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2010年6月

今夜24時50分からのNNNドキュメント

別の番組を録画しようとして、テレビの番組表を見ていたら「心の音色を伝えたい」という番組のタイトルが目に入った。

何かひっかかるものがあって番組の説明を見たら、サブタイトルが「難聴のダンサーから子どもたちへ」とあったので、きっと彼女に間違いないと思って番組HPで確認してみた。

http://www.ntv.co.jp/document/

やっぱりそうだった。

この番組に登場する西畑絵里さんのことは、福岡放送を退職する直前に「ズームイン!朝」で取材した。いってみれば局アナ時代の最後の仕事のようなもので、当時絵里さんは高校生だった。

東京に移り住んで2年ほどが過ぎ、引っ越しのため不動産屋で手続きをしていたら、いきなりテレビに絵里さんが映ったので驚いた。「青春メッセージ」でスピーチをしていたのだ。

手続きを中断してしばらくスピーチを聴いた。出会ったころ、先輩や周りに迷惑をかけないようにと、どこかおどおどしていた感じがあったけれど、久しぶりにテレビで見た絵里さんは、とても堂々としていた。

今はやっていないが、以前、東京女子体育大学新体操競技部の発表会の司会をしばらくやっていた。3年か4年前だったと思う。発表会が終わったあと、司会席のまわりを片付けていたら、後ろから「いまいずみさん」と声をかけられた。振り返ったら絵里さんだった。

高校卒業後、筑波大学に進んだ絵里さんは、地元の福岡に戻ってダンスを教えていると言った。ダンスの参考にするために、この発表会には何度も来ていたのだが、私が絵里さんのことを覚えていないかもしれないと思って、ずっと声をかけられずにいたのだそうだ。

忘れるはずがない。声をかけてもらって本当にうれしかった。あれからずっとダンスを続けて、教える立場になっていたことも。

調べてみたら、絵里さんはあれから本当に頑張って、ダンサーとして数々の賞を受け、先生としても立派に活躍しているようだ。
http://www.fukutai.jp/dance/profile.html

取材でたくさんの人と出会うが、それ一度きりになってしまうことがほとんどだ。たくさんの人と会うのだから仕方がないし、たった一度でもご縁があって会えたことだけでもありがたいと思っている。でも、出会いが心に響いた人は、なぜかどこかでこうしてまた出会ったりする。会えなくても、新聞や番組表の小さな文字が目に留まったりする。いつも念入りに番組表を見ているわけじゃないのに。

私の知らない後輩のディレクターが作ったんだと思うが、また見せてくれてありがとうという感じ。どんな番組になっているか楽しみだな。

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