一日目終了
青森ロケの一日目が終わった。
今は毎日スタジオから生放送をしているので、なかなかロケに行く機会がない。本当に久しぶりのロケで、しかもそれが青森で、一日とても楽しかった。
青森駅のそばにできた「A-FACTORY」の中にある「鮨 いっぱち」は、青森の人なら誰でも知っている「一八寿し」がやっている店なのだが、その「一八寿し」の息子は同い年で小学校が一緒だ。
小学校の頃は彼が寿司屋の息子だなんて知らなかったのだが、大人になって母とランチを食べにいったら、カウンターの中から「今泉くんだよね?」と話しかけられて、彼が寿司を握っていることを知った。以来青森に帰ってきたときには、彼がカウンターの中にいる「一八寿し別館」になるべく顔を出すようにしている(向かいに本館もあるが、別館は閉店が遅い)。東京で寿司を食べることを考えると、えーいいんですか、という値段でおいしい寿司がいただける。
きょうは彼がカウンターの中にいたので、せっかくだからと取材させてもらった。話のついでに「小学校時代の自分の印象」を聞いてみたら「有名人。ガキ大将っていうのとは違うんだけど、とにかく目立ってた」と言われた。
そういえば高校の同期にも同じようなことを言われたのだけれど、自分では目立ちたがり屋だとは思っていないので、なんで目立ってたのかが全然わからない。ものすごく勉強ができたわけでもないし、オシャレだったわけでもないし。
そして今の仕事に就いてみて思う。世の中には黙っていても目立ってしまう人も、目立ちたいと頑張る人もたくさんいて、自分なんて大して目立つわけじゃないよなぁ、と。実際目立たないし。
食べ物の撮影を終えてスタンバイしていたら、前から明らかに知っている顔の人がやってきた。向こうも気づいたようだったので駆け寄って話しかけた。中学の同級生だった。
卒業以来一度も会っていなかったのだけれど、顔や雰囲気が全然変わっていなかったのですぐにわかった。年老いたお母さんを連れていて、そのお母さんを支えながら寄り添って歩いている様子が、私の知っている彼そのまんまだった。時間が無くてあまり話せなかったけれど、25年ぶりに会ったとは思えないぐらい普通に話せた。
今会って、でも住んでいる場所が違うから、もう会えないかもしれないし、また会えるかもしれない。でもとにかく、元気で生きていることがわかっただけで嬉しかったし、お母さんのことを大事に思っている姿が見られてなんだか嬉しかった。ああ、お互い歳をとって、老いた母を大事に思うようになったんだよね、って。
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