回転半を成功させたのは中野友加里選手、4回転をほぼマスターしている選手はもちろん安藤美姫選手。名古屋で頭角を現している選手は浅田舞選手で、京都は太田由希菜選手。
テレビで見ていて、こんなに興奮した全日本はない。このときに、すごい時代が来ることが予想できたからだ。でも、書いてもわかってもらえないと思ったからこんな感じだったんだろう。
今大会に出ている日本選手はもちろん全員応援している。でも今はマスコミの仕事に就いているから、ファンかというと違う。違うと言えるのは、ファンだったことがあるからだ。いちばん盛り上がって応援していたのは伊藤みどりさんだった。今、たくさんの人が浅田選手や安藤選手、鈴木選手に対してドキドキしているその感じを、私は20年前に経験していた。インターネットなんて無かったから、パリの世界選手権で伊藤みどり選手が優勝したかどうかを知るために、朝6時に起きてラジオを聞いたほどだ。
なのでとても落ち着いている。願うのは、選手がノーミスで、納得のいく演技をしてくれること。それで結果がついてきたらすばらしい。
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